Top             浮世絵文献資料館            浮世絵師総覧              ☆ たにかぜ 谷風            浮世絵事典  ☆ 天明二年(1782)    ◯『俗耳鼓吹』〔南畝〕⑩22(惰農子(大田南畝)著)   〝すまひ人谷風梶之助【与四郎】身のたけ(以下空白)    力つよくて、ひとたびもんまくる事なし、浅草蔵前八幡の社内にて、すまひありし時、小野川久米蔵に    はじめてまけたり。時に天明二年寅三月二十八日の日なり      手練せし手をとうろうがおの川やかつと車のわつといふ声 管江      谷風はまけた/\と小野川がかつほよりねの高ひとり沙汰 赤良〟     ◯『増訂武江年表』(斎藤月岑著・嘉永元年脱稿・同三年刊)   ◇「寛政元年(1789)」記事 2p3   〝角觝人(スモウトリ)谷風梶之助、小野川喜三郎横綱免許、又九紋龍といへる角力取行はる〟      ◇「寛政七年(1795)」記事 2p11   〝正月九日、谷風梶之助終る(四十六歳、仙台へ葬す。江戸にて贔屓ありし角力取なり)     筠庭云ふ、勝川春英よく谷風、小野川が肖像を書きたり。其の他も多かれども、わきて谷風が肖貌な     らでは、角力らしく思はれぬ程なりき。珍しき力士なりといふべし〟