Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ うきよえし ばんづけ 浮世絵師 番付浮世絵事典
(江戸・明治期の番付に現れた全浮世絵師)
    <関連資料> 浮世絵師人名録 江戸編(明治・大正期の名鑑に現れた江戸の浮世絵師)            浮世絵師人名録 明治編(明治・大正期の名鑑に現れた明治の浮世絵師)  ※◎は難読文字  ☆ 天保八年(1837)    ◯「【東都高名】五虎将軍」(番付・天保八年春刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝画家 谷文晁・依田竹谷・春木南湖・大西椿年・喜多武清〟      〝秀業 ウキヨ絵 葛飾前北斎・コキウ 鼓弓庵小輔・三味セン 播广太夫蟻鳳       雛師  原舟月 ・飾物 葛飾整珉〟          〝浮世画師 歌川国貞・歌川国直・葵岡北渓・歌川国芳・蹄斎北馬〟      〈浮世絵師として国貞・国直・北渓・国芳・北馬の名が見える。しかし、北斎は別格と見え、斯界の第一人者である     三味線の鶴沢蟻鳳や雛人形師の原舟月などと共に「秀業」の部の方に名を連ねている。やはり浮世絵師の中では飛     び抜けた存在なのである。それにしても、一立斎広重と渓斎英泉の名が見えないのは不思議な気がする。参考まで     に他の分野は以下の如し〉      「儒者 亀田綾瀬・大窪天民・佐藤一斎・菊地五山・浅川善庵」    「作者 曲亭馬琴・山東京山・立川焉馬・墨川亭雪麿・柳亭種彦」    「俳優 市川白猿・岩井杜若・市川団蔵・岩井紫若・尾上梅幸」    ☆ 弘化元~二年頃(1844-5)    ◯「【当世名人】芸長者華競」(番付・弘化元~二年刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝万画 北斎 卍    稀人 曲亭馬琴〟       〝浮世 香蝶楼    程吉 一勇斎〟       〝画景 一立斎広重    画作 一筆庵英泉〟        〈この番付には「甲乙なし」とあるが、字の大きさや配置からすると、一番格上なのが、戯作の第一人者・馬琴と対     になっている北斎、次ぎに香蝶楼国貞と一勇斎国芳、そして広重・英泉のようである。北斎の肩書は「万画」、ど     んなものでもお手のものという意味なのである。馬琴は世にも稀なる作者。国貞の「浮世」とは当世を活写する能     力に優れているという意味であろうか。国芳の「程吉」これは当方が字を読み損なったものか、意味が通らない。     (ただ国芳は春画に「程由」の署名を使う。あるいはそれをここに効かしたか、つまり春画の国芳と)広重は風景     画、英泉は作画の他に一筆庵可候名の戯作も評価されていたようだ〉    ☆ 嘉永元年(1848)    ◯「【流行】長者盃」(番付・嘉永元~二年刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝(行事)画 雲峯・武清・椿年〟      〝浮世画 国芳・卍老人・豊国〟      〈喜多武清は大岡雲峯や大西椿年と共に行事として番付の中央に位置している。町絵師の中でも別格の扱いである。     卍老人は北斎、そしてこの豊国は三代目(初代の国貞)。国芳・北斎・豊国、彼等がこの時代を代表する浮世絵師     なのである。ただ、そこに広重が入っていない点、現代の感覚とはズレがあるようだ。なお、北斎は翌年の嘉永二     年四月十八日に亡くなる〉    ☆ 嘉永三年(1850)    ◯「【高名時花】三幅対」(番付・嘉永三年五月刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   (番付中央)   〝古人 松本錦升・豊一法師・尾上梅寿・曲亭馬琴・菊地五山・谷文晁・北斎為一    桃林東玉・豊竹靭太夫〟      〈谷文晁(天保十一年没)馬琴(嘉永元年没)北斎(嘉永二年没)は、故人として別格扱い〉     (最上段、東筆頭、相撲番付でいうと東横綱格)    〝骨画 カヤバ丁 喜多武清 ・倭歌 サカモト丁 井上文雄 ・書詩 ツキヂ 石川梧堂〟      〈因みに、西の横綱格は「肉画」の大西椿年・「倭歌」の本間遊清・「書家」の中川憲斎。武清の「骨画」は大西椿     年の「肉画」と対になっていうようだが、その意味はよく分からない〉      (最上段、西筆頭から五番目・相撲番付でいうと前頭)   〝出藍 カメ井ト 一陽斎豊国 ・真景 中ハシ 一立斎広重 ・狂筆 コク丁 一勇斎国芳〟      〈師の初代豊国を超えた亀戸の大御所、三代豊国(国貞)。実景を写すに優れた中橋住の広重。自在に戯画を画く国     芳は「コク丁」で日本橋石町住か。東方で同格なのは、「親玉 サルワカ 市川白猿」猿若町の八世団十郎、「本玉 一     丁目 玉楼薄雲」吉原江戸町一丁目玉屋の抱え遊女・薄雲、「力玉」剣山(相撲の大関)浮世絵師と役者・遊女・     力士の組み合わせ。遊女と役者と相撲、いずれも浮世絵にとっては稼ぎの大黒柱、これなくして生業は成り立たな     いものばかり、腑に落ちる三幅対である〉     (上から三段目、東筆頭から二番目)    〝招画 ムロ丁 鳥井(ママ)清満 ・画工 ネギシ 柳川重信 ・山水 アカサカ 葵岡北渓〟      〈招画は招牌画で看板絵、芝居看板の鳥居清満は日本橋室町住。根岸の柳川重信は二世重信。赤坂住魚屋北渓の「山     水」とは漢画の山水ではなく、現在の風景画に近いニュアンスなのだろう〉     (上から四段目、東筆頭)   〝略伝 シヤウ天丁 柳下亭種員 ・画作 カンダ 玉蘭斎貞秀 ・牌史 スハ丁 笠亭仙果〟      〈種員は「一家略伝史 柳下亭種員記」の署名で、国芳や三代豊国の錦絵(例「太平記英雄伝」や「里見八犬士」)     に登場人物の略伝を載せている。この聖天町の柳下亭種員の「略伝」とはそれを念頭に置いたのであろう。神田住     の貞秀は合巻の戯作もあるので「画作」としたか。「牌史」は「稗史」で草双紙、この場合は合巻、当時の第一人     者が浅草諏訪町住の笠亭仙果〉      (上から四段目、西筆頭)   〝三人力 サンヤ 十返舎一九 ・浮画 ナカバシ 一猛斎芳虎 ・二代目 シタヤ 為永春水〟      〈山谷住の二世十返舎一九の「三人力」は意味が分からない。中橋住の芳虎の「浮画」、これは「浮絵」であろうか。     下谷住の当時の春水は肩書通り二代目〉     (上から六段目(最下段)東筆頭から四番目)   〝浮絵 タツ丁 一雄斎国輝 ・看板 サルワカ 山本重五郎 ・行燈 フカガワ 箕田北鵞〟      〈国輝は初代の国輝を思われるが、「浮絵」と「タツ丁」のがよく分からない。猿若町の山本重五郎は番付等の板元か。     深川住の三田北鵞は行燈にも絵を画いたようである〉     (上から六段目(最下段)西筆頭から四番目)   〝看板 ホンシヨ 勝川春艸 ・名題 サルワカ 高麗屋金三郎 ・招板 コク丁 勝川春徳〟      〈本所住の勝川春艸はどんな「看板」絵を画いたのであろうか。下出に「名題」「招板」とあるから、春艸の「看板」     もまた芝居の看板と考えてよいのであろう。猿若町の高麗屋金三郎は勘亭流の名題看板書き。芝居の招(まねき)板     もまた勘亭流で役者名を書く。上掲『増補浮世絵類考』によれば、春徳はあやつり人形の土佐座と結城座の招板を     担当していたようだ。日本橋石町住〉    ☆ 嘉永六年(1853)    ◯「当代全盛高名附」(福ハ内うち豆序・玉屋面四郎蔵板)    (この戯作については、宮武外骨の次ぎのような解説が要を尽くしている。「吉原細見に擬して、当時名高き江戸市     内の儒者和学者俳諧師狂歌師等をはじめ諸芸人に至るまで数百人の名を列記し、其名の上に娼妓の如き位印を附け     たる一小冊なり」(『筆禍史』より)
    「当代全盛高名附」「浮世屋画工郎」〈早稲田大学図書館「古典籍総合データベース」〉
 〝(暖簾の文字)「工」(「大江戸の花」)名画屋唐四郎   【とびきり 無類附 大極上々吉】八丁ほり 武清    〈武清は最高位である。一方、浮世絵師の合印     は下掲のように(入山型)の〝上々吉〟だから、喜多武清の方が格上扱いなのである〉     〝(暖簾の文字)「【吾妻】錦」(「惣名ほめくらべ」)浮世屋画工郎    (上段)    【昇々日の出 大上々吉 大入叶】     豊国 にがほ (似顔絵) 国芳 むしや(武者絵) 広重 めいしよ(名所絵)      清満 かんばん(看板絵) 春亭 花てふ(花鳥画) 芳虎    【贔屓附 日々上々吉 大繁昌】     貞秀 かふくわん(合巻) 国輝 むしや(武者絵)    (中段)     国貞 やくしや(役者絵) 国盛 をんな(女絵)      国綱 芳宗 芳艶 清亢 芳藤 芳玉 直政    (下段)     国麿 清重 芳員 芳雪 広近 春徳 春草 房種 芳豊       かむろ(禿)       やく者 にがを むしや めい処 けしき をんな 艸そうし(役者/似顔/武者/名所/景色/女(絵)/草双紙(合巻))       うちわゑ かわりゑ すころく かんばん(団扇絵/替わり絵/双六/看板)      やりて(遣り手)       ◎◎〟(難読)〈国立国会図書館デジタルコレクションは『東京流行細見記 2』で収録〉    ☆ 安政四年(1857)    ◯「【諸芸】大都会無双(おほえどにふたつないもの)」(番付・安政四~五年刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝似顔 こヽんむるいで二つない   一陽斎豊国(古今無類、肖像画の第一人者)   〝傭書 きやうなふでさき二つない  宮城玄魚〟 (器用な筆先、筆耕の第一人者)   〝武者 ぐわさいのいきぐみ二つない 一勇斎国芳(勢いのある絵を画く能力の第一人者)   〝古風 しばゐのかんばん二つない  鳥居清満〟 (芝居看板の第一人者)    〈広重の名が見えないのは不思議である〉    ☆ 安政五年(1858)    ◯「出放題集三幅対(でたらめよせてみつぐみ)」(番付・安政五年刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝画工 すゑたのもしき 梅蝶楼国貞(二世国貞、この年36歳)    講談 若手の     一立斎文車(初代文車、年令不詳)    俳優 巧者      市川市蔵 (三世市藏、この年27歳)    〈この当時、全盛を誇っていた歌川派の中にあって、しかもその総帥である三代目豊国から、国貞の名跡を譲られた     訳だから、梅蝶楼が末頼もしい若手の代表株と見なされたのは当然のことであろう〉       〝画工 ぱつとハ    立斎広重 (初代広重)    結城 せぬが     あゐみぢん(藍(アイ)微塵(ミジン)の結城紬)    俳優 いひふんのない 坂東彦三郎〈五世彦三郎〉    〈初代の広重は、この年の九月、猛威を振るったコロリ(コレラ)で死亡する。この番付はそれ以前のものである。井     上和雄の『浮世絵師伝』に、嘉永三年頃、広重は一立斎の号を講談師文庫(ママ)と云へる者に与えて、以降、立斎と     号したとあるが、上掲「講談」の「一立斎文車」がその当人なのだろう。それにしても「ぱつとハせぬが」といい、     坂東彦三郎との組み合わせといい、下掲の「年はよつてもまだ/\」の評と、七世市川団十郎との組み合わせで     ある三代目豊国に比べると、当時の人々の広重評価は現代とは大分違っている〉      〝白猿 年はよつても 市川寿海老(七世団十郎(五世海老蔵・俳号白猿)、この年67歳、翌安政六年没)    狂歌 まだ/\   天明老人 (広重画『狂歌江戸名所図会』の編者。この年78歳)    画工 しやんとこい 豊国老人(三世豊国はこの年73歳)    〈三人ともみな高齢だが、まだまだ矍鑠として、存在感を示していたとの評である〉      ◯「【再案】混雑三個今伊達(とりあハせみつものこんだて)」    (番付・安政五年夏刊・『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝画工 むかし  一勇斎国芳    座元 とつた  守田是好 (十一世守田勘弥、安政三年、森田座再興、翌四年、森田を守田に改える)    太棹 きねづか 竹染之助〟(義太夫三味線、竹染之助は未詳)    〈昔取った杵柄、守田座を再興した守田勘弥は分かるが、この諺がなぜ国芳・染之助と結びつくのか、よく分からない〉      ◯「三幅対衢占語葉(さんぷくつゐつじうらことば)」(番付・安政五年夏刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝倭画        一陽斎豊国老人    雑学 なこまないよ 山東庵京山翁  (京山はこの年90歳、この年の9月亡くなる)    声曲        常磐津豊後大掾〟(常磐津の家元、四世文字太夫)    〈「なこまないよ」と読んだが、意味が分からない、また、なぜこの組み合わせに付けたのかも分からない〉     〝風景      立斎広重     風流 いきだよ 宇治柴文 (一中節の三味線方の名跡という。この年、安政5年の2月に亡くなった)    風雅      守村抱義〟(江戸蔵前の札差。俳諧・詩文・絵などの趣味に生きた)     〝叮嚀         柳下亭種員(合巻作者。この年、安政5年8月、コロリ(コレラ)で亡くなる)    器用 ちようほうだヨ 宮城玄魚    自由         竹沢弥七〟(義太夫節の三味線方の名跡、これは五代目か)    〈梅素亭として絵も画き、筆耕もこなし、発句・狂歌も良くした玄魚、「器用で重宝」の評はぴったりだ〉          〝茶番 おもしろい 綾岡輝松 (書家・浮世絵師。茶番狂言も得意だったのだろう)    滑稽 世界だヨ  桂心居貞之(『俳諧浅草名所一覧』(広重画)の作者。「滑稽」の意味がよく分からない)    狂言       文亭梅彦〟(歌舞伎作者。四方梅彦の名で合巻・人情本・読本も手がけた)       〝一所作事      中村福助 〈初世福助)    浮世絵 ひゐきだヨ 梅蝶楼国貞(二世国貞)    合巻        為永春水〟(二世春水、染崎延房)       〝病気 かうでも  一勇斎国芳    元来 あるまいヨ 市川団蔵 〈六世)    寄歳       桜田左交〟(狂言作者、三世桜田治助、この年57歳)    〈国芳・団蔵・左交、過去の実績から云えば「かうでもあるまいよ(本来こんなものではなかったよ)」という意味     か。国芳はどんな病気を患っていたのだろうか〉      ◯「【十方世界三仏乗主/菩提手向三服追善】冥途旅蓮台道連(よみぢのたびのみちづれ)」      (番付・安政五年九月刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   (安政の疫病(コレラ)で亡くなった著名人を追悼する摺物)   〝悼広重(紀おろか詠)     極楽の景色を頓に画くらん影薄墨ときえし後まで〟     〈これからは極楽の景色を画くのだろうと思いやった〉       〝悼国郷(紀おろか詠)     立川の水かれ/\て歌川になみだの雨のいとどますらむ〟     〈国郷は国貞門人。立川は本所の立川に因んだ画姓〉       〝狂句 かへすがへすも 柳下亭種員 (戯作の他に雑俳でも知られた存在か。享年52歳)    景画 おなごり    一立斎広重 (享年62歳)    狂歌 おしい     燕栗園千寿〟(書肆文会堂・山田佐助。享年55五歳)        〝書家 さかぬ   大竹蒋塘  (享年58歳)      画家 うちに   英一笑   (享年55歳)    狂歌 ちりました 六朶園二葉〟(狂歌師栴檀二葉、享年未詳)    〈才能開花せぬうちに亡くなってしまった〉       〝音曲 うりだし   竹本児玉太夫(義太夫、未詳)    画工 かゝつて   立川国郷  (享年未詳)    音曲 これハしたり 天狗連魚辰〟(天狗連は素人芸人)    〈これからという時に病に襲われて〉       (参考 安政五年のコレラで亡くなった著名人を追悼する錦絵)
      「蓮台高名大一座」画工・版元不明〈日本芸術振興会「文化デジタルライブラリー」〉    ☆ 安政六年(1859)      ◯「【十目視所/十指々所】花王競十種咲分」(番付・安政五~六年春刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝当世十大家    画聖      松本交山   (谷文晁に師事、酒井抱一に学ぶ、江戸琳派)    博俳      真実庵抱義  (守村抱義、浅草蔵前の札差、俳人)    文晁      小野永海   (谷文晁門人なら佐竹永海か)    倭絵 奈良七重 一陽斎豊国  (倭絵の肩書を与えられた浮世絵師は他に国貞のみ)    俳優 七堂伽藍 寿海老人   (七世市川団十郎、安政6年3月没、享年69歳)    声曲 八重桜  常磐津豊後大掾(四世常磐津文字太夫)     一流      鳥居清満   (芝居看板絵)    三弦      岸沢古式部  (常磐津三味線、五世岸沢式佐、上掲豊後大掾の相方、万延元年豊後と不破になり解消する)    俳僊      孤山堂卓郎  (俳人・呉服の上絵師、小森卓郎)    俳学      為誰庵由誓〝 (俳人豊島由誓)    〈芭蕉の句を引いて、奈良の堂々たる大寺を当世の大家に見立てた。三代目豊国と芝居看板の鳥居清満、当時の浮世     絵師の中では別格扱いなのである〉       〝筆頭十才子    狂歌        梅屋鶴子  (梅屋鶴寿。国芳画とは狂歌の賛を寄せるなど親密な関係があった)    画家        山形素真  (谷文晁門人)    画工        一勇斎国芳    戯作 花の雲    笠亭仙果  (二世柳亭種彦)    仏画 鐘はうへのか 神田宗貞  (未詳)    傭書 浅くさ歟   宮城玄魚  (筆耕)    向座        深川永機  (俳人二世穂積永機か、向座との関係がよく分からない)    狂言作       河竹其水  (河竹黙阿弥、其水は俳号)    土佐        花所隣春  (土佐派の福島隣春)    柳風        佃ノこまめ〟(「柳風式法」を定めた五世川柳・水谷緑亭(安政5年没)の長子・醒斎ごまめ。佃島住)    〈これも芭蕉の句、当代の「筆頭十才子」を咲き誇る江戸の桜に見立てた。国芳は豊国に次ぐ別格。玄魚は「傭書」     とあるから筆耕としての評価の方が高いのであろう〉       〝若手十芸 (※年齢は番付を安政六年刊とした場合)    書家       巻百里  (巻鷗洲、当時36歳。巻菱湖は実父)    俳優       中村福助 (初代福助、年令未詳)    戯作       為永春水 (二世春水、当時42歳。後の染崎延房)    倭絵 井のはたの 歌川国貞 (当時36歳)    講談 桜あぶなし 一竜斎貞吉(後の四世貞山、当時24歳)    松花 酒の酔   中川由義 (書家中川憲斎か、68歳)    俳優       市川市藏 (三世市藏、この年28歳)    木偶       西川伊三郎(人形遣い、四世?)     落語       桂文楽  (二代目文楽、当時29歳)    弦曲       岸沢式佐〟(常磐津三味線、安政6年、六世式佐を襲名)    〈この国貞は二代目、浮世絵界きっての有望株というのであろう。後に四代目豊国を襲名する。引用句は秋色女史の     有名な句。ここに井戸、酒に酔って近づくと危ないよという句意らしいが、それがなぜこれら若手の芸人と結びつ     くのか、よく分からない〉        〝浮世画十個 (※年齢は番付を安政六年刊とした場合)    蘭画         五雲亭貞秀(この年53歳)    豪傑         一英斎芳艶(初代、38歳)    細密         歌川国綱 (二代目、30歳)    武者 花に風     一寿斎芳員(年齢未詳)    図取 かろく来てふけ 一光斎芳盛(初代、30歳)    真写 酒の泡     一恵斎芳幾(27歳)    彩色         一松斎芳宗(初代、43歳)    似㒵         歌川国明 (初代、年齢未詳)    艶絵         一麗斎国盛(二代目、年齢未詳)    景色         一立斎重宣(後の二代目広重、この年34歳)    〈彼等が、三代豊国・国芳・二代国貞に続く浮世絵の担い手を目されていたのであろう。「蘭画」以下の肩書は、絵     師ごとの特長であろう。引用句は服部嵐雪の句だが、これも浮世絵師との関係が今ひとつわからない。一立斎重宣     はこの安政六年、二代目広重を襲名する。その番付はそれ以前の発行〉     〈この番付には安政六年三月逝去の、寿海老人(七世市川団十郎)の名が見える。また、常磐津三味線の五世岸沢式佐    が実子に六世を襲名させ、代わりに五世古式部を名乗ったのがこの安政六年である。すると、この番付は安政六年春    の出版とみてよいのだろう。番付から一立斎広重の名が消えて、浮世絵界の大物は三代豊国(国貞)と一勇斎国芳を    残すのみ。その他の絵師では、二代目国貞が頭一つリードしているようだが、それに続くのがこの「浮世画十個」の    の絵師たちという見立てだ〉    ☆ 文久元年(1861)    ◯「【芸園通家】三是相流行合性(さんぜそうときにあいしやう)」    (番付・文久元年春刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝俳諧 だん/\跡へ 真実庵抱義(当時57歳、翌文久2年没)    俳優 おとしが   香蝶楼豊国(当時76歳、元治元年(1864)没)    俳談 より升    鏑井北梅〟(名人講談師のようだが、当時の年令は未詳)    〈三代目豊国の肩書「俳優」とは役者絵の意味〉       〝新図 流行は  山形素真 (絵師、谷文晁の門人)    新案 やらず  梅素亭玄魚    新幕 のがさず 市川米舛〟(四代目市川小団次か)    〈三者に「新」が付いているから、常に新しい試みを行うという評価なのであろう〉        〝奈良屋 好こそ  綾岡輝松   (通称・奈良屋吉兵衛)    四方  ものゝ  柳屋梅彦   (戯作名は四方梅彦)    三河屋 上手なれ 清元延寿太夫〟(延寿太夫は谷中屈指の質屋三河屋の生まれ)       〝音曲 後の  花園宇治太夫(浄瑠璃太夫、前年、吾妻路富士太夫から花園宇治太夫に改名したばかり、翌文久二年没)    中本 雁が  山々亭有人 (中本は人情本をいう。鏑木清方の実父)    似面 一足飛 一恵斎芳幾〟(似面は似顔と同義)  〈今や先輩を凌ぐ勢いだということか〉     〝狂歌 売こんだ名を 二世何廼舎(俳人・細木香以の狂歌名)    大字 そのまゝ   正木龍塘 (書家、大きな字が得意か)    倭画 請け売り   一寿斎国貞(二代目国貞)    〈評の意味は、下掲「東都自慢華競」の「師道をそつくり」と同様で、先代の風をそのまま受け継ぐということか〉     〝狂句 ほめそこないが 六代目川柳    夷曲 おほいもの   花廼屋香寿(夷曲は狂歌)    景画         二代目広重    〈三者とも過剰に評価されているという意味か〉     ◯「東都自慢華競(えどじまんはなくらべ)(番付・文久元年八月刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝景色 師道を  立斎広重(この広重は二代目)    大書 そつくり 正木龍塘〟(書家、師匠不明)       〝狂書 ひとりで聖人 西宮龍昇 (未詳)    狂画 こゝろを筆に 洞都狂斎(河鍋暁斎)    〈「ひとりで聖人こゝろを筆に」の評の意味と、それが狂斎とどう関係するのか、よく分からない〉       〝名画 百年も  柴田是真  (この年55歳)    美筆 長いき歟 一陽斎豊国(この年76歳)    〈まだまだ絵に勢いが感じられるという評である〉       〝傭書 名代の  宮城玄魚     口画 つはもの 綾岡輝松(傭書は筆耕、口画は口絵か)       〝大行燈 師道の  北二斎一鵞 (師匠は葛飾北雅か)    大看板 ゑふうを 一英斎芳艶(師匠は一勇斎国芳。芳艶は慶応二年(1866)没)    〈浮世絵師は行燈や看板の絵も請け負っていた。だが、野外の画業で消耗品だから絵は残っていないのだろう〉       〈この年の三月、一勇斎国芳が亡くなっている。この番付はその後に出版と見え、国芳の名は見あたらない。安政五年、    初代広重が逝き、この年国芳を失う。残る大物は三代目豊国一人となってしまった。一恵斎芳幾や河鍋狂斎が頭角を    現しつつあるというものの、大物には未だし。三代目豊国の跡目と目される二代目国貞は「名をそのまゝ請け売り」    で独創性に欠け、大黒柱には任が重いようだ。北斎・三代目豊国・国芳・広重・英泉と名を連ねていた弘化~嘉永期    と見比べると、ほんの十数年前のことだが、いかんともしがたい隔世の感あり、きら星輝く往年を知る者にとって、    現今の浮世絵界は寒々とした光景であったに違いない〉    ☆ 文久二年(1862)    ◯「三箇一対狐拳酒(さんにんいちざきつねけんざけ)」(番付・文久二年刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝名物 月雪花の 一陽斎豊国(77歳)    名誉 ながめに 亀交山  (画家・松本交山、慶応2年(1866)没・83歳)    名筆 あかず  中沢雪城〟(書家、慶応2年没、59歳)    〈この三者の組み合わせがこの番付の筆頭である〉       〝細画 二の町ながら 五雲亭貞秀    細作 つたへて   瀬川如皐    (歌舞伎作者・三代目如皐「台本の字が小さく、指示も細か過ぎる」という評判があったようだ)    細弁 あり升    伊藤潮花〟(講談師)   〈北斎が読本で確立した細密な挿絵を「細画」と読んでいるようだ。馬琴の日記に「当夏より丁子屋ニて「漢楚軍談絵    本」彫立候。絵ハ前之北斎ニ画せ候由。北斎ハ当年八十二三歳ニ成候処、細画之写本ヲ画キ候事、細(再)心之至りニ    候」(『馬琴書翰集成』⑤325 天保十二年(1841)十一月十六日 殿村篠斎宛(第五巻・書翰番号-94)これは『絵    本漢楚軍談』初編(読本・天保十四年刊)の挿絵のことを云っている。「二の町」とは二流の意味で、これは北斎や    国芳の細密な武者絵を念頭に置いた貞秀に対する評価なのかもしれない〉        〝大首 つぼみの  一鴬斎国周 (この年28歳)    濡事 はなの   中村福助  (この年二十四歳、慶應3年(1867)29歳で急逝する)    軍談 あにおとゝ 一龍斎貞吉〟(後の三代目貞山。この年28歳)    〈開花前の有望株という評価なのであろう〉  ☆ 文久年間(1861~63)  ◯「文久年間 三題咄作者評判」(『読売新聞』明治30年(1897)2月1日附録)   (当時の戯作者の評判番付)   〝立役之部    至上上吉 一蕙斎芳幾     此頃はめつきり油の乗た 家鴨〟   〝実悪之部    至上上吉 梅素玄魚     お穿ちは聞えてあれど 茶の薄い小倉の庵温泉    至上上吉 仮名垣魯文     時に寄て出来不出来のある 一筋染の手拭〟    ☆ 慶応元年(元治二年・1865)  ◯「東都諸先生高名方独案内 元治二」(TOKYO DIGITAL MUSEUM)   〝蒔絵 浅艸 柴田是真    錦画 本町 一英斎芳艶    錦画 本所 一陽斎豊国〟  ◯『歳成記』風鈴山人著 玉家如山蔵板 乙丑仲秋(慶応元年八月)刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)※入山型等、合印による位定めは省略。◎は難読文字   〈当時人気のあった浮世絵師や戯作者などを吉原細見に擬えて格付けしたもの〉   〝三題屋花四郎〈三題噺に興ずる愛好家〉    (上段)      粋狂 りんどう  興笑 はるのや(粋狂連 麟堂伴兄・興笑連 春廼家幾久)     其水 かはたけ  綾岡 きしを (河竹其水・綾岡岸雄)     有人 さん    扇夫 ふく井 (山々亭有人・福井扇夫)     芳幾  けい   如皐 せ川  (一恵斎芳幾・瀬川如皐)    (中段)      嘉遊 ふゆのや  玄魚 ばいそ (冬の屋嘉遊・梅素亭玄魚)     種彦 りうてい  全語 とりなげ(柳亭種彦三世・文玉堂全語)     愚生 せんてい  楽之 ゆうあみ(全亭愚生・遊阿弥楽之)     素真 ふうきやう ろ文 かながき(未詳・仮名垣魯文)     交来 さんかんし(山閑子交来)    (下段)     定連 井桁 桐油 梅園 真国 石切岸 田卜 鷺歩 三笑 藤徳 小川(未詳)     かぶを じふハ ばんと いふ しやれ おち まさ つら はべる     (株 ? 板 洒落 落ち ? ? ?)     けいしや さらく だんし ゑん てう むらく(芸者 左楽 談志 円朝 夢楽)     定せき やなぎや(定席 柳屋)    〈慶応二年刊の咄本『春色三題噺』には芳幾の三題噺が駄茶連芳幾・恵斎芳幾の名で出ている〉   〝𥿻地屋唐四郎 〈絵師〉    (上段)     容斎 下や   交山 ふか川  南溟 こびき丁  孤村 村松丁 是真 石切がし     雪堤 したや  鵞湖 下や   永海 やげんぼり    (中段)     林斎 一浦 圭岳 芥庵 柳圃 雲潭 隣春 守一 南華    (下段)      千載 椿岳 雪◎ 一蜻 椿圭 行年 波山 雲鳳 武一 永◎ 林静     山すゐ/四くんし/人ぶつ/かんし/そうふ/てんの/へいてん/さてん/くき/てん/ほんかん/えんひ     げいしや すみ/いと/らく/かん〟     〝浮世屋絵四郎 〈浮世絵師〉    (上段)     清満 げんや店  貞秀 おふなぐら  芳虎 京ばし     芳艶 ほん丁   国貞 ほんじよ   広重 中はし     芳幾 すは丁   国周 ひもの丁     (中段)     芳藤 下や    芳年 中はし    国輝 おふなぐら     房種(不鮮明)  芳豊 新大さか丁  芳春 あさくさ     芳盛 下や    国久 やなぎ原   国孝 やなぎ原    (下段)     国時 芳富 重次 重清 芳延 芳滝 艶豊 艶政 幾丸 幾年     やくしや/にがほ/むしや/めい/しよ/けしき/女ゑ/合くはん     (役者/似顔/武者/名所/景色/女絵/合巻)     かはりゑ/ゑでほん/かき入/きはもの/かんばん/あふぎ     (変わり絵/絵手本/かき入?/際物/看板/扇)     やりて せり(遣手 ?)    〈中橋の広重は三代目〉   〝狂言戯作者之部    狂言堂左交 梅沢宗六  (空欄)   山々亭有人    河竹新七  勝諺蔵    柳亭種彦  鶴亭秀賀    瀬川如皐  篠田金次   為永春水  笠亭仙果    桜田治助  竹柴涛治   万亭応賀  岳亭定岡    鶴棟吉造  中村山左ヱ門 仮名垣魯文〟  ☆ 慶応二年(1866)    ◯「【一時雷鳴/流行批判】活模様浮世雛形(だてもよううきよひながた)」   (番付・慶応二年二月刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝探索 うかちのおきを 花廼屋蛙麿(『燕石十種』を編んだ岩本五一、号達磨屋、蛙麿は狂名)    筆作 こへためとす  梅素亭玄魚〟   〝大首 十目 一鴬斎国周    大入 十指 三遊亭円朝〟    〈国周の大首役者絵、円朝の落語、高い評価は衆目の一致するところらしい〉     〝落画 がくやばかりで 葛飾為斎    落語 ひつたちが   土橋亭竜馬〟(二代目)    〈評は「楽屋ばかりで引き立たない(魅力がない)」の意味だろうが、楽屋の喩えが分からない〉       〝佐賀 たたきこんだ 桃川燕玉(講談)    善悪 おうでまえ  猛斎芳乕(芳虎)       〝狂画 うかれびやうしや 猩々坊狂斎 (河鍋暁斎)    狂文 ふでびやうし   仮名垣魯文〟(戯作)     〈この番付、国周・円朝と狂斎・魯文のところは腑に落ちたが、それ以外は当方の力不足で、肩書や評判の意味を充分    に解し得なかった〉    ☆ 慶応三年(1867)    ◯ 番付名不明(慶応三~四年刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝倭画     孟斎芳虎 (年齢未詳)一恵斎芳幾(35歳)  一鴬斎国周(33歳)    一梅斎芳春(40歳) 一雄斎国輝(二代、38歳)一魁斎芳年(29歳)    喜斎立祥 (二代広重。慶応元年、安藤家を去り、喜斎立祥と号す、42歳)玉蘭斎貞秀(61斎)     〝著家    為永春水 梅亭金鵞 鶴亭秀賀 岳亭定岡 万亭応賀 笠亭仙果 仮名垣魯文 柳亭種彦〟   〈三年前の元治元年(1864)、長年にわたって浮世絵界を支え続けてきた三代目豊国(初代国貞)が逝去。あらためて番    付を見返すと、芳幾・国周・芳年等の若手が目につく、これを勢いのある新旧交代と見るべきか、それとも層の薄さ    が目立ち始めたと捉えるべきか、迷うところだ〉    ☆ 明治元年(1868)    ◯『歳成記』風雷山人著 玉家如山蔵板 戊辰仲冬(明治元年十一月)刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝浮世屋絵四郎    (上段)     貞秀 芳虎 芳幾 芳年 国周 国輝 国貞 国明     (中段)     芳春 芳盛 芳藤 房種 重次 広重 重清 国久 一豊 国歳 芳富     (下段)     芳延 国時 国玉 芳豊 芳信 艶長 幾丸 年晴 周延 年次     かぶろ(禿)      おい/らん/どう/ちう/すがた/大に/しき/がう/くわん      げたい/なかみ       (花魁/道中姿/大錦/合巻/外題/中味)      やくしや/にづら/大くび/丸◎/めい/しよ/けしき〟      (役者/似顔/大首/丸◎?/名所/景色)     やりて(遣手)       く◎り(未詳)    〈慶応元年の『歳成記』で筆頭だった清満が亡くなったため、貞秀が繰り上がった〉   参考    「著述屋 春水二世 魯文 有人 梅彦 応賀 秀賀 雲峰 文彦         定岡 露香 春笑 琴路 念魚 種丸 京雀 おろか」)  ☆ 明治三年(1870)  ◯「東京諸先生高名方独案内」英蘭斎五翁編 明治三年刊    (早稲田大学図書館「古典籍総合データベース」画像 )   〝美作 下 谷 為永春水  〈戯作者・春水二世・染崎延房〉    美画 堀田原 一鶯斎国周〟   〝知文 福井丁 山々亭有人 〈戯作者・条野採菊・鏑木清方の実父〉    新画 松川丁 一孟斎芳虎〟   〝名文 浅 草 仮名垣魯文 〈戯作者〉    当画 両 国 一蕙斎芳幾〟   〝蒔絵 浅草石切カシ 柴田是真    鞘塗 芝シンセンザ  橋本市蔵〟〈漆芸家・市蔵初代〉  ☆ 明治四年(1871)    ◯『早稲田文学』第25号p14「」(明治30年(1897)1月3日刊)   〝今年(明治四年)の名人案内に、    戯作 は春水、応賀、有人、魯文    浮世絵は国周、芳幾、芳虎、広重、豊国、暁斎    銅版 は玄々堂緑山等五人〟    〈この豊国は四代目・二代目国貞。この「名人案内」は明治三年の上掲「東京諸先生高名方独案内」と同様のもの     と思われるが未詳〉  ☆ 明治前期    ◯「【当時一品】名誉博覧会」明治前期刊(『美術番付集成』瀬木慎一著・異文出版・平成12年刊)   〝ランプの照シ   ごくあかるい    画 玉蘭亭貞秀 ・放牛舎桃林 ・清元家内寿 ・竹本三光斎 ・市川門之助〟   〝メリヤスノ機械  ごせいはたくさん    伊藤花清    ・画 徳田清種・清元梅次郎 ・竹沢龍造  ・市川子団次   〝日本橋ノ三道   みぎも左りもお好みしだい    佐瀬得所    ・鮮斎永濯  ・小金井芦洲 ・鶴沢勇造  ・中村翫雀〟   〝筋違ノ眼鏡橋   人の目がねはちがわぬもの    細書 伊東松淋 ・一立斎広重 ・一竜斎貞玉 ・竹本相生太夫・市川権十郎〟   〝長クツノ遠道   おほねはおれるがもう一里    鳥居清満    ・正流斎南窓 ・小川松民  ・竹本若松太夫・関三十郎〟   〝西洋の時斗    極/\くるいませぬ    画 大蘇芳年  ・伊東燕尾  ・清元栄寿太夫・豊竹和田太夫・中村寿三郎〟   〝千里軒ノ大馬車  おきやくはやま/\    磐石力勝    ・美画 豊原国周・田辺南龍 ・鶴沢紋左衛門・市川左団次    〝西洋調進料理   名ほどおいしくない    画 一勇斎国芳女・二代目錦紅 ・柳亭左楽  ・鶴沢文三  ・板東しうか〟   〝洋酒ノ製造    のみこみのはやいつくりかた    画 二代目芳艶 ・柳亭燕路  ・田辺南遊  ・竹本伊瀬太夫・市川女寅〟   〝ハヤリノ蝙蝠傘  ずんと用ゆる    一蕙斎芳幾   ・柴田南玉  ・柳亭燕枝  ・豊竹和国太夫・板東家橘〟   〝西洋製ノイス   こしはきまつた細工のりう/\    一陽斎豊国   ・岸沢式佐  ・旭堂鱗慶  ・鶴沢清八  ・瀬川如皐〟   〝西洋床ノ自慢   よしあしはしれないもの    一光斎芳盛   ・一得斎来山 ・隅田川都鳥 ・竹本湊太夫 ・板東三八〟   〝洋学ノベンキヤウ 昼夜お心をつけます    豊原周重    ・揚明舎桃玉 ・三遊亭円生 ・豊竹組太夫 ・板東鶴蔵〟   〝羅紗ノ頭巾    人がらはたくさん    勝川春亭    ・陽鱗齋玉淵 ・清元勝蔵  ・豊竹鳳寿斎 ・中村十蔵〟   〝洋造ノ自転車   お心しだい    猩々狂斎    ・鶴沢清糸  ・一立斎文車 ・都々逸坊扇歌・市川九蔵〟   〝洋医ノナマモノ知リ ごようたづならなんなりと    画 松雪斎吟光 ・桃川燕八  ・柳亭左龍  ・鶴沢松花  ・松尾猿之助〟   〝横文字の看板   人にわからぬげいのさび    画 一猛斎芳虎 ・歌沢芝右衛門・蜃気楼龍玉 ・竹本岡太夫 ・中村仲太郎〟   〝牛肉鍋の立食   おそれいります    画 昇斎一景  ・相川貞水  ・桂文蝶   ・竹本喜笑軒 ・中村荒次郎〟   〝西洋造のシヤプ  きようなこしらい    ◎ 梅素玄魚  ・杵屋勝三郎 ・二木家庄蔵 ・竹本勢見太夫・中村時蔵〟   〝目印のフラフ   見あてはたしか     ◎画 一曜斎国輝・東弘庵京伝 ・三遊亭円馬 ・竹本大嶋太夫・尾上いろは〟   〝洗濯シヤボン   直(ね)やすながらもごてうほう    細工画芳藤   ・伊東花澐  ・花咲爺談志 ・竹本茶◎太夫・板東喜知六〟    〈「当時一品」の角書きからすると現存する芸能人の番付と考えられる。この番付に載る人々は総計で二百十人にも     及ぶ、すべての人の没年を確認したわけではないが、目に着いたところでは、佐竹永海(日本画)の明治7年12月が     没年の上限のようだ。また上掲国周のところに掲げられた「千里軒ノ大馬車」なる事物、これは浅草千里軒の浅草     ~新橋間の乗り合い馬車のことをいうのであろう。この開通が明治7年。これらを勘案すると番付は明治七年の刊     行と推定できようか〉  ※◎は判読できなかった漢字  ◯「名家見立鑑」発行人・鈴木繁 明治前期刊(『美術番付集成』瀬木慎一著・異文出版・平成12年刊)   〝当画屋新治郎    (見立ての文字判読できず)    小梅  鮮斎永濯(明治23年(1890)没)    福井丁 柴田是真(明治24年(1891)没)    浅クサ 淡島椿岳(日本画家・梵雲庵淡島寒月の父。明治22年(1889)没)    米沢丁 小林清親(大正4年(1915)没)    ◎◎丁 荒川国周(明治33年(1900)没)    浅クサ 松本芳延(明治23年(1890)没)    神田  月岡雪貢(切金砂子師、月岡儀兵衛。没年未詳)    本郷  猩々暁斎(明治22年(1889)没)    〈「当画屋」とは当世画の意味か。浮世絵師がほとんどだが、是真はまだしも、泥絵の椿岳と切金砂子師の月岡雪     貢がなぜ一括りなのかよく分からない。また大蘇芳年の名が見えないのも不審。国周の荒川と芳延の松本は本名〉      〝洋画屋額蔵    (見立ての文字判読できず)    浅クサ  五姓田芳柳(明治25年(1892)没)    上◎   亀井 至一(明治38年(1905)没)    本郷   渡辺 文蔵(未詳)    新小川丁 本多錦吉郎(大正10年(1921)没)    本郷   五姓田義松(芳柳の次男。大正4年(1915)没)    小川丁  宮本 三平(没年未詳)    ◎下   早川 忠直(未詳)     浅クサ  五姓田芳雄(芳柳二世。明治13年(1878)芳柳の女婿となり芳雄を名乗る。昭和6年(1931)没)    ハマ丁  高橋 由一(明治27年(1894)没)   〝絵画屋かく    (見立ての文字判読できず)    ◎◎◎   田口柳所(明治25年(1892)没)    本 郷   伊藤郊煙    弥左衛門丁 尾形月耕(大正9年(1920)没)    七ケン丁  野口秋◎    カン田   月岡晴山    ◎和丁   奥田普昌屏    芝     四宮松濤    本所    磯野 ◎    蛎カラ丁  三◎◎山    〈このグループは田口柳所と尾形月耕以外未詳。柳所は南画家の福島柳圃に学んだとある。しかしなぜ月耕がここ     に属しているのかよく分からない〉   参考 〈上記の「見立て」は判読できなかったが、どのようなものか一例を示しておく〉    〝丸持屋金之助      山吹の花ざかり     東京  岩崎弥之助      同   渋沢栄一     同   渡辺治右衛門(以下略)〟    〈これら明治を代表する大実業家を「山吹の花ざかり」と評したのである〉  ☆ 明治九年(1876)  〇『東京書画人名一覧』番付「明治九年第八月新刻」永島辰五郎編集・版   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    ※(「前後順次不論」とあり、名前の位置は序列と無関係という)   〝(東方)     書画 三木光斎 下ヤカヤ丁    (西方)     画  菊池容斎 於玉ヶ池       画  柴田是真 浅艸平右衛門丁     画  松本楓湖 浅草スハ丁     画  高畠藍泉 コビキ丁〟    〈編集の永島辰五郎は孟斎芳虎。芳虎は菊池容斎を画の部の筆頭に位置づけている。注目すべきは鮮斎永濯や河鍋暁     斎の名が見えないこと。この番付には歌川派のような浮世絵師は登場しないから、芳虎は彼らを浮世絵師に準ずる     絵師と見なしていたのだろう〉  ◯『浪華名家不可不知』前後編 番付 瀧熊太郎 明治九年十一月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション・図書館送信限定)   〝芝居看板 あし国    写真画  雷斎    浮世画  松川半山 長谷川信翁    似顔   笹木芳瀧    錦絵   石和 本為〟    〈〔番付〕所収が前編〔番付〕(その1)所収が後編〉  ◯『画家一覧』番付 永楽堂「明治九年第十二月新刻」   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    ※(相撲番付と同じ体裁)   〝行事  柴田是真 石切河岸    差添  高橋由一 洋画 浜丁 五姓田芳松 洋画 京橋    勧進元 菊地(ママ)容斎 於玉ヶ池〈以上番付中央〉    小結  松本楓湖 浅草栄久丁    前頭  猩々暁斎 本郷 〈張り出し〉    前頭  狩野永濯 呉服丁        三木光斎 池ノ端        伊藤静斎 長谷川丁〟    〈いわゆる浮世絵師は一人も載っていない。永濯は狩野派の絵師と見なされている。楓湖の住所がいささか不審、こ     こでは浅草栄久丁だが、上掲8月刊番付と下掲明治10年の案内は浅草諏訪町。なお是真の石切河岸は浅草平右衛門     町にある〉  ☆ 明治十年(1877)  ◯『七福名人』番付 東京 宮田卯兵衛著・出版 明治十年三月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)    ※(見立て七福人)   〝器械  横スカ  肥田浜五郎   洋医 蛎ガラ丁 岩佐純    書家  八丁堀  高林二峯    究理 新バシ  田中久重    画家  神田   菊地容斎    儒学 赤坂   山岡鉄舟    詩人  下谷   大沼枕山〟   〝角力  両国   綾瀬川岩エ門  軍談 カヤ丁  松林伯円    錦画  新バシ  大蘇芳年    昔咄 ハマ丁  三遊亭円朝     写真  フジミ丁 塚本房吾郎   美音 両ゴク  清元延寿太夫    十八番 シバ゙   市川団十郎〟   〝押手  両国   雷電為右エ門  写真 代チ   内田九一    昔咄  マキ丁  麗々亭柳橋   軍談 今川丁  伊東燕尾    画才  浅クサ  柴田是真    囲碁 下谷   村瀬秋甫    立役  新トミ丁 中村芝翫〟   〝立役  シマ原  市川左団次   錦画 人形丁  豊原国周    昔咄  中バシ  古今亭志ん生  写真 スキヤバシソト 高橋光山    人気  小川丁  鶴沢紋左エ門  軍談 下ヤ   桃川燕林    押手  両ゴク  梅ヶ谷藤太郎〟   〝軍談  池ノハタ 桃川如燕    替画 本郷   猩々坊暁斎    替芸  新バシ  チリメチトス  洋画 本郷   五性田芳柳    土画  深川   上田長八    竹塗 新センザ 橋本市蔵    写真  浅クサ  北庭筑波〟   〝三味  シバ   鶴沢勇造    浮節 両ゴク  都々一坊扇歌    押手  両ゴク  磐石力勝    軍談 木ビキ丁 西尾麟慶    替画  ヒモノ丁 鮮斎永濯    昔咄 浅クサ  柳亭燕枝    写真  上野京馬〟    〈芳年・国周は「錦画」容斎「画家」是真「画才」そして暁斎・永濯が「替画」という分類である。分類が違うの    だから彼らの間に何らかの区切りがあることは確かである。是真は蒔絵・漆絵師だが「画才」があるという意味か。    容斎は狩野・土佐の本流に学んで一家をなした「画家」、そして暁斎と永濯は出自は本流ながら道を替えたという意    味を含んだか。芳年と国周は「錦画」専門、生粋の版下絵師という位置づけか〉  ◯『皇国近古人名録』番付 大阪 田中安次郎編・出版 明治十年五月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)    ※(現代と過去の好一対を抽出 例 薩勢 桐野利秋:猛勇 能登守教経)   〝一流画 鮮斎永濯 :名 画 狩野探幽    名新画 猩々坊暁斎:文 画 英一蝶    新 画 柴田是真 :仏 画 どもの又平    日本画 菊地容斎 :立知画 狩野永徳〟  ◯『五光雷名競』番付 開運堂 明治十年八月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション・番付その1・図書館送信限定)   〝流画 椙森社   鮮斎永濯  画歌 三筋町  伊東静斎    替画 木挽町   勝川春亭  油画 両国浜丁 高橋由一    油画 本郷真砂丁 五姓田義松〟  ◯『東京土産掌中独案内』安倍為任編・出版 明治十年十月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   (「六十一 東京買物向寄案内」の項)    〝団扇  堀江丁川岸 俗ニウテハ川岸ト云  万丁 ハイバラ        馬喰丁    手遊物 浅草茅丁  同観音仲見セ〟   (「六十三 買物案内其二」)   〝書籍  芝神明前  銀座通   日本橋通        本丁通   馬喰丁    東絵  芝本神明前 馬喰丁   通油丁  横山丁        両国広小路 人形丁通り〟  ☆ 明治十一年(1878)  ◯『書画人名録』番付 大村福次郎 明治十一年二月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション・番付その1・図書館送信限定)   〝行司 菊池容斎    名家 石切ガシ 柴田是真  (張出)名家 本郷 猩々坊暁斎    名家 スハ丁   松本楓湖    〈容斎はこの年の6月逝去〉  ☆ 明治十二年(1879)    ◯「東京名誉二個揃」(番付・明治十二年夏、秋刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝一流 風画 小梅   鮮斎永濯(小林永濯、本所小梅町)    シヤシン 真画 中ヲカチ丁 松村兼〟(写真師)     〝奇画 本郷 猩々坊暁斎 (河鍋暁斎)     奇芸 車サカ 帰天斎正一〟(手品師、西洋手品の開祖とされる)     〝油画 額面 ハマ丁  高橋由一 (浜町)    サシン  懐中 ギンザ 二見朝隈〟(写真家。銀座に写真館があった)     〈坪内逍遙、回想して曰く「(明治初年頃)この際、歌川派の衰落を補充すべく、比較的清新な筆を揮って、新刊書の    挿絵を描いて、一代に歓迎されはじめた二画家がある。それは惺々狂斎と鮮斎永濯であった。前者は滑稽諷刺の諸著    によろしく、後者は新時代相を画くことにおいて、先ず写実的である点が歌川派を凌ぎ、かつ狩野派出だけに、上品    でもあった。明治八、九年以後、芳年が急に躍進して風俗画において彼と相対峙するに至ってからはそうでもなかっ    たが、松村の諸著の如きは、彼れの画で半分助けられていたといえる」(「新旧過渡期の回想」『早稲田文学』大正    十四年二月号。松村とは戯作者の松村春輔)。この明治十二年の番付には、これまで圧倒的な存在感を誇っていた歌    川派の浮世絵師が一人もいない。この番付には市川団十郎が載っている。かつては三代豊国を押し立てて並び称した    時代もあったが、明治の今、市川団十郎に比肩可能な浮世絵師はいないのである。(狂斎が一時歌川派の国芳に入門    したが、狂斎・永濯とも狩野の門下である)〉  ◯『皇国名誉書画価表』番付 東京 小谷誠之版 明治十二年十月届   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝人物 柴田是真 全紙金一円    山水 松本楓湖 全紙金一円    画  高畠藍泉 金三拾五銭    書  三木光斎 金三拾五銭〟  ☆ 明治十三年(1880)  ◯『皇国名誉書画人名録』番付 東京 北尾卯三郎編集・出版 明治十三年一月届   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝画     柴田是真  浅草上平ヱ門町  松本楓湖  浅草栄久町    高畠藍泉  コヒキ丁三丁目  三木光斎  下ヤカヤ丁〟   〝油絵    五姓田芳松 本郷真砂町    川上冬崖  下谷中徒町    高橋由一  浜町一丁目    五姓田芳柳 本郷真砂町    亀井至一  上ノ黒モン町〟   〝浮世画    猩(ママ)々暁斎湯島四町目  鮮斎永濯  上槙町    大蘇芳年  土橋丸屋町  豊原国周  深川東元町    一立斎広重 南紺屋町   楊洲斎周延 上野北大門町    一蕙斎芳幾 (空欄)   西村義藤  浅草三スジ町〈歌川芳藤〉    孟斎芳虎  神田須田町  山嵜年信  浅草北富坂町    梅堂国政  浅草     一梅斎芳春 浅クサ並木丁    桜斎房種  本所外手町〟  ◯『大日本現在名誉諸大家/獨案内/平判優劣 第一編』番付 大阪     中川利八郎編 吉岡平助出版 明治十三年十月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝南北混淆画  川上冬崖  柴田是真  松本楓湖 久保田米僊〟   〝東北混淆画  松川半山  久保田桃水    〝新聞論説大家 高畠藍泉  前田健次郞 仮名垣魯文 田口卯吉 服部誠一〟   〝油絵     下岡蓮杖  高橋由一  久保田米僊〟     〝銅版画    江島工山  松田玄々堂 若林長栄〟    〝東京書画先生周旋人 扇明斎 桂月堂 五明楼 扇明亭〟   〝書画骨董   文魁堂   山中市兵衛〟   〝書林     北畠茂兵衛 山中市兵衛 小林新兵衛 吉川半七 内田弥兵衛            内田芳兵衛 長野亀七  水野慶二郎 丸屋善七 江島喜兵衛           石川治兵衛〟  ☆ 明治十四年(1881)  ◯『皇国名誉人名富録』番付 東京 竹村貞治郎編・山屋清三郎出版 明治十四年四月届   〝画 一流画  鮮斎永濯  小梅土ハシ      人物山水 長谷川雪堤 下谷徒丁      錦画   猩々暁斎  本郷    大家一覧      名筆  松本楓湖  浅草      名筆  尾形月耕  弥左ヱ門丁〟   〝画 花洛高名家        水画  五姓田芳柳  浅クサ      洋画  下岡蓮杖   浅クサ      洋画  本多錦吉郎  今川小ジ      巻画 柴田是真  石切カシ〈巻画は蒔絵か〉      錦画 大蘇芳年  シンバシ      錦画 豊原国周  人形丁      錦画 孟斎芳虎  カンダ〟    〈ここの「花洛」は東京。芳虎は明治14年4月まで存命〉   〝画 名家      油画 五姓田義松  五番丁      油画 高橋由一   ハマ丁〟  ◯『東京じまん』加藤岡孫八編 加藤岡孫八出版 明治十四年九月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   「皇国古今名誉競」   〝新画白 猩々坊暁斎  上画罪 英一蝶    新画  柴田是真   仏画  どもの又平    密画  〟    〈現在と過去のその道の名人をいろいろな観点から面白おかしく対照する戯れ。暁斎の「白」は明治三年(1870)の泥酔     騒動の結末を暗に示したもの。一蝶の「罪」は元禄十一年(1698)の流罪を踏まえる。ただ一蝶の「上画」の意味がよ     くわからない。次の是真と吃の又平との組み合わせ、前者は実在で後者は芝居の登場人物、しかも又平が生業として     いたものは仏画ではなく大津絵、また「傾城反魂香」の芝居で画いたのは自画像である。これもどのような観点で一     対としたものかよく分からない〉  ☆ 明治十五年(1882)  ◯『明治十五年 絵画共進会出品画家人名一覧』番付 大阪 大槻勤斎編・出版 明治十六年四月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝和画諸流(受賞者及び出品者)     小田切春江 尾州 褒状  平福穂菴  秋田 褒状     松川半山  大阪     河鍋暁斎  東京    中川蘆月  大阪     渡辺省亭  東京     柴田是真  東京    鍬形蕙林  東京    第四区 歌川派 長谷川派(出品者)     橋本周延  東京  大竹国房  東京  中井芳瀧  西京  長谷川雪光 東京     大久保雪舟 東京  長谷川雪真 東京  古屋古玩  東京  野村芳園  西京     笹木芳光  大阪  田中国信  千葉県 渋谷松香  秋田県 丹羽ノブ  尾州     田中芳輝  群馬県 長谷川周春 東京  生田芳春  東京  石塚寧斎  東京     歌川豊重  東京  松本芳延  東京  西村芳藤  東京  水野香園  西京     後藤芳草(ママ)西京  木下広信  西京  坂本芳秋  西京  恩田幹延  東京     野坂年晴  東京  安藤広近  東京  降幡周里  東京  守川周重  東京     荒川国周  東京  赤星閑意  東京  柴田カネ  尾州  川上鳳泉  札幌    第六区(出品者)     月岡芳年  東京〟   〝審査委員     久保田米僊 京都 銅印  柴田是真 東京〟  ☆ 明治十六年(1883)  ◯『東京大家二人揃 雷名見立鏡』番付 東京 東花堂(宮田宇平)明治十六年五月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝銘画  浅草  柴田是真    狂二世 代地 梅屋香寿〟 〈梅屋香寿は狂歌師か〉   〝音勢  新橋  竹本相生太夫  日本画 浅草 松本楓湖〟 〈竹本相生太夫は義太夫語り〉   〝新談  林町  松林伯円    新画  本郷 猩々坊暁斎〈松林伯円は講釈師〉   〝生人形 浅草山 山本福松    武者画 根津 大蘇芳年〟 〈山本福松は人形師〉   〝軍談  本芝  神田伯山    新画  向島 鮮斎永濯〟 〈神田伯山は講釈師〉   〝人形  久二  吉田国五郎   錦画  本所 豊原国周〟 〈吉田国五郎は人形遣い〉  ☆ 明治十七年(1884)  ◯『新撰古今書画人名大全』相場七左衛門編 発蒙舎 明治十七年五月刊    (国立国会図書館デジタルコレクション)    (古今の著名画人のリスト「大家 別格」として次の七名と名があがる)     土佐光起 狩野元信 円山応挙 狩野探幽斎 雲谷軒雪舟 池野大雅堂 謝蕪村    (以下、本HPに載る絵師のみ収録する。先ず古人の絵師)     渡辺崋山 英一蝶  谷文晁  建部陵岱 酒井抱一 高嵩谷  葛飾北斎      蔀関月  楫取魚彦 法橋関月 田中訥言 長山孔寅 楠本紫石 鍬形蕙斎     松川半山 浮田一蕙 喜多武一    (以下、明治期の絵師)      菊池容斎 久保田米仙 柴田是真 河鍋暁斎 月岡芳年 須賀川国明 生田芳春     落合芳幾 渡辺省亭  歌川国久 松本楓湖 守川國重 大村一蜻  鈴木華村  ◯『大日本書画価額表』番付 東京 清水嘉兵衛編集・出版 明治十七年六月届   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝精密画一葉価額    暁斎 金七円 猩々暁斎 東京 湯島    是真 金七円 柴田順蔵 東京 上平右ヱ門町    楓湖 金四円 松本楓湖 東京 浅草栄久町〟   〝詩家    藍泉 金五円 高畠藍泉〟    〈藍泉の分類はなぜか詩家である。五円は書であろうか〉  ☆ 明治十八年(1885)    ◯『大日本儒詩書画一覧』番付 東京 倉島伊左衛門編集・出版  明治十八年二月   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝画家部 東京 松本楓湖  五円以上        東京 勝川春亭  三円以下〟   〝画才  東京 柴田是真  二十円以上  画力  東京 猩々坊暁斎 二十円以上〟   〝画筆  東京 鮮斎永濯  十五円以下  画勢  東京 大蘇芳年  二十円以下〟   〝美画  東京 豊原国周  二十円以上  新画  東京 落合芳幾  二十円以上〟   〝洋画  東京 五姓田義松 二十円以上〟   〝洋画  東京 高橋由一  二十円以上〟  ◯『東京流行細見記』1 登亭逸心著・清水市太郎出版・明治十八年七月刊   (当時の諸職芸能人や専門店を吉原細見に擬えて序列化した戯作)
    「東京流行細見記」「浮世屋画工郎」(国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」)  〝(暖簾の文字)「錦」浮世屋絵四郎   (上段 合印「入山型に△」)〝日の出 新流行 大上々吉 大々叶〟〈細見全体での序列は十位〉     つきおか 芳年 〈月岡〉  こばやし 永濯 〈小林〉     おちあい 芳幾 (落合)  とよはら 国周 (豊原)     とりゐ  清満 (鳥居)  あんどう 広重 (安藤)     おがた  月耕 (尾形)  あらゐ  芳宗 (新井。二代目芳宗)   (中段 合印「入山型」)〝日々流行 上々吉 大繁昌〟〈細見全体での序列は十三位〉     いねの  年恒 (稲野)  うた川  国政 (歌川)     やうしう 周延 (楊洲)       年方 (水野)     かつ川  春亭 (勝川)  あだち  吟香(ママ)(安達)     こばやし 清親 (小林)  うた川  豊宣 (歌川)     うた川  国峯 (歌川)  やうしう 周重 (守川)     うた川  国梅 (歌川)   (下段 合印「入山型」)〝日々流行 上々吉 大繁昌〟〈細見全体での序列は十三位・中段と同格〉     広近 年景 芳 藤 年参      かむろ(禿)       むしや/やくしや/にがほ/名所/しんぶん/さしゑ そのほかはやりもの(武者 役者 似顔 名所 新聞 挿絵)      げいしゃ(芸者)       いろ ざし(色差し)      やりて(遣手)       ふで〟(筆)    〈明治八年(1875)、平民苗字必称義務令なる法令が出され、苗字を名乗ることが義務づけられた。これを受けたもの     と思われるが、浮世絵師の間では、歌川などの画姓を従来通り使う人と、新たな苗字を画姓として使う人と、対応     が分かれたようである〉  ◯『全国書画一覧』番付 東京 竹村貞治郎編集・出版 明治十八年届   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝南北画大家之部 東京 松本楓湖〟   〝絹画   東京 五姓田芳柳〟   〝洋画大家 東京 高橋由一  東京 本田錦吉郎  在仏国 五姓田義松  東京 亀井至一   〝一流画 東京 鮮斎永濯  錦画 東京 猩々暁斎〟   〝陶器画 東京 松本芳信(ママ)〟    ☆ 明治十九年(1886)  ◯『書画一覧』番付 東京 児玉又七編集・出版 明治十九年届   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝画之部 浅草 柴田是真  十円以上        ユシマ  河鍋暁斎  七円以上        浅クサ 松本楓湖  二円位        浅クサ 荒川国周  二円位        浅クサ 五姓田芳柳 二円位〟    ☆ 明治二十一年(1888)  ◯『古今名家書画景況一覧』番付 大阪 広瀬藤助編 真部武助出版 明治二十一年一月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   ※( )はグループを代表する絵師。◎は判読できなかった文字   (番付冒頭に「無論時代 不判優劣」とあり)   〝美術円山四条派       山水花卉(柳里恭) 人物 田中訥言  人物 月岡雪鼎  艸花 抱一上人     ◎◎ (円山応挙) 人物 菊池蓉斎  艸花(尾形光琳)   〝大日本絵師     (西川祐信)勝川春章 菱川師房 西村重長  鈴木春信  勝川春好 竹原春朝 菱川友房     古山師重 宮川春水 勝川薪水 石川豊信  窪俊満    (葛飾北斎 川枝豊信 角田国貞 歌川豊広  五渡亭国政 菱川師永 古山師政 倉橋豊国     北川歌麿 勝川春水 宮川長春 磯田湖龍斎 富川房信 (菱川師宣)〟   〝南北派混淆     ◎◎人物(谷文晁) 人物 法橋関月  人物 浮田一蕙〟   〝国学和歌     (烏丸光広) 楫取魚彦  野々口立圃〟   〝狂歌戯画    (牡丹花省柏)式亭三馬 十反舎一九 太田蜀山人 加茂季鷹 宿屋飯盛 曲亭馬琴      山東京伝  暁鐘成〟   〝雅俗遊戯錯雑序位混淆     (岩佐又兵衛) 小川破笠  友禅山人 浮世又平 雛屋立甫 俵屋宗理 耳鳥斎 英一蝶      鳥山名(ママ)燕 縫箔師珉江   〝東京書画骨董商家 若井兼三郎〟   〈五渡亭国政の名がこの頃の番付に登場するが、五渡亭を名乗った国政いたのだろうか〉  ☆ 明治二十二年(1889)  ◯『明治廿二年改正新版書画名家一覧』番付 東京 児玉又七編集・出版 明治二十二年一月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝画之部    本所 豊原国周  石切河岸 柴田是真  銀座   鮮斎永濯    根岸 河鍋暁斎〈以上字の大きさが同じ〉    アサクサ 大蘇芳年  アサクサ   松本楓湖  ヤゲンボリ  梅堂国政    アサクサ 五姓田芳柳〟〈同上〉  ◯『古今名家新撰書画一覧』番付 大阪 吉川重俊編集・出版 明治二十二年二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   ※( )はグループの左右筆頭   〝日本絵師    (葛飾北斎)西川祐信 勝川春章 菱川師房 西村重長 鈴木春信 川枝豊信 角田国貞     勝川春好 竹原春朝 歌川豊広 倉橋豊国 石川豊信 勝川薪水 古山師重 五渡亭国政      菱川師永(菱川師宣)    和画諸流    (京都 円山応挙)京都 抱一上人 京都 田中訥言 東京 月岡雪鼎 大阪 岡田玉山     大阪 長山孔寅 東京 菊池蓉斎 尾州 浮田一蕙(京都 尾形光琳)    (東京 瀧和亭) 大阪 松川半山 尾州 小田切春江 大阪 鈴木雷斎 大阪 長谷川貞信    (京都 久保田米僊)    (東京 月岡芳年)大阪 中川蘆月 大阪 藤原信一 東京 歌川国松 東京 河辺暁斎      サカイ 中井芳瀧  東京 小林清親 大阪 若林長栄 大阪 村上豊貞 東京 柴田是真    (東京 尾形月耕)    国学和歌    (沙門契冲)(下河部長流)楫取魚彦(烏丸光広)    雅俗遊戯    (近松門左衛門)曲亭馬琴 浮世又平 式亭三馬 十返舎一九 太(ママ)田蜀山人     英一蝶斎   耳鳥斎  宿屋飯盛 市川白猿 浅草菴 暁鐘成岩佐又兵衛)    序位混滑    (東京 画書 谷文晁)仙台 画 建部陵岱 大阪 画 法橋関月大阪 画 法橋関牛    (大阪 画 林閬花)    風流俳人之部    (芭蕉菴青桃)小川笠翁(森川許六)  ◯『皇国古今名誉競』東京 児玉又七編集・出版 明治二十二年十月刊    (国立国会図書館デジタルコレクション)(『番附集』所収)   (例 智仁忠 勝安房  智仁孝 平 重盛)   〝新画白 猩々坊暁斎  上画罪 英 一蝶    新画  柴田是真   仏画  どもの又平    細画  葛飾北斎   名画  瀧 和亭〟    〈この「皇国古今名誉競」は。明治14年の番付集『東京じまん』が収録する同名番付を踏襲したものだが、今回は     北斎と瀧和亭が加わる〉  ◯『書画名家一覧』東京 児玉又七編集・出版 明治二十二年十月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)(『番附集』所収)   〝(上段 東西筆頭:服部波山 瀧和亭)    本所 豊原国周  石切河岸 柴田是真    銀坐 鮮斎永濯  根岸   河鍋暁斎    (中段)    アサクサ 大蘇芳年     (下段)    アサクサ 松本楓湖  ヤゲンボリ 梅堂国政  アサクサ 五姓田芳柳  ◯『東京大画家派分一覧表』東京 児玉友三郎編輯・出版 明治二十二年十二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝狩野派     小林永濯 小ムメムラ(以下読めず)河鍋暁雲 湯シマ四 下岡蓮杖 浅艸エン    容斎派     松本楓湖 浅艸栄久丁 三島蕉窓 北新堀丁 鈴木華村 築ヂ一丁メ     渡辺省亭 ヤケンボリ   永峰秀湖 石原町    円山派     柴田是真 上平右衛門丁    北斎(派)     市川甘斎 ネギシ    独立     名鏡月耕 京バシ桶丁    英派     英一蜻 下平右衛門丁    歌川派     橋本周延 天神丁三  一松斎芳宗 日吉丁  勝川椿年 木挽町一     安藤広近 根岸金杉  村田良和  馬道八  梅堂国貞 薬研ボリ丁     正木芳盛 下谷坂丁  泰近清   飯倉片丁 落合芳幾 京バシ滝山丁     豊原国周 東京    応斎年方  紺屋丁  歌川国久 カメ井戸     安藤広重 下平右ヱ門 鍋田玉英  西鳥越丁 河守芳豊 ◎◎◎丁     柴田延子 佐クマ丁三  梶田半湖  下谷徒丁    土佐派     古屋古玩 ◎ヤナギ丁 川辺花陵 浅クサ小シマ丁      洋画     五性(ママ)田義松 小石川大六テン 小山正太郎 園◎坂  亀井至一 上ノヒロ小ヂ       五性(ママ)田芳柳 下谷車坂丁  本田錦吉郎 新小川丁 河村清雄 カウジ丁  金木年景 木挽丁     山本芳翠 芝本郷丁  高橋由一 坂本村  浅井忠  金杉村  原田直次郎 本郷六丁目〟  ◯『書画集覧』「明治廿二年改正新版」番付 東京 長谷川常治郎編集・出版 明治二十二年刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    欄外「順席不同御容赦下され候」〈相撲番付のように字の大きさは異なる〉   〝書画高名家     柴田是真 平右ヱ門町 松本楓湖 栄久町   鮮斎永濯 小梅村 河鍋暁斎 金杉村     尾形月耕 ヤサエ門丁   英一晴  平右ヱ門丁     渡辺省亭 東三スジ丁〟  ☆ 明治二十三年(1890)  ◯『古今名家新撰書画一覧』番付 大阪 吉川重俊編集・出版 明治二十二年二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   ※( )はグループの左右筆頭   〝日本絵師    (葛飾北斎)西川祐信 勝川春章 菱川師房 西村重長 鈴木春信 川枝豊信 角田国貞     勝川春好 竹原春朝 歌川豊広 倉橋豊国 石川豊信 勝川薪水 古山師重 五渡亭国政      菱川師永(菱川師宣)    和画諸流    (京都 円山応挙)京都 抱一上人 京都 田中訥言 東京 月岡雪鼎 大阪 岡田玉山     大阪 長山孔寅 東京 菊池蓉斎 尾州 浮田一蕙(京都 尾形光琳)    (東京 瀧和亭) 大阪 松川半山 尾州 小田切春江 大阪 鈴木雷斎 大阪 長谷川貞信    (京都 久保田米僊)    (東京 月岡芳年)大阪 藤原信一 東京 歌川国松 東京 河辺暁斎 サカイ 中井芳瀧     東京 小林清親 大阪 若林長栄 東京 柴田是真(東京 尾形月耕)    国学和歌    (沙門契冲)(下河部長流)楫取魚彦(烏丸光広)    雅俗遊戯    (近松門左衛門)曲亭馬琴 浮世又平 式亭三馬 十返舎一九 太(ママ)田蜀山人     英一蝶斎   耳鳥斎  宿屋飯盛 市川白猿 浅草菴 暁鐘成岩佐又兵衛)    序位混滑    (東京 画書 谷文晁)仙台 画 建部陵岱 大阪 画 法橋関月大阪 画 法橋関牛    (大阪 画 林閬花)    風流俳人之部    (芭蕉菴青桃)小川笠翁(森川許六)  ◯「【新撰古今】書画家競」奈良嘉十郎編 天真堂 江川仙太郎 明治二十三年六月刊    (『美術番付集成』瀬木慎一著・異文出版・平成12年刊))   〝東前頭 享保 英 一蝶  北窓翁(上から二段目。他に海北友松・長谷川等伯・伊藤若仲(ママ)等)   〝東同  安永 高田敬甫  竹隠 (上から四段目。他に本阿弥光悦・住吉具慶・円山応瑞等)   〝東同  文化 高 嵩谷  屠龍 (上から五段目。俵屋宗達・野々口立圃・山口素絢等)   〝西同  安政 宇喜多一蕙 可為 (上から五段目。服部南郭・大西椿年・鈴木芙蓉等)    〈以下は別枠〉   〝浮世派諸大家     慶長  岩佐又兵衛 元禄 菱川 師宣     正徳  宮川 長春 享保 鳥居 清信 通称庄兵衛     天保(ママ)喜多川歌麿 元文 西川 祐信     明和  勝川 春章 文化 一陽斎豊国     天明  橘  守国 天保 五渡亭国貞【二世豊国】     安政  一立斎広重 安政 一勇斎国芳     享保  奥村 政信 明和 鈴木 春信     文政  北尾 重政    格別     弘化  葛飾 北斎 明治 河鍋 暁斎 寛保 月岡 雪鼎〟    〈この番付の行事は雪舟・如雪・周文、勧進元は巨勢金岡・兆殿司とあるから、日本の絵師全体の番付。因みに東     の大関は狩野探幽、西は池野霞樵(大雅堂)。浮世絵師は別枠で括られている。五渡亭国貞は正しくは三世豊国〉  ◯『明治諸大家書画人名一覧』東京 松雲堂出版 明治二十三年刊〈凡例に「庚寅初秋」とあり〉   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝絵画ノ部〈原典の金額は漢数字だが算用数字に改めた〉    是真 金3円  (凡1円50銭以上8円迄)柴田是真    秀湖 金1円50銭(凡75銭以上3円迄)  永峯茂吉    省亭 金2円50銭(凡1円25銭以上6円迄)渡辺省亭    芳年 金2円50銭(凡1円25銭以上6円迄)月岡芳年    周延 金2円  (凡1円以上5円迄)  橋本直義    国松 金2円  (凡1円以上5円迄)  歌川国松    月耕 金1円50銭(凡75銭以上3円迄)  尾形月耕    国周 金1円50銭(凡75銭以上3円迄)  豊原国周    米僊 金2円  (凡1円以上5円迄)  久保田米僊〟   「本表ノ価格ハ凡テ小画仙紙、聯落ニテ執筆家ノ随意ニ依頼スルノ格トス。全紙ハ右ニ二割半或ハ    三割ヲ増シ、半折四五、字額ハ同二割半或ハ三割ヲ減ズ、絖地絹地ハ別ニ其代価ヲ加フ(以下略)」   〝明治故人部    菊池容斎 河鍋暁斎 小林永濯〟  ◯「読売新聞」(明治23年11月30日記事)〈原文は漢字に振り仮名付、()はその一部分〉   〝押絵の景況    押絵の顔ハ一切画工国政の担当にて、夏秋の頃にありてハ、其(その)書き代(しろ)平均一個一厘    五毛位なるも、冬の初めより年の暮に至りてハ、上物即ち顔の長(た)け一寸より一寸五分までの    もの一個に付き三匁乃至(ないし)五匁なり。然るに今年ハ其の景気殊に悪(あし)く、目下の所に    て一個漸く二匁なりと云ふ〟   〝歌川派画工の専門    歌川派の画工にて板下絵のみに関係し居るもの其数数多(あまた)あれ共、目下一派の得意を出    (いだ)して其名世に聞えたるものを挙ぐれバ、武者絵ハ芳年、似顔ハ国周、官女ハ周延、押絵ハ    国政、手遊画(おもちやゑ)ハ国利、新聞さし絵ハ年英、名所画(ゑ)ハ吟光、類似油絵ハ清親、見    世物看板画ハ芳盛、劇場(しばゐ)看板絵ハ清満、年中行事ハ勝月、団扇絵ハ玉英と限りたるが如    しとなり〟    ◯『古今名家書画景況一覧』番付 大阪 広瀬藤助編集・出版 明治二十三年十二月(1890)   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝大日本絵師(上下二段あり)    (上段・筆頭)東京 葛飾北斎  大津 岩佐又平 〈以下全て「東京」〉     西川祐信 宮川長春 菱川師宣 勝川春章   北川歌麿 鈴木春信 磯田湖龍斎     菱川師房 鳥居清信 勝川春好 鳥居春湖(ママ) 宮川春水 北尾重政 鳥文斎栄之     菱川宗理 〈鳥居春湖は不明〉    (下段・筆頭)東京 英一蝶 東京 小川破笠〈以下全て「東京」〉     菱川師永 古山師重 菱川友房 鳥居清倍  勝川薪水 鳥居清峯 竹原春朝     鳥居清満 西村重長 奥村政信 近藤清春  西川白亀 富川房信 窪俊満      川枝豊信 羽川冲信 哥川豊春 池田英泉  哥川国政 哥川豊広 安藤広重     石川豊信 角田国貞 倉橋豊国 佐々木芳滝 長谷川貞信〟     〈西川白亀は不明。西川祐信に私淑したとされる小松百亀との関連も考えられるが……〉    参考資料(本HPが収録する絵師のみ取りあげた)   〝円山四條派    (上段・筆頭)平安 円山応挙 平安 尾形光琳     平安 山口素絢  大阪 月岡雪鼎  平安 田中訥言  ヒメジ 抱一上人  ヲワリ  浮世一蕙(以下省略)    (下段・筆頭)大阪 月岡雪斎(以下省略)     大阪 上田公長  平安 久保田米僊 大阪 中川芦月(以下省略)〟   〝南北合派混淆    (筆頭)東京 菊池容斎(他一名は守住貫魚)〟  ☆ 明治二十四年(1891)   ◯『古今博識一覧』番付 大坂 樋口正三朗編集・出版 明治二十四年六月   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝日本画人名一覧系譜及略小伝     寛永 京都 岩佐又兵衛 (小伝不鮮明)     享保 大津 又平    (小伝不鮮明)     元禄 東京 菱川師宣  (小伝不鮮明)     享保 東京 宮川長春  (小伝不鮮明)   〝現存日本画人名一覧流派早見一覧     土佐派 愛知 小田切春江     歌川派       東京 生田芳春 橋本周延 長谷川春(ママ) 歌川豊重 恩田幹延 野坂年晴         大竹国房 松本芳延 安藤広重   安藤広近 荒川国周 守川周重      京都 中井芳滝 野村芳国 後藤芳景   坂本芳秋 木下広信      大坂 笹木芳光      群馬 田中芳耀      千葉 田中国信      秋田 渋谷松香     長谷川派      東京 石塚寧斎 長谷川雪光 長谷川雪真 西村芳藤 降幡周里 赤星閑意         浅岡且嶠 田中訥言〟    方今現存画人円山派人名一覧     円山派       大阪 久保田桃水  中川芦月       東京 渡辺省亭  新井芳宗 三島蕉窓 柴田是真 鈴木華邨     現存画人風流三幅対浪花名所見立     西京 鈴木松年  大坂 渡辺祥益  東京 久保田米僊 年中参詣人のたへぬ天満の天神     大坂 鈴木雷斎  西京 今尾景年  東京 野村文挙  近年は又格別な土佐稲荷〟    〈揮毫を求める者が絶えないことから米僊らを参詣で賑わう天満天神に見立てたのであろう。堺の土佐稲荷は維新後     土佐藩から藩邸ともども岩崎弥太郎に譲り渡された。その後、岩崎は社殿を造営して、鎮守社から郷社へと昇格さ     せた。この番付は鈴木雷斎らをこの格上になった土佐稲荷に擬えたのである〉  ◯『古今名家新撰書画一覧』番付 番付 樋口正三郎編集・出版 明治二十四年十月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝和画諸流 無論時代    ※(グループ1、字の大きさはグループ最大。全絵師収録)    (筆頭)西京 円山応挙 東京 谷文晁    〔西京〕駒井源琦 長沢芦雪 尾形光琳 松村呉春 岡本豊彦 山口素絢 松村景文 円山応震        中島来章 円山応瑞 浮田一蕙 奥文鳴    〔大坂〕森狙仙  月岡雪鼎 西山芳国  〔東京〕菊池蓉斎 酒井抱一  〔三河〕渡辺崋山     ※(グループ2、字の大きさはグループ1と同じ最大。全絵師収録)    (筆頭)東京 葛飾北斎 英一蝶     西京 岸駒   森寛斎  田中訥言 尾形乾山 田中日華 久保田米仙 原在泉        横山晴暉 松村月渓     大阪 長山孔寅 守住貫魚 西山完瑛 橋本雅邦 森一鳳  岡田玉仙(ママ山?)     東京 瀧和亭  辛野楳嶺 ・尾張 勾田臺嶺    〈このグループ1・2は同格。北斎が応挙・文晁・一蝶とならび筆頭絵師。浮世絵師でこのグループ1・2に入って     いるのは北斎のみ、やはり北斎は浮世絵師の範疇を超えた別格なのである〉    ※(グループ3 グループ1・2より字が少し小さい)(以下、本HPの収録絵師のみ)    (筆頭)西京 伊藤若冲     西京 英一蜩 ・東京 月岡芳年 ・仙台 建部凌岱    〈芳年がこのグループに入っている所以は何であろうか。ここでもいわゆる浮世絵師は芳年のみ〉    ※(グループ4、グループ3よりさらに字が小さい)    (筆頭)西京 石田友汀     大阪 松川半山 鈴木雷斎 ・尾張 小田切春江    ※(グループ5、グループ4と同格)    (筆頭)大阪 上田公長     大阪 藤原信一 長谷川貞信 ・サカイ 中井芳滝     ※(グループ6、グループ4・5と同格 ( )はグループの筆頭絵師)    (筆頭)東京 大石真虎 河鍋暁斎     東京 歌川国松〟    〈グループ4~6は同格 この中で浮世絵師は信一・貞信・芳滝・国松。本HPは暁斎を浮世絵師には収まりきれな     い存在と見ている〉   〝浮世画諸派    (筆頭)西京 岩佐又兵衛 東京 喜多川歌麿     西京 西川祐信 雛屋立甫 下川辺拾水 法橋中和  法橋関月  法橋関牛  西川祐尹     大阪 橘守国  松川半山 速水春暁斎 竹原春朝斎 竹原春泉斎     東京 奥村政信 勝川春章 泉守一   恋川春町  北尾重政  一陽斎豊国 歌川国政        歌川豊国 菱川師房 西村重長  川枝豊信  角田国貞  勝川春好  歌川豊広        鳥居清倍 鳥居清長 窪春満   石川豊信  五渡亭国政 春川栄山  泉山松月        鈴木春信 菱川師宣    〈岩佐又兵衛は番付中央で字も祐信以下より大きい、歌麿は又兵衛に次ぐ絵師の位置づけだが字の大きさは他の絵師     と同じ。一陽斎豊国は初代豊国、歌川国政は初代か。角田国貞が初代の国貞(三代目豊国)だとすると、その前に     名を連ねる歌川豊国は二代目となるのだが、このあたり判然としない。また五渡亭国政もよく分からない。五渡亭     国貞の誤記とも考えられるが、そうすると角田国貞が不明になる。初代から三代の国政で五渡亭を名乗った人はい     るのであろうか。ともあれ、現代の感覚からすると、鳥居清信初代・湖龍斎・北尾政美・東洲斎写楽・鳥文斎栄之・     一勇斎国芳・一立斎広重の名が見えないのは不思議な気がする。この番付の編輯・出版は大阪の樋口正三郎なる人、     時代による感覚のズレ以外に地域による感覚のズレがあるのだろうか〉   参考資料   〝戯作遊学    (筆頭)西京 近松門左衛門 西京 井原西鶴 東京 曲亭馬琴     (次席)東京 十返舎一九  東京 山東京伝     大坂 紀の海音  竹田出雲 文耕堂  並木宗助 近松半二  三好松洛 八文字屋自笑         竹田小出雲 松田ばゞ 並木千柳 千前軒  山田案山子 西沢一鳳 浅田一鳥         並木丈助     東京 福内鬼外 式亭三馬 六樹園  柳亭種彦 芝全交 為永春水 烏亭焉馬        岡清兵衛 山東京山 四方山人 中原万象 紀定丸 鶴屋南北〟    〈福内鬼外は風来山人平賀源内、四方山人は蜀山人大田南畝、中原万象は万象亭森島中良 紀定丸は大田南畝の甥・     吉見義方〉  ◯『現在今世名家書画一覧』番付 大阪 樋口正三朗編集・出版 明治二十四年十二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    ※( )は同一グループ内で字の大きな別格絵師   〝不論優劣(西方最上段)    大坂 中井芦郷(他略)〟    〝各派席位混淆(東方)    〔一段目〕 大坂 中川芦月  東京 久保田米仙     〔二段目〕 横浜 久保田桃水     〔三段目〕(東京 大蘇芳年) 西京 久保田金仙(大阪 田口年恒)    〔四段目〕(大坂 鈴木雷斎) 堺  中井芳滝  西京 井上芳洲          大坂 武部芳峰  大坂 藤原信一  大坂 哥川国峰三谷貞広  大坂 村上豊貞          東京 蜂須賀国明 東京 鍋田玉英  ミヤギ 恩田文舟         (大坂 林基春) (東京 橋本周延)〟   〝各派席位混淆(西方)     〔二段目〕 西京 川北霞峰    〔三段目〕 宮城(ママ)松本芳延 同左 正木国晴  同左 安藤広近〟  ☆ 明治二十五年(1892)  ◯『大日本全国書画大家一覧』番付 東京 三浦静雲堂編集・出版 明治二十五年一月届   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝大家画    寺崎広業 日本バシ区  松本楓湖 アサクサ区  猩々暁雲 本郷区  英一蜻 アサクサ区〟   〝婦人画    河鍋暁翠 日本バシ区〟  ◯『古今名家新撰書画一覧』番付 大阪 鳥井正之助編 中島徳兵衛出版 明治二十五年二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    ※( )は同一グループ内で字の大きな別格絵師    〝古人之部皇国各派 不判優劣      東京 伊藤若沖 西京 河村文鳳 大坂 蔀関月 西京 浮田一蕙 東京 酒井抱一      大坂 岡田玉山 大坂 長山孔寅〟   〝現今皇国諸派     東京 久保田米仙 大坂 中川芦月 ヨコハマ 久保田桃水 西京 久保田金仙 西京 川北霞峯〟   〝各派席位混淆     (東京 橋本周延)西京 歌川国峰  西京 三谷貞広  西京 赤井恒茂 宮城 恩田文舟     大坂 田口年恒 堺  中井芳滝  大坂 鈴木雷斎  大坂 林基春  大坂 藤原信一     大坂 武部北涯 東京 歌川豊宣  東京 蜂須賀国明 東京 鍋田玉英 東京 梶田英洲    (東京 大蘇芳年)〟  ◯「読売新聞」(明治25年12月19日記事)〈( )は原文のよみがな。なお原文の漢字はすべてよみがな付き〉   〝歌川派の十元祖    此程歌川派の画工が三代目豊国の建碑に付て集会せし折、同派の画工中、世に元祖と称せらるゝ    ものを数(かぞへ)て、碑の裏に彫まんとし、いろ/\取調べて左の十人を得たり。尤も此十人ハ    強ち発明者といふにハあらねど、其人の世に於て盛大となりたれバ斯くハ定めしなりと云ふ     凧絵の元祖  歌川国次    猪口絵 元祖 歌川国得     刺子半纏同  同 国麿    はめ絵  同 同 国清     びら絵 同  同 国幸    輸出扇面絵同 同 国久・国孝     新聞挿絵同  同 芳幾    かはり絵 同 同 芳ふじ     さがし絵同  同 国益    道具絵  同 同 国利    以上十人の内、芳幾・国利を除くの外、何れも故人をなりたるが中にも、国久・国孝両人が合同    して絵がける扇面絵の如きハ扇一面に人物五十乃至五百を列ねしものにして、頻りに欧米人の賞    賛を受け、今尚其遺物の花鳥絵行はるゝも、前者に比すれバ其出来雲泥の相違なりとて、海外の    商売する者ハ太(いた)く夫(か)の両人を尊び居れる由〟  ◯『改正全国書画一覧』竹村貞治郎編 開運堂 明治二十五年十二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝(番付中央)画高名家    川辺花陵 東京  松本楓湖 東京  河端玉章 東京  幸野梅嶺 西京(以下略)〟   〝画家之部    (一段目)河鍋暁雲 東京  小島勝月 東京(以下略)    (二段目)英一蜻  東京  市川甘斎 東京    (三段目)田口米作 東京  永峯秀湖    (張出)一流画 尾形月耕 東京〟  ◯『明治大見立改正新版書画集覧』番付 東京 片田長次郎出版 明治二十五年刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝絵画高名家     松本楓湖 浅艸栄久丁  渡辺省亭 西鳥越    久保田米僊 芝サクラ川丁     月岡芳年 浅クサスガ丁   英一蜻  下平右ヱ門  永峯秀湖  カメサハ丁     小林清親 京バシカガ町  田井月耕 オケ丁     落合芳幾 京バシ滝山丁     高橋松亭 車坂丁〟  ◯『明治大見立改正新版書画集覧』番付 東京 片田長次郎出版 明治二十五年刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝絵画高名家     松本楓湖 浅艸栄久丁  渡辺省亭  西鳥越    久保田米僊 芝サクラ川丁     月岡芳年 浅クサスガ丁   久保田桃水 芝南サクマ丁   英一蜻   下平右ヱ門     永峯秀湖 カメサハ丁    小林清親  京バシカガ町  田井月耕  オケ丁        落合芳幾 京バシ滝山丁  島崎柳塢  ヤゲンボリ    寺崎広業  スキヤ丁〟  ◯「東京諸名家見立一覧」(明治二十五年刊『日本庶民文化史集成』第八巻所収)   〝画 ユシマ四  河鍋暁雲 (暁斎の男。湯島住)    書 ◎堤丁 柳田半古〟(書家)      〝絹画  駒込   五姓田芳柳    書   仝追分  堀田泉庵 (未詳)    画   深川   田喜庵詩竹(俳人)    八雲琴 下谷   大岸玉琴〟(二絃琴)    〈芳柳の肩書「絹画」とは、関根黙庵著『浮世画人伝』の「明治六年、横浜に移住し、倭絵に洋画の光線写法を応用     して、当世の人物を絹本に画くことを工夫せり」という記事にある「絹本の人物画」を指すのであろう〉       〝新案 本所  柳亭燕枝  (落語)    美声 本所  清元太兵衛 (清元)    段物 浅草  竹本越路太夫(義太夫)    放談 アワジ丁 放牛舎桃林 (講談)    武者 根津  大蘇芳年 (大蘇芳年。この年の六月逝去)     〝陶画 ツキジ  吉田鳳斎  (未詳)    景色 久松丁 安藤広重  (安藤が画姓として使われたのはこの三代広重からであろうか)    俳◎ カキカラ丁 細鱗舎松江〟(俳人)       〈番付に載る浮世絵師は、大蘇芳年(明治25年没)と三代広重(明治27年没)と河鍋暁雲(明治41年没)の三人のみ。明治22    年(1889)に亡くなった河鍋暁斎に代わって次男の暁雲が登場したが、寂しい限りの浮世絵界になってしまった〉  ☆ 明治二十六年(1893)  ◯『七福神雷名競』番付 東京 竹村貞次郎編集・出版 明治二十六年十二月   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    〈当時の著名人を七福神に見立てたもの。住所はすべて東京〉   〝書  大沼蓮斎   俳 太白堂桃年 書  中川得郎 書 木村二梅    画  安堂(ママ)広重 詩 森大来   詩文 伊藤聴洲   〝書  新岡旭宇   画  大庭学仙  画  松本楓湖 画 川辺花陵    歌  安達正聲   詩  信夫恕軒  俳諧 最中堂秋耳〟   〝詩文 亀谷省軒   画  衣笠豪谷  書画 小山雲譚 画 田口米作    書  服部恭斎   肖像 根元鶴城  書  岩城玉山〟    〈安堂は安藤の誤記であろう、これは三代目広重。広重や楓湖がどうしてこの面々と七福神に見立てられたのだろうか〉  ☆ 明治二十七年(1894)  ◯『古今名家書画一覧』番付 熊谷威之助編 東洋書画学館 明治二十七年一月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝絵画諸流不論時代    (一段目 筆頭) 東京 谷文晁   平安 円山応挙  東京 菊池蓉(ママ)斎    東京 河鍋暁斎  平安 浮田一蕙  東京 酒井抱一  東京 伊藤若冲    (二段目 筆頭) 東京 葛飾北斎  西京 尾形光琳  三州 渡邊華(ママ)山    大坂 月岡雪鼎  同左 長山孔寅  東京 柴田是真  同左 大石真虎    西京 田中訥言  東京 司馬江漢  大坂 岡田玉山    (三段目 筆頭) 東京 英一蝶   平安 越岸駒    東京 葛飾為斎  東京 月岡芳年  西京 久保田米仙 西京 英一蜩    仙台 建部凌岱    (四段目 筆頭なし)    大坂 松川半山  大坂 鈴木雷斎    (五段目 筆頭なし)    大坂 中川芦月  サカイ  中井芳滝    (六段目 筆頭なし)    東京 哥川国松〟   〝浮世絵諸流    (筆頭)西京 岩佐又兵ヱ  東京 喜多川歌麿    大ツ 浮世又兵ヱ 大坂 橘守国  (不読)速水春暁斎 同左 竹原春潮斎 同左 竹原春泉斎    西京 古山師重  同左 宮川長春  同左 石川豊信  東京 渓斎英泉  同左 奥村政信    東京 泉守一   西京 西川祐信  同左 雛屋立圃  同左 鳥井清信  同左 法橋関月    西京 法橋関牛  同左 法橋中和  同左 下河辺拾水 東京 角田国貞  同左 哥川国政    東京 哥川豊国  同左 勝川春章  同左 恋川春町  同左 哥川豊広  同左 勝川春好    東京 北尾重政  同左 石川豊信  同左 菱川師房  同左 菱川師宣  同左 奥村利信    東京 泉山松月  同左 五渡亭国政 同左 鳥井清長  同左 西村重長  同左 川枝豊信〟    ◯『名古屋市独案内』神谷鋳三郎編 金池堂 明治二十七年二月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝団扇卸商(34/68コマ)    柴田竹三郞  君風堂 八百屋町二丁目    山田甚蔵   松栄堂 八百屋町一丁目    伊藤兼道   衆静堂 前塚町    岸九右衛門  清風堂 古渡町〟   〝石版錦絵商(34/68コマ)    後藤彦右衛門 耕文堂 伝馬町七丁目    川瀬松太郎      白川町四丁目    川瀬支店       八百屋町一丁目〟   〝板木彫刻(47/68コマ)    豊原秀次   豊原堂 下長者町二丁目    中島大助       本町二丁目    塚本康満   松翠堂 茶屋町一丁目    山田慶一(看板類専門)門前町二丁目    遠藤正次郎      橘町二丁目〟   〝彩色摺物師(48/68コマ)    中山米次郎  永楽屋 下長者町四丁目    二村猪三郞  光泉堂 裏門前町二丁目〟   〝浮世画師(52/68コマ)    市川礼山  丹羽礼三郎 白川町    一猛斎艶照 森川勇次郎 南桑名町四丁目〟  ◯『番附百種』大阪 東雲堂 明治二十七年四月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション) 31/51コマ   〝古今画家一覧    (東方・最上段)     平安 円山応挙 尾形光琳 浮田一蕙  東京 谷文晁  酒井抱一     (西方・最上段)     東京 河鍋暁斎 葛飾北斎 英一蝶 大阪 月岡雪鼎    (東方・二段目)     西京 池野大雅 大阪 長山孔寅 岡田玉山    (西方・二段目)     西京 岸駒   東京 高嵩谷    (東方・三段目)     東京 司馬江漢 石見 田中訥言    (西方・三段目)     東京 大石真虎 宋紫石 英一峰 佐脇嵩之 大阪 大岡春卜    (東方・四段目)     東京 柴田是真     (西方・四段目)     大阪 蔀関月 橘守国    (東方・五段目)     東京 葛飾為斎 西京 久保田米僊    (東方・五段目)     東京 月岡芳年 英一蜩 大阪 月岡雪斎 仙台 建部凌岱     尾張 小田切春江〟    〈暁斎は当然のこととして、北斎もまた下掲「浮世画諸派」ではなく、応挙や文晁らと同じ範疇の画人として位置づけら     れている〉   〝浮世画諸派    西京 岩佐又兵衛      大津 浮世又兵衛      近江 速水春暁斎 竹原春潮斎 同春泉斎     大阪 橘守国        西京 下河辺拾水 鳥井清信  法橋関月 同関牛  同中和        西川祐信  雛屋立甫     東京 渓斎英泉  奥村政信  勝川春章 恋川春町 北尾重政 一陽斎豊国        哥川国政  同 豊国  菱川師房 同 師宣 鳥井清長 西村重長        哥川豊広  勝川春好  角田国貞 川枝豊信 窪俊満  鈴木春信        五渡亭国政 奥村利行  泉山松月 春川栄山     東京 喜多川哥麿〟    〈岩佐又兵衛と喜多川歌麿が別格。現代の感覚からすると、広重・国芳の不在は不思議である。角田国貞は初代国貞で三     代目豊国。五渡亭国政は明治二十一、二、四年頃の大阪発行の番付に現れるが未詳である〉  ◯『大日本書画一覧』番付 東京 開運堂 竹村貞治郎編集・出版 明治二十七年十二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝(番付中央)高名画家 東京 久保田米僊  東京 尾形月耕(他略)〟   〝(番付中央)画大家  東京 松本楓湖(他略)〟   〝画之部  東京 寺崎広業  東京 田口米作  東京 英一晴(ママ)  東京 市川甘斎 〈一蜻〉         東京 永峯秀湖    〈「席位前後御容赦可被下候也」とあるが、この中で字が一番大きいのは楓湖、次に広業、そして米僊・月耕が続き、     一蜻・甘斎の順となっている。欄外に「諸先生揮毫物御周旋」とあるから、あるいは揮毫料の相対的な相違を反映     させているのかもしれない。なお画大家・高名画家・画の部の分類基準はよく分からない〉  ☆ 明治二十八年(1895)  ◯『明治大見立改正新版書画一覧表』番付 東京 片田長次郎出版 明治二十八年一月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝画家之部(一段目)    (一段目)松本楓湖  アサクサ栄久丁  渡辺省亭  西鳥ゴヘ    (二段目)尾形月耕  京バシ ヲケ丁  久保田米仙 サクラ丁         小林清親  京バシカガ丁  英一蜻   下平右エ門丁         久保田桃水 芝サクマ丁    橋本周延  ユシマ天神丁    (三段目)富岡永洗  小泉丁    鍬形蕙林  金杉〟    〈この中で江戸浮世絵界の徒弟制度を経て世に出た絵師は、歌川派の周延のみ。省亭は菊池容斎門、月耕は独学、米     僊は鈴木百年門、清親は写真・洋画から日本画に転じ、一蜻は一蝶派、永洗は鮮斎永濯門〉  ☆ 明治三十年(1897)  ◯『古今名家印譜古今美術家鑑書画名家一覧』番付 京都     木村重三郎著・清水幾之助出版 明治三十年六月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝近代国画名家〈故人と現存とを分けている〉    ※Ⅰ~Ⅳは字が大きさの順。(絵師名)は同一グループ内の別格絵師。    〈故人の部は字の大きさでⅠ~Ⅳに分類。(絵師名)はそのグループ内の別格絵師〉    Ⅰ(狩野探幽・土佐光起・円山応挙)酒井抱一 渡辺崋山  伊藤若沖    Ⅱ(谷文晁 ・英一蝶 ・葛飾北斎)田中訥言 長谷川雪旦    Ⅲ(尾形光琳・菊池容斎・曽我蕭白)岡田玉山 司馬江漢  浮田一蕙 月岡雪鼎 高嵩谷      蔀関月    Ⅳ 大石真虎 河辺暁斎 上田公長 柴田是真 長山孔寅 英一蜻  英一蜂 佐脇嵩之      高田敬甫 西川祐信 橘守国  嵩渓宣信 英一舟  葛飾為斎    〈現存の部で本HPが収録する絵師は一人〉       久保田米僊(以下略)〟    〈いわゆる浮世絵の画派から生まれてきた絵師は北斎と為斎のみ。また北斎と西川祐信は下掲「浮世画大家」にも収     録されている。してみると、両者は浮世絵師を超えた存在なのである。不思議なのは為斎、「浮世画大家」の中に     名前がない〉   〝浮世画大家    ※ⅠはⅡより字が大きい。(絵師名)は同一グループ内の別格絵師。Ⅱに別格なし    Ⅰ(岩佐又兵衛・葛飾北斎・菱川師宣)      宮川長春 宮川春水 勝川薪水 菱川師房 菱川師永 菱川政信 浮世又平 鳥居清信      奥村利信 鈴木春信 西川祐信 奥村政信 北川歌麿 倉橋豊国 角田国貞 井草国芳      安藤広重 勝川春章 恋川春町 岩瀬京伝    〈倉橋から安藤の画姓は歌川。著者は明治八年の平民苗字必称義務令をうけて、画姓ではなく名字を採用したのだろ     う。倉橋は初代豊国。角田は初代国貞(三代豊国)。安藤は初代広重。岩瀬京伝は山東京伝だがこれは戯作者として     の名称、絵師としてなら北尾政演とすべき〉    Ⅱ 池田英泉 勝以    菱川友房 古山師重 古山師政 勝川春好  竹原春朝       竹原春泉 鳥居清満  関清長  西村重長 近藤清春 石川豊信  小松屋白亀〈白亀は百亀の誤記〉       北尾重政 磯田湖竜斎 細田栄之 鶴俊満  俵屋宗理 吉左堂春潮 下河辺拾水〈鶴俊満は窪俊満の誤記〉       羽川沖信 川枝豊信  角田国政 歌川豊春 安藤広重 歌川国政  歌川豊廣      渡辺省亭 月岡芳年  尾形月耕 鮮斎永濯 松本風湖 吉原芳洲  大竹政直 〈風湖は楓湖、竹内は武内の誤記〉       田井月耕 竹内桂舟  三島蕉窓 永峰秀湖 村岡桜塘 長谷川貞信 富岡永洗      春斎永暁 山田敬中  大塚蒼湖 歌川国松 大蘇年英 長谷川契華 高橋松亭       吉沢錦湖 歌川国峰  鈴木華村 水野年方 稲野年恒 筒井年峰  小林永興    〈英泉から豊広までが故人。北尾政美と東洲斎写楽の名が見えないのは気になるが、おおむね頷ける人選だと思う。     なお角田国政は初代国貞(三代豊国)の娘婿三代国政(二代国貞)。すると歌川国政は初代か二代か。さて、渡辺省亭     以下が明治以降の絵師にあたるが、独学の尾形月耕を除くと、歌川派、菊池容斎門、小林(鮮斎)永濯門、長谷川派     のいずれかに属している。その中で東京の浮世絵師に注目すると、歌川派では芳洲が国芳門、大竹政直が国房(二     代)の通称で初代国貞門、国松が父国鶴門、国峰が父国久門、それ以外は月岡芳年門で、年英・敬中(年忠)・年英・     年方・年恒。あとは大きく分けると狩野派の門流で、菊池容斎門からは渡辺省亭・松本楓湖・武内桂舟・三島蕉窓・     永峰秀湖・村岡桜塘・鈴木華邨、さらに楓湖の門人として大塚蒼湖・高橋松亭・吉沢錦湖の名があがる。また小林     (鮮斎)永濯門からは富岡永洗・小林永興・(春斎永暁も同門か)の名があがる。こうしてみると、明治二十年代か     ら三十年代にかけての東京の浮世絵界は、芳年およびその弟子を中心とする歌川派と、菊池容斎・小林永濯の門流     によって担われていたことが分かる。長谷川貞信は大阪の浮世絵師。長谷川契華は版本『契花百菊』で知られる京     都の絵師だが、なぜ「浮世絵大家」の中に入っているのかよく分からない。また、大蘇年英の大蘇、なぜ師と同じ     大蘇なのだろうかこれまたよく分からない。不思議をもう一ついえば、小林清親の名が見えないこと。この番付は     京都の編集である。清親はその視界に入っていなかったのであろうか〉   〝美術工芸百家      小川破笠〟   〝油画諸家    本多錦太郎 原田直次郎 亀井至一 五姓田芳柳 浅井忠 黒田清輝 久米桂一郎 和田英作〟  ☆ 明治三十二年(1899)  ◯『東京専門書画大家一覧表』番付 東京 市橋安吉編集・出版 明治三十二年六月刊    (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    〈名前の文字の大きさはすべて同じ〉   (一段目)    〝画     松本楓湖  浅草茅丁二ノ三十一    画     久保田米仙 芝新桜田丁ノ十九    画     渡辺省亭  浅草西鳥越丁ノ十六    画家    三島蕉窓  浅草東三筋丁    画家    鈴木華村  京橋木挽丁九ノ廿三    画家    尾形月耕  京橋桶町ノ五    各派画   富岡永洗  下谷根岸笹雪横 〈「笹雪」は「笹の雪」で、下谷根岸の老舗「豆富」店〉    各派画   水野年方  下谷谷中清水丁ノ十九    画     高橋松亭  下谷車坂町ノ十三〈以上一段目〉   (二段目)     画     右田年英  麻布箪笥丁ノ六十七    南北画   河鍋暁雲  本郷区湯島四ノ廿二    南北画   大倉耕濤  京橋区本材木丁三ノ二    南北画   久保田米斎 芝新桜田丁十九    南北画   島田柳塢  芝浜松丁二ノ十三      南北画   小林永興  下谷区根岸御行ノ松    画     豊川秀静  本所北二葉丁ノ一〈以上二段目〉   (三段目)    各派画   山本昇雲  芝愛宕丁二ノ十四    各派画   田口米作  芝桜川丁ノ二    南北画大家 笠井鳳斎  牛込矢来丁ノ四     南北画大家 武内桂舟  糀丁区四番丁ノ一    南北画大家 筒井年峰  糀丁紀尾井丁ノ九    南北画   河鍋暁翠  神田和泉丁    南北各派画 阪巻耕漁  浅草東三筋丁    南北各派画 島田延一  下谷仲御徒士丁三ノ五十七    南北各派画 大野静方  深川    画     竹田敬方  京橋尾張丁新地ノ四〈以上三段目〉   (四段目)    南北画   西村景方  芝西ノ久保明舩丁一ノ十九    南北画   池田輝方  谷中清水丁ノ十九    美術院   寺崎廣業  谷中初音丁    南北画   梶田半古  根岸安楽寺丁   〈分類不明〉 松本洗石>(ママ) 糀丁区◎三番丁ノ三 〈洗耳の誤植か。以上四段目〉   (五段目)    画     鏑木清方  湯島切通シ坂丁ノ三    南北画   橋本周延 湯島天神丁ノ卅一    南北画   豊原国周  本所表丁ノ五十七〈以上五段目〉   (六段目)     老人画家  英一蜻   浅草下平右衛門丁ノ八    老人画家  小林清親  下谷上車坂丁ノ五十一  ☆ 明治三十五年(1902)  ◯『古今名家新撰書画一覧』番付 大阪 鳥井正之助編集・出版 明治三十五年正月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   ※ⅠはⅡより字が大きい。(絵師名)は同一グループ内の別格絵師   〝故人皇国各派不判優劣   Ⅰ(江戸 谷文晁 〔平安〕森狙仙 円山応挙 長沢芦雪 松村呉春 越前介駒岸)    〔江戸〕酒井抱一 菊池容斎〔平安〕浮田一蕙 山口素絢〔大坂〕上田公長〔オハリ〕田中納(ママ)言   Ⅱ(平安 尾形光林 土佐光起〔江戸〕伊藤若冲 狩野元信 葛飾北斎 河辺暁斎)    〔大サカ〕長山孔寅 蔀関月〟   〝現今皇国各派     トキヤウ 寺崎広業 京ト(ママ) 久保田桃水 大サカ 中川芦月 トキヤウ 鈴木華村 トキヤウ 久保田金仙     大サカ 高谷篁圃 トキヤウ 下村観山  トキヤウ 尾形月耕) 西京 川北霞峰     (張出)トキヤウ 尾竹竹坡 トキヤウ 尾竹国観〟   〝各派序位混淆    (西京 田村宗立 守住勇魚〔大サカ〕鈴木雷斎 山内愚仙 石川小陰)    〔大サカ〕林基春  長谷川貞信 武部芳豊 稲葉芦国 長谷川小信 田口年信 稲野年恒        哥川国峰 藤原信一  坂田耕雲 尾竹国一〈耕雲は耕雪の誤植ではあるまいか〉    〔西京〕野村芳光 野村芳常 三村芳貞〟  ◯『大日本絵画著名大見立』番付 京都 仙田半助編集・出版 明治三十五年十二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝大関  小堀鞆音 東京 下谷区上根岸        中川芦月 大阪 安堂寺町市一丁〟        前頭  寺崎廣業 東京 下谷区新坂下〟        川北霞峰 京 四條麩屋町西        尾竹国観 東京 初音町        尾竹竹波(ママ) 東京 初音町        西成広月 大阪 新町塀ノ側〟   〝行司  尾形月耕 東京 日本橋桶町〟〈他に 久保田桃水 野村文挙 村瀬玉田など〉   〝勧進元 松本楓湖 東京 浅草茅町 〟〈他に 巨勢小石 森川曾文など〉   〝頭取  坂巻耕魚 東京 浅草三筋町〟〈他に 原在泉 佐竹永湖など〉   〝和洋画 鈴木雷斎 大阪 糸屋町松屋町東入〟〈張出の位置づけ〉   〝前頭  耕濤   東京市〟   〝浮世画      歌川国松  京祇園万寿小路  富岡永洗  東京下谷根岸    野村芳国  京寺町錦上ル     稲葉芦国  大阪南区坂町   三谷貞廣  大阪三休橋八幡筋  水野年方  東京下谷区谷中     長谷川貞信 大阪北堀江通二  月岡年英  東京市       梶田半古  東京中根岸     林基春   大阪本町橋東   佐藤景方  名古屋日出町    野村芳光  京寺町錦上ル     渡辺花村  東京市      松本義船  京松原堀河西    稲野年恒  大阪京橋三丁目     歌川国峰  東京市      草野芦江  岡山県岡山市    長谷川小信 大阪北堀江通三     松本菱秀  兵庫県神戸市   後藤芦景  東京市       富士川国峰 大阪南堀江下一     荒金芦高  大阪高津十番町  小高芦艶  大阪鍛冶屋町    丸山芦峰  大阪坂町天神前     吉川方信  名古屋日出町   吉田芦種  大阪東清水町    加藤芳信  名古屋呉服町     竹中芳明  兵庫県神戸    津久井芳近 兵庫県神戸     四ッ井芦雪 石川県金沢市     増井国輝  大阪末吉町    赤澤芦艶  大阪瓦屋橋東詰   田村芦輝  大阪御蔵跡町     今田芦計  大阪笠屋町    三村芳貞  京寺町綾小路〟  ☆ 明治三十八年(1905)  ◯「大日本絵画著名大見立」仙田半助編 明治三十八年刊    (『美術番付集成』瀬木慎一著・異文出版・平成12年刊)   〝行司 尾形月耕 東京市京橋桶町〟   〝浮世画席不問      歌川国松  京祇園万寿小路   稲葉芦国  大阪南区阪町    水野年方  東京下谷谷中     三谷貞広  大阪三休橋八幡筋  長谷川貞信 大阪北堀江二丁目  月岡年英  東京市     林基春   大阪順慶町一丁目  佐藤景方  名古屋市日の出町  稲野年恒  大阪東区八軒家     野村芳光  京寺町錦上ル    草野芦江  岡山県庭瀬町    松本義船  京松原堀河西     楓斎春季  大阪三休橋久宝寺  渡辺花村  東京市       小高芦艶  大阪市鍛冶屋町     長谷川小信 同北堀江通二丁目  益本春道  同順慶町一丁目   歌川国峰  東京市     松本菱秀  兵庫県神戸市    富士川芦秀 大阪北堀江通    後藤芦景  東京市     荒金芦高  大阪高津十番町   丸山芦峰  同坂町天神前    富士川国峰 同南堀江     吉川方信  名古屋日出町    鈴木錦泉  大阪市       吉田芦種  同東清水町     加藤芳信  名古屋呉服町    川崎呂信  大阪西清水町    竹中芳明  兵庫県神戸市     津久井芳近 兵庫県神戸市    草野芦光  大阪市       四ッ井芦雪 石川県金沢市     今田芦計  大阪笠屋町     田村芦輝  同御蔵跡町     増井国輝  同末吉町     三村芳貞  京寺町綾小路    赤澤芦艶  大阪瓦屋橋東詰〟  ☆ 明治四十一年(1908)  ◯『日本書画名覧』番付 東京 樋口傳編集 書画骨董雑誌社出版 明治四十一年三月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    〈「古人浮世絵各派」以外は主な画家のみ収録。都県名は省略〉   〝故人南画名家   (一段目)渡辺崋山  田能村竹田 池野大雅 柳沢淇園   (二段目)与謝蕪村  鍬形蕙斎  建部綾足 鈴木芙蓉 浦上玉堂 岡田半江 宋紫石   (三段目)岡田米山人 田能村直入 瀧和亭〟   〝古人浮世絵各派〈ランク分けなし〉    岩佐又兵衛 西川祐信 北尾重政 勝川春章 宮川長春 鳥居清信 細田栄之 葛飾北斎    磯田湖竜斎 北川歌麿 安藤広重 倉橋豊国 恋川春町 菱川師宣 窪春満  西村重長    富岡永洗  菱川師永 月岡芳年 菱川師房 菱川政信〟    〈現代から見ると、奥村政信・鈴木春信・鳥居清長・東洲斎写楽・歌川国貞(三代豊国)、歌川国芳の名がないのは    奇異に写る〉   〝古人著作家    滝沢馬琴 山東京伝 十返舎一九 井原西鶴  近松門左衛門 平賀鳩渓    為永春水 寺門静軒 式亭三馬  仮名垣魯文 尾崎紅葉〟   〝近代閨秀画家    榊原蕉園 柏森薫渓 野口小蓮 河崎蘭香 上村松園〟   〝故人国画各派名家    (一段目)尾形光琳 円山応挙 谷文晁  田中訥言 松村呉春 英一蝶   酒井抱一    (二段目)伊藤若仲 橋本雅邦 柴田是真 浮田一恵 司馬江漢 宋紫石   喜多武清    (三段目)河鍋暁斎 尾形乾山 菊池容斎 楫取魚彦 雛屋立圃 久保田米僊 大石真虎   (四段目)高田敬甫 英一蜩  長山孔寅 英一船  蔀関月〟   〝近代国画各派名家   (一段目)竹内栖鳳 川端玉泉 渡辺省亭 鈴木華邨 梶田半古 松本楓湖 尾形月耕 小堀鞆音   (二段目)荒木寛畝 鈴木松年 佐竹永湖 尾竹国観 中川芦月 島崎柳塢   (三段目)熊谷直彦 今尾景年 野村文挙 三島蕉窓 竹(ママ)内桂舟 尾竹竹坡   (四段目)寺崎広業 望月玉泉 村瀬玉田 荒井寛方 久保田金僊   (五~十段目)鏑木清方 阪巻耕漁 川北霞峰 桐谷洗隣(麟) 尾形月三          藤山鶴城 椎塚蕉華 竹田敬方 歌川若菜 山村耕花 西成広月〟   (欄外)〝水野年方 高橋玉淵〟   〝洋画家    吉田博  満谷国四郎 小杉未醒 庄野宗之助 中沢広光 岡野栄〟  ☆ 明治四十四年(1911)     ◯『増補古今書画名家一覧』番付 大阪 石塚猪男蔵編集・出版 明治四十四年十月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   ※Ⅰ~Ⅳは字の大きさ順。但しⅠⅡの字の大きさは同じ(絵師名)は同一グループ内の別格絵師   〝故人国画各派名家   Ⅰ(東京 英一蝶  京都 円山応挙・伊藤若冲)    〔京都〕西村楠亭 高田敬圃〔東京〕司馬江漢   Ⅱ(東京 酒井抱一 京都 長沢蘆雪 大阪 森狙仙)    〔大阪〕上田公長 長山孔寅 蔀関月 尾張 田中訥言     〔京都〕浮田一蕙 福地白瑛 英一蜩 合川珉和     〔東京〕柴田是真   Ⅲ(京都 尾形光琳・松村景文 東京 橋本雅邦)    〔東京〕英一舟  小川笠翁    Ⅳ(京都 岸駒・松村呉春 東京 幸野梅嶺)    〔大阪〕蔀関牛 月岡雪斎〟    ※ⅠはⅡ~Ⅳより字が大きい。Ⅱ~Ⅳの字の大きさは同じ(絵師名)は同一グループ内の別格絵師   〝今人国画各派名家   Ⅰ(東京 寺崎広業)    〔東京〕尾竹国観  鈴木華邨 久保田米斎 島崎柳塢    〔大阪〕久保田桃水    Ⅱ 〈該当なし〉   Ⅲ(大阪 中川蘆月)   Ⅳ(京都 小堀鞆音)   Ⅴ 〈該当なし〉    ※ⅠはⅡ~Ⅳより字が大きい。Ⅱ~Ⅳの字の大きさは同じ(絵師名)は同一グループ内の別格絵師   〝今故浮世絵各派   Ⅰ(京都 岩佐又兵衛 東京 葛飾北斎 安房 菱川師宣)    〔東京〕菱川師房  北尾重政 西川祐信 歌川豊廣  柳川重信 勝川春英 窪春満        歌川豊久  鶴岡蘆水 鯉川春町 懐月堂安度 角田国貞 奥村政信 鈴木春信        細田栄之  諸積尭珍 西川照信 羽川珍重  烏山石燕 大石真虎 石川豊信        松本楓湖    〔京都〕鳥井清信  勝川春章 風山易信 宮川春水  勝川春亭 勝川春泉 東柳斎寛雪        花月斎春政 安藤広重 歌川国芳 月岡友直    〔大阪〕長谷川光信 竹原信繁    〔安房〕菱川師平   Ⅱ(東京 歌川豊春・宮川長春・河鍋暁斎)    〔東京〕尾形月耕  菱川師永 豊原国周 富岡永洗  渡辺省亭 筒井年峯 小林永興        歌川国麿  三島蕉窓 加藤令斎 小林清親  河鍋暁雲 吉沢錦古 若井通義        中島延丸  中野鷗湖 石川俊之 一筆斎文調 成田一舟 鈴木華村 永峰秀湖        水野年方  梶田半古 武内桂舟 田口年信  木村一蜻 高橋松亭 速水恒章        平井英洲  山里玄厓 今村興宗 荒川国周  川辺赭石     〔京都〕竹原春朝  村田紫園 西村中和 西川祐尹    〔大阪〕長谷川貞信 柴垣鈍舟 末永天山 中井芳瀧 村上豊貞 歌川国峰 稲野年恒        坂田耕雪  井上芳洲 林基春    〔愛知〕三浦石斎  大矢末年     〔岐阜〕大熊秀斎   Ⅲ(東京 喜多川歌麿・歌川豊国 京都 長谷川長春)    〔東京〕宇和川楓痴 庄田耕峰 村岡桜塘 小山栄達 鈴木楓山 大竹政直 石津玉渓〈大竹政直は歌川国房〉        白井楓村  大塚蒼湖 平塚玉湖 安井湖東 荒木義之 葛飾正久 歌川芳柳        松田楓門  亀井梅秀 春斎永暁 歌川幾年 菱川楓軒 尾崎年種 山川永雅        藤原年一  大木爰湖 楊洲周延 篠原清興 福田浩湖    〔横浜〕歌川芳翠  歌川芳斎 歌川国久    〔大阪〕三谷貞広  鈴木錦泉 川上恒茂 川崎巨泉 前野春亭 成田雅舟 佐藤美信        長谷川小信 笹木芳光 歌川国松 中浜竹淵 槙岡恒明 石川小陰 槙岡恒房    〔京都〕吉田春香  草野竜雲 瀬尾治明 安土白嶺    〔三重〕鈴木紫陽     (不明)伊藤繁延 松沢湖沢   Ⅳ(東京 菊池容斎・月岡芳年・小林永濯)    〔東京〕蜂須賀国明 大月年光 揚斎年貞 小林幾英 大橋象山 紅山素鳳  岡田国輝         笹川竹亭  春名幽水 駒沢百泉 松田自山 静斎年一 御代田楓皐 森川楓林    〔大阪〕山本雲軒  竹中広一 井上房一 武部芳豊 三輪一清 大川里仙  木田暉一         増本春道  近松貞道    〔京都〕後藤芳景  野村国豊 清水一峰 長尾周峰 大島国景 西村楓亭  桂年挙    〔横浜〕歌川芳明    〔愛知〕牧野玉舟    〔三重〕兎島朝光    〔千葉〕田外国信    〔不明〕洪逸雄   江藤梅渓 沢田寛偶 岡本観山 林梅渓  杉浦秀鵞 黒江天外        川上鳳泉  渋谷松香 田中一椿 石黒楓渓 栗本美華 星野花狂     〈公開画像不鮮明のため都府県名の判読に誤りが多いかもしれません〉  ☆ 大正二年(1913)  ◯『大日本絵画著名大見立』番付 名古屋 仙田半助編集・出版 大正二年十一月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝頭取  中川芦月 大阪南区常盤通リ   〝行事  渡辺省亭 東京浅草茅町/松本楓湖 東京浅草区茅町/藤島華仙 名古屋南伏見町    勧進元 寺崎廣業 東京小石川関口町・/小堀鞆音 東京日暮里本村〟   (東方)   〝横綱 上村松園 京都車屋町御池(張出)/能画大関 坂巻耕漁     関脇 川北霞峰 京都市下立売小川下ル /関脇 鈴木華邨 東京旅籠町一ノ一九(張出)    小結 尾竹竹坡 東京市下谷区下根岸一二/    前頭 池田蕉園 東京市下谷中根岸九〇 /島成園 大阪市八幡筋鍛冶屋町   (西方)   〝横綱 横山大観 東京下谷茅町 (張出)    関脇 尾竹越堂 東京下根岸八一(張出)    前頭 尾竹国観 東京市下谷下根岸/北野恒富 大阪市東区東雲町三    前頭 山本英春 大阪毎日新聞社    /池田輝方 東京市下谷中根岸     前頭 鏑木清方 東京市日本橋区浜町  /山本昇雲 東京市愛宕町〟     〝名誉大家席不順    浮世画 尾形月耕 東京牛込新小川町〟   〝有功大家席不順    梶田半古 東京市牛込区天神町〟  ☆ 大正五年(1916)  ◯『【大正五年度/現代日本画】帝国絵画番附』番付 編集者・出版元記載なし 大正五年刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    ※「優秀画家は日本画家六千余名中より六百名を選抜せるものなり。      文展作家は文部省の美術展覧会に出品せる経歴あるものなり     【 】は流派にして( )は長所なり 氏名の上にあるは閨秀画家なり」     (長所)の「山」は山水、「人」人物、「花」は花鳥    〈流派【浮世】の画家はすべて収録。それ以外は比較参考になる画家を選んで収録。また、この番付には大正五年度・     文展出品者ごとに、第一回(明治40年・1807)から第九回(大正4年・1915)までの出品有無や受賞歴も載っているが、    【浮世】以外の画家の履歴は煩雑を避けて省略した〉  〝文展作家(出品成蹟順)   東京之部  【流派】(長所) 住所 (受賞 「-」は連続)   (審査員格)    寺崎廣業 【狩野】(山人花)小石川区関口町一八〇    小堀鞆音 【土佐】(歴人)府下日暮里谷中本一〇一三    横山大観 【新派】(山人花)下谷区池ノ端茅町二ノ一九    松本楓湖 【容斎】(人物) 下谷区谷中清水町一五   (二等賞格)    尾竹竹坡 【新派】(山人花)下谷区上野花園町四    鏑木清方 【浮世】(人物) 本郷区龍岡町一五   (受賞 二等:第8-9回 三等:4回 褒状:3・5回)    尾竹国観 【新派】(人物) 下谷区上根岸六六    結城素明 【円山】(人山花)府下田畑東台四九七    池田輝方 【浮世】(美人) 府下田端東台四七九  (受賞 二等:第9回 三等:8回 褒状:6回)    今村紫紅 【容斎】(山人花)府下上大崎町長者丸   (三等賞格)   池田蕉園 【浮世】(美人) 府下田端東台四七九  (受賞 三等:第1-6回・9回 褒状:8回 入選:7回)    島崎柳塢 【円山】(人山花)本郷区弥生町二    荒井寛方 【浮世】(人物) 下谷区上根岸町八二  (受賞 三等:第2-3回 褒状:6回)    尾形月三 【浮世】(人物) 牛込区津久土前町三〇 (受賞 三等:第2回 褒状:3-4・8回 入選:9回)    松岡映丘 【住吉】(山人) 小石川区雑司ヶ谷三五    平福百穂 【円山】(人花) 赤坂区青山穏田五一    河合英忠 【土佐】(能画) 芝区神谷町二五    鈴木華邨 【四條】(山花) 府下雑司ヶ谷御堂筋    尾形月耕 【浮世】(人物) 牛込区余丁町六七   (受賞 三等:第6回)   (褒状格)    小山栄達 【土佐】(人花) 府下田端四二四    山村耕花 【浮世】(人物) 府下北品川本宿一二  (受賞 褒状:第4回 入選:1・7-9回)    飛田周山 【狩野】(人山) 麹町区飯田町二ノ六三    三井万里 【写生】(人花) 本郷区駒込神明町一二    小林古径 【新派】(人物) 府下入新井村新井宿    村岡応東 【容斎】(人物) 小石川区水道町四五   (入選格)    山本昇雲 【土南】(人花) 麻布区森元町一ノ二七    尾竹越堂 【新派】(人山) 下谷区下根岸町八二    中山秋湖 【浮世】(人物) 浅草区山谷町三六   (受賞 入選:第6-7・9回)    藤岡紫峰 【写生】(山人花)牛込区矢来町三山里四五   椎塚蕉華 【浮世】(美人) 下谷区谷中天王寺町三六(受賞 入選:第1-3回)    田代古崖 【浮世】(人物) 下谷区仲徒町四ノ四四 (受賞 入選:第8-9回)    金森南耕 【浮世】(人山) 牛込区西五軒町二一  (受賞 入選:第7・9回)    上原古年 【容斎】(山人) 浅草区福井町一ノ三九   大井蕉玉 【浮世】(美人) 小石川区原町一三   (受賞 入選:第2・3回)    伊東深水 【浮世】(人物) 深川区猿江裏町二二四 (受賞 なし)    山本暁邦 【浮世】(山人) 下谷区北稲荷町五二  (受賞 入選:第8回)    福永公美 【浮世】(人物) 牛込区軽子坂     (受賞 入選:第8回)    橋本邦助 【洋画】(山花人)府下巣鴨町一八九八   高木鏡湖 【浮世】(人物) 小石川区白山前町   (受賞 入選:第3回)    月岡耕漁 【浮世】(能画) 下谷区谷中清水町一  (受賞 入選:第2回)   歌川若菜 【浮世】(花人) 芝区高輪南町三〇   (受賞 入選:第2回)     〝優秀画家(次第不同)   東京之部  【流派】(長所) 住所    (第一段)    渡辺省亭 【容斎】(花鳥) 浅草区三筋町五九    中村不折 【洋画】(山人) 下谷区上根岸町    水野秀方 【浮世】(人物) 下谷区中天王寺町三六   (第二段)    大林千万樹【浮世】(人物) 府下日暮里町九   (第三段)    笠井鳳斎 【浮世】(人山花)麹町区山元町一ノ五    加藤子柏堂【浮世】(山花人)芝区田町九ノ一四    渡辺香涯 【円山】(花人) 府下田端三四一    山中古洞 【住吉】(人物) 芝区二本榎町二ノ二八    久保田米斎【鈴木】(人物) 芝区高輪南町二〇    井川洗涯 【浮世】(人物) 下谷区上根岸町六六   (第四段)    今井広花 【浮世】(人花) 府下千住中組三六〇    安田蕉堂 【浮世】(人山) 浅草区東三筋町三九   内田翠香 【浮世】(人物) 小石川区大塚仲町三六   鈴木延雪 【浮世】(美人) 下谷区南稲荷町四三   (第五段)    竹内璋斎 【浮世】(人獣) 浅草区南清島町八    福永耕山 【浮世】(人物) 日本橋区槫正町一〇   地方之部  【流派】(長所) 住所 (受賞 「-」は連続)   (審査員格)    竹内栖鳳 【四條】(山花人)京都御池通油小路西入    下村観山 【狩野】(花人) 横浜市本牧和田山   (二等賞格)   上村松園 【四條】(人物) 京都間ノ町竹屋町上ル    野田九浦 【狩野】(山花人)大阪府北区北野西権現町    (三等賞格)    川北霞峰 【四條】(山水) 京都市小川椹木町上ル    北野恒富 【浮世】(人物) 大阪市南区鍛冶屋町   (受賞 三等:第5回 褒状:9回 入選:4回)   (褒状格)    島 成園 【写生】(美人) 大阪南区綿屋町四九    金森観陽 【浮世】(人物) 大阪市南区天王寺上ノ宮町(受賞 褒状:第9回 入選:5回)    島 御風 【浮世】(人物) 大阪市南区鍛冶屋町   (受賞 褒状:第9回)   (入選格)    松浦舞雪 【写生】(山花人)大阪東区寺山町四九三    樋口富麿 【浮世】(人物) 大阪南区鍛冶屋町五〇  (受賞 入選:第9回)    堀井香坡 【浮世】(人物) 京都市四條通新町西入  (受賞 入選:第9回)   速水松琴 【浮世】(人物) 京都市土手通正面下溜池 (受賞 入選:第9回)   吉岡千種 【浮世】(人物) 大阪府池田町      (受賞 入選:第9回)   松本華羊 【浮世】(人物) 大阪東区東平野二ノ五〇 (受賞 入選:第9回)    坂田耕雪 【土佐】(人物) 大阪市北区真島町三    藤島華仙 【土佐】(人物) 名古屋市南富士見町    桐谷洗鱗 【写生】(人物) 千葉県市川町  〝優秀画家(次第不同)〈受賞歴なし〉   東京之部  【流派】(長所) 住所 (受賞 「-」は連続)   (第一段)    渡辺省亭 【容斎】(花鳥) 浅草区三筋町五九   水野秀方 【浮世】(人物) 下谷(ママ)谷中天王寺町三六   (第二段)    大林千万樹【浮世】(人物) 府下日暮里町九    (第三段)    笠井鳳斎 【浮世】(人山花)麹町区山元町一ノ五    加藤子柏堂【浮世】(人山花)芝区田町九ノ一四    井川洗涯 【浮世】(人物) 下谷区上根岸町六六   (第四段)    今井廣花 【浮世】(人花) 府下千住中組三六〇    高橋清僊 【浮世】(人物) 浅草区北清島町七五    安田蕉堂 【浮世】(人山) 浅草区東三筋町三九   内田翠香 【浮世】(人物) 小石川区大塚仲町三六   鈴木延雪 【浮世】(美人) 下谷区南稲荷町四三    菊池素石 【南浮】(人物) 浅草区東三筋町三 〈【南浮】は「南宗」と「浮世」〉   (第五段)    竹内璋斎 【浮世】(人獣) 浅草区南清島町八    福永耕山 【浮世】(人物) 日本橋区榑正町一〇〟   地方之部  【流派】(長所) 住所 (受賞 「-」は連続)   (第一段)    中川蘆月 【四條】(花鳥) 大阪市安堂寺町一ノ(ママ)   狗巻松壽 【浮世】(美仏) 和歌山市北町二一    宮坂巴堂 【浮世】(人物) 長野県上諏訪町   (第二段)    諸岡清園 【浮世】(人物) 京都市鹿谷安楽寺境内   (第三段)     なし   (第四段)    なし   (第五段    佐々木信光【浮世】(人物) 埼玉県北足立郡浦和町    白石芳洲 【浮世】(人物) 台南市祝三多街乙四三九    永井国美 【浮世】(人物) 大阪上本町七ノ五二六七    前野春亭 【浮世】(美人画)兵庫県西須磨町新田六八    小川文中 【南浮】(人山花)長野市新田町一四八        ☆ 大正八年(1919)  ◯『現代日本画家実力番付』仁風軒主人 加部孝夫 大正八年(1919)二月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〈番付の最上段はそのまま収録するが、それ以下は本HPの版本口絵年表等で収録してきた絵師のみ収録〉    (番付中央)     〝取 締 下條桂谷 富岡鉄斎 今尾景年     検査役 小堀鞆音     行 司 松本楓湖 尾形月耕 島崎柳塢〟    (東方)    〝大 関 寺崎広業     関 脇 橋本関雪(張出)河合玉堂      小 結 菊池契月(張出)木島桜谷     前 頭 鏑木清方 平福百穂 吉川霊華 結城素明 松岡映丘 西山翠璋         小室翠雲 池上秀畝 田中頼璋 松林桂月(張出)池田輝方〈以上最上段〉         野田九浦 飛田周山 河合英忠 橋本邦助 山田敬中 尾竹竹坡 尾竹国観          伊藤深水 三井万里 村岡応東 藤岡紫峰 村上鳳湖 尾形月三         山本昇雲 田代古崖 村瀬義徳 本田穆堂 鰭崎英朋 桐谷洗鱗〟    (西方)     〝大 関 横山大観(張出)下村観山     関 脇 安田靱彦(張出)山元春挙     小 結 小林古径(張出)都路華香     前 頭 北野恒富 山村耕花 金森観陽〟    〝老 練 尾竹越堂 武内桂舟 山中古洞 斎藤松洲 三島蕉窓〟    〝番 外 小杉未醒 小川芋銭 石井柏亭 中村不折 北沢楽天 竹久夢二〟    〝女 流 上村松園 島成園  歌川若菜 椎塚蕉華 大井蕉玉  ◯『大正八年度帝国絵画番附』番付 東京 吉岡斑嶺編 帝国絵画協会 大正八年刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    〈浮世絵関係の画家はすべて収録。それ以外は比較参考になる画家を選んで収録。また、この番付には大正八年度・     文展出品者ごとに、第一回(明治40年・1807)から第十二回(大正7年・1918)までの出品有無や受賞歴も載っているが、     浮世絵関係以外の画家の履歴は煩雑を避けて省略した。電話番号はすべて省略した〉    ※【流派】東美=東京美術学校(長所)山=山水 花=花鳥 人=人物 凡= 山水花鳥人物に長ずる者   〝東京    年齢【流派】(長所)住所 (受賞履歴)   (名人格)    寺崎廣業  54【狩野】(山人)小石川関口町一八〇    横山大観  52【東美】(凡) 下谷池端茅町二ノ一九    松本楓湖  80【容斎】(人物)下谷区谷中清水一五    鏑木清方 42【年方】(人物)本郷区龍岡町一五     (受賞 推薦:第12回 二等:8-9回 特薦:11回 三等:4回 褒状:3・5回)    結城素明  45【玉章】(凡) 本郷四片町10ヘノ四   (五段格)    尾竹竹坡  42【鞆音】(凡) 浅草柳橋新片町三     松岡映丘  39【東美】(山人)小石川雑司ヶ谷一二五    池田輝方  37【玉堂】(美人)麹町区麹町二番町二六     (受賞 二等:9回 特薦:10-11回 三等:8回 褒状:6回)    尾竹国観  40【鞆音】(人物)下谷区上根岸六六    野田九浦  41【広業】(凡) 府下長崎村荒井一八六六    平福百穂  43【玉章】(人山)府下上目黒五八五    小山栄達  40【鞆音】(人山)府下田畑四二四    飛田周山  42【広業】(人山)小石川水道端一ノ四   (四段格)    島崎柳塢  52【玉章】(凡) 府下日暮里七面坂下    河合英忠  38【土佐】(能画)芝区神谷町二五    荒井寛方  41【年方】(人物)下谷区上根岸八二     (受賞 三等:第2-3回 褒状:4-5回 入選:1・7回)    尾形月三  33【月耕】(人物)府下王子町宮寺大門前    三井万里  34【鞆音】(人花)本郷駒込神明町八二    山村耕花  34【東美】(人物)府下北品川本宿一二   (三段格)    尾竹越堂  52【新派】(人山)下谷区下根岸町八一    山本昇雲  50【和亭】(人花)麻布区森本町一ノ二七    尾形月耕  61【浮世】(人物)牛込新小川町三ノ一四(受賞 三等:第6回)    田代古崖  38【半古】(人物)下谷中徒士町四ノ四四    中山秋湖  41【年方】(人物)浅草区田中町二   (受賞 入選:第6-7・9回)   (二段格)    鈴木華邨  60【容斎】(山花)府下雑司ヶ谷御堂杉 (受賞 三等:第1回 褒状:3回)    鴨下晁湖  30【楓湖】(人物)下谷区上根岸八九    小林古径  37【半古】(人物)府下入新井村新井宿    山本方堂  43【鞆音】(人物)小石川大塚阪下町七六    村瀬義徳  43【広業】(人物)下谷区御徒町三ノ八〇    上原古年  43【楓湖】(山人)浅草区須賀町二    大井蕉玉 女 30【年方】(美人)小石川区原町一三   (初段格)    椎塚蕉華 女 35【年方】(美人)深川区東元町一    伊藤深水 22【清方】(人物)府下下渋谷伊達館  (受賞 入選:第9回)    加藤紫雲  29【多門】(人物)浅草区七軒町一   (張出)    月岡耕漁  51【芳年】(能画)下谷区谷中坂町七九 (受賞 入選:第9回)    歌川若菜 女 空欄【年方】(花人)芝区高輪南町三〇  (受賞 入選:第2回)      〝地方    年齢【流派】(長所)住所 (受賞履歴)   (名人格)    竹内栖鳳  56【楳嶺】(凡) 京都御池通油小路西    下村観山  55【狩野】(花人)横浜市本牧和田山    上村松園 女 41【栖鳳】(人物)京都間ノ町竹屋町上   (五段格)    川北霞峰  45【芳文】(山水)京都小川通下立売下ル   (四段格)    島 成園 女 27【恒富】(美人)大阪清水町綿屋町四五    北野恒富  40【華香】(人物)大阪市南区鍛冶屋町    金森観陽  38【越堂】(人物)大阪天王寺六万体町    (三段格)    島 御風  空欄【浮世】(人物)大阪南区綿屋町四九   (二段格)    吉岡千種 女 空欄【浮世】(人物)大阪市外大仁四〇三ノ一    桐谷洗鱗  43【東美】(人物)千葉県市川町真間    藤島華仙  空欄【米僊】(人物)名古屋南伏見町二    松浦舞雪  3?【京絵】(花人)大阪東区寺山町四九三   (初段格)    坂田耕雪  空欄【月耕】(人物)大阪市北区真砂町三  ☆ 大正十五年(昭和元年・1926)  ◯『増補古今書画名家一覧』番付 大阪 石塚猪男蔵編 大正十五年十一月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝故人今人浮世画大家   (一段目 特筆絵師)     東京 西村重長  尾張 宮川長春  東京 蹄斎北馬     安房 菱川師宣  京都 西川祐信  東京 泉守一   (一段目)    東京 鳥居清忠  東京 岩窪北渓  東京 柳川重信  東京 菊川英二    東京 西川祐伊  東京 古山師政  東京 細田栄之  大阪 英 一蝶    武蔵 羽川珍重  東京 菱川師房  東京 石川流宣  東京 鳥居清長    東京 歌川国政  東京 北尾政美  東京 菊川英山  東京 奥村政信    東京 勝川春章  東京 鳥居清満  大阪 堤 等琳  東京 窪 俊満    東京 恋川春町  東京 石川豊信  東京 鳥山石燕  東京 鈴木春信    近江 月岡雪鼎  東京 池田英泉  大阪 橘 守国  東京 安藤広重    東京 葛飾北斎  東京 司馬春重  大阪 岡田玉山  東京 遠藤戴斗    (二段目 特筆絵師)    東京 歌川豊国  京都 鳥居清信  京都 宮崎友禅    東京 喜多川歌麿 近江 大津又平  大阪 橘 岷江   (二段目)    東京 菱川宗理  東京 勝川春扇  東京 北川菊麿  東京 下河辺拾水    東京 竹原春泉斎 大阪 岡沢懐月堂 東京 鍬形蕙斎  京都 鳥居清倍    東京 北尾重政  東京 喜多川式麿 大阪 蔀 関月  東京 歌川国芳    大阪 岩佐勝以  京都 西村中和  東京 古山師重  東京 奥村政宣(ママ)    東京 葛飾北嵩  京都 谷本月麿  大阪 浅山蘆洲  東京 喜多川歌麿     大阪 速見春暁斎 東京 北尾政演  東京 歌川豊春  東京 細田栄深    東京 鳥居清元  大阪 月岡雪斎  東京 宮川春水  東京 恋川春町    東京 歌川国安  大阪 長谷川光信 東京 歌川豊広  京都 中路定年    京都 三畠上龍  大阪 石田玉山  京都 浮田一蕙  東京 柳 文調    東京 近藤清春  東京 月岡芳年  東京 尾形月耕  大阪 松川半山    東京 河鍋暁斎  東京 小林永濯   (三段目 特筆絵師)    大阪 金森観陽  京都 山川秀峰   東京 鏑木清方    大阪 北野恒富  東京 伊藤(ママ)深水 京都 中村大三郎   (三段目)    大阪 樋口富麿 東京 月岡耕漁 東京 木村斯光 東京 松田青嵐    東京 石井鶴三 愛媛 松本紫園 大阪 坂田耕雪 京都 槙岡芦舟    大阪 河崎巨泉 東京 尾形月山 京都 堀井香坡 東京 福永公美    東京 木村其樵 東京 武内桂舟 東京 畠山錦城 京都 大江良起    東京 山中古洞 大阪 西村更華 大阪 山口草平 東京 中山秋湖    大阪 川上恒堂 大阪 岡本大更 東京 西田青波 京都 佐藤光華    東京 芳野尚房 東京 山本松右 大阪 内田墨泉 大阪 歌川国松    摂津 鈴木富喬 武蔵 加治英芳 大阪 難波春秋 土佐 井上小華    大阪 押柄江春 東京 荒井寛方 大阪 幡 恒春 東京 井川洗涯    尾張 尾崎雪麿 大阪 中村雪蹄 大阪 横山寿堂 遠江 大柳英尚    東京 牧川楢一 東京 金森南耕〟    ☆ 昭和二年(1927)    ◯『増補古今書画名家一覧』大阪 石塚良一蔵編集・出版 昭和二年刊    (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝現代各派閨秀名家    京都 上村松園  武蔵 歌川若菜(他略)〟   〝古人今人浮世絵大家   (一段目 特筆絵師)    東京 蹄斎北馬 東京 鳥居清信 摂津 岩佐又兵衛     東京 歌川豊春 近江 月岡雪鼎    (一段目)    東京 西村重長  近江 大津又平  東京 歌川豊国  安房 菱川師宣     京都 西川祐信  東京 喜多川歌麿 東京 鳥山石燕  東京 泉守一      東京 恋川春町  東京 菊川英山  大阪 堤 等琳  東京 鈴木春信     京都 宮崎友禅  東京 北尾重政  東京 石川豊信  大阪 橘守国      東京 奥村政信  東京 宮川長春  東京 磯田湖竜斎 東京 池田英泉    東京 司馬江漢  東京 安藤広重  東京 歌川国芳  東京 葛飾北斎    東京 鳥居清満  東京 勝川春章  大阪 岡田玉山  東京 二代豊国    東京 懐月堂度秀 東京 二代清信  武蔵 羽川珍重  東京 歌川国貞    東京 鳥居清峰   (二段目 特筆絵師)     東京 懐月堂安度 美濃?宮川長春  大阪 英 一蝶    東京 細田栄之  東京 菊川英二   (二段目)    東京 月岡芳年  東京 葛飾為斎  東京 柳川重山  東京 豊原国周    大阪 蔀 関月  東京 玉蘭斎貞秀 大阪 歌川貞升  越後 橋本周延    東京 歌川国政  京都 西村中和  大阪 石田玉峰  東京 窪田俊満    大阪 松川半山  東京 尾形月耕  東京 宮川春水  東京 鍬形蕙斎    大阪 山口重春  東京 魚屋北渓  東京 堀川春信  東京 勝川春潮    東京 葛飾辰斎  東京 喜多川菊麿 東京 勝川春英  東京 喜多川藤麿     大坂 竹原春朝斎 京都 三畠上竜  大阪 石田玉山  東京 富川房信     東京 柳 文朝  東京 北尾政演  東京 勝川春扇  大阪 桂宗信    大阪 月岡雪斎  東京 小林永濯  東京 葵岡渓月  東京 駒井美信    京都 川枝豊信  東京 杉村治信  東京 池田輝方  東京 山崎竜    京都 西川照信  東京 水野年方  京都 鳥居清良  東京 池田蕉園   (三段目 特筆絵師)     大阪 北野恒富  東京 伊藤深水  東京 鳥居清信    京都 中村大三郎 大阪 荒井寛方   (三段目)     東京 尾形月山  京都 樋口富蔵  大阪 山口草平  東京 井川洗涯    大阪 岡本大更  東京 福永公美  京都 大江良起  大阪 歌川国松    ?  鈴木富喬  東京 小早川清  大阪 坂田耕雪  東京 金森南耕     東京 中山秋湖  大阪 幡 恒春  東京 武内桂舟  大坂 難波春秋     東京 山中古洞  京都 野原桜洲  大阪 島御風   東京 鈴木朱雀     大阪 押柄江春  大阪 伊藤彦造  東京 高橋静方  東京 木村斯光    大阪 中村雪蹄  大阪 石原英秀  東京 山村耕花  ?  松本紫園    大阪 川崎巨泉  東京 田代古崖  大阪 小西一麿  摂津 名越国三郎    大阪 名取春仙  大坂 中堂長陽  京都 菅谷桂岳  東京 尾竹越堂    大坂 中村貞以  大坂 北野以悦  京都 山川秀峰  土佐 井上小華    大坂 岩崎秋華  ?  安井小弥太 ?  小川青城  東京 門井掬水   〝故人国画各派大家   (一段目)    東京 小川笠翁 ?  酒井抱一 尾張 田中訥言 東京 菊池容斎 京都 久保田米僊    東京 鈴木華邨 尾張 大石真虎 東京 司馬江漢 東京 柴田是真   (二段目)     大阪 英 一蝶 京都 浮田一蕙 丹波 雛屋立圃 大阪 上田公長 京都 西村楠亭    大阪 長山孔寅   (三段目筆頭)    ?  寺崎広業    (三打目)    東京 渡辺省亭 東京 長谷川雪旦 東京 高 嵩月 東京 梶田半古 東京 岩窪北渓    東京 松本楓湖 東京 英一峰〟  ☆ 昭和十二年(1937)    ◯『改訂古今書画名家一覧表』大阪 東楓荘散人編 益井文英堂 昭和十二年刊    (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝現代浮世絵名家   (上段筆頭)    東京 鏑木清方  東京 伊東深水  大阪 北野恒富   (上段)     大阪  山口草平  大阪 川崎巨泉  東京 榎本千花俊 大阪 中村貞以     大和  不二木阿古 京都 草彅興宗  東京 石井鏑水  東京 寺島紫明     京都  樋口富麻呂 東京 門井掬水  大阪 島 御風  東京 中山秋湖     東京  小村雪岱  東京 西田青波  大阪 坂田耕雪  京都 中堂長陽     神奈川 歌川若菜  大阪 槙山彦芳  京都 大江良起  大阪 名取春仙     東京  高橋静方  東京 田中比佐良 東京 吉岡堅二  東京 岩田専太郎    東京  小田富弥  大阪 馬場秋弥  武蔵 荒井寛方  大阪 難波春秋    京都  猪原径生  京都 千地養巣  東京 鳥居言人  京都 吉川英彦    京都  谷口深秋  東京 松島白虹  東京 千島華洋  東京 桜井霞洞    東京  笠松紫浪  東京 山田喜作  東京 福永公美  東京 大井焦玉    大阪  押柄江春  大阪 中 一弥   (下段筆頭)     東京  山川秀峰 大阪 岡本大更  東京 小早川清 東京 鈴木富喬    東京  三宅凰白 京都 中村大三郎   (下段)    東京  麻生 豊  武蔵 歌川春光 東京 吉村二選  東京  幡恒春    東京  井川洗涯  東京 武藤嘉門 京都 狗巻松陽  神奈川 長谷川路可     大阪  長谷川小信 東京 山川秀峰 摂津 名越国三郎 東京  田辺碧堂     秋田  高橋広邦  大阪 大谷更亮 京都 桑名鉄城  東京  並川歌二      東京  竹田自貞  大阪 伊藤彦造 東京 高畠華宵  大和  中井小弥太     尾張  小川春城  摂津 黒田琴月 東京 亀永吾郎  安房  金森南耕    東京  山中古洞  東京 川瀬巴水 東京 鈴木嶺霞  東京  高木聖湖    摂津  山本大慈  京都 橋本順忠 大阪 中村雪蹄  大阪  秋田成香    東京  山田秋畝  京都 粥川新児 東京 神木鴎津  東京  田河水泡〟   〝故人浮世絵名家   (筆頭)    東京 喜多川歌麿 東京 岩佐又兵衛 阿波 東洲斎写楽   (次席)    東京 月岡芳年  東京 尾形月耕 東京 池田英泉 京都 北尾重政    東京 鳥山石燕  安房 菱川師宣   (三席)    東京 鈴木春信  大阪 橘 守国  東京 歌川豊国 京都 鳥居清信    近江 大津又平  東京 恋川春町  東京 奥村政信 東京 石川豊信    大阪 英 一蝶  東京 葛飾北斎  東京 安藤広重 京都 西川祐信    東京 磯田湖竜斎 東京 勝川春章  尾張 宮川長春 東京 細田栄之    大阪 蔀 関月  東京 水野年方  東京 鳥居清満 大阪 月岡雪斎    武蔵 小林永濯  摂津 金森観陽  東京 司馬江漢 武蔵 羽川珍重    東京 岡沢懐月堂 東京 歌川国芳  東京 堤 等琳 大阪 石田玉山    東京 蹄斎北馬  東京 北尾蕙斎  豊後 歌川豊春 東京 菊川英山    大阪 速見春暁斎 東京 柳川重信  東京 窪 俊満 近江 月岡雪鼎    東京 西村重長  東京 北川菊麿  豊後 右田年英 東京 勝川春英    大阪 歌川豊秀  東京 小松屋百亀 東京 歌川国安 京都 西川照信
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