Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
見世物年表(年代別)浮世絵事典
 
見世物 寛延~明治年間 (1748~1912)(全体)
見世物 寛政~文化年間 (1789~1817)
見世物 文政年間 (1818~1829)
見世物 天保年間 (1830~1843)
見世物 弘化年間 (1844~1847)
見世物 嘉永年間 (1848~1853)
見世物 安政年間 (1854~1859)
見世物 万延~慶応年間 (1860~1867)
見世物 明治年間 (1868~1912)
    ☆ 木戸銭      ◯『近世風俗史』(『守貞謾稿』)後集 巻之二「雑劇補」⑤195   (喜田川季荘編・天保八年(1837)~嘉永六年(1853)成立)   〝見世物    京師は四條河原を専らとし、大坂は難波新地、江戸は両国橋東西、浅草寺奥山と専らとす。木偶あるひは紙細工・    糸細工・硝子細工・竹細工等の類、その他時々珍とする物等を銭を募りて見せるなり。また足芸・力持・軽業・こ    ま廻し等、種々際限なきなり。京坂にては木戸銭と号し、木戸外にて六文、また中せんと号し木戸内にて十二文と、    両度に十八文取るを専らとせしに、文化末年、天王寺にて籠細工大涅槃像および諸羅漢・諸禽獣等を造り、中銭な    し十八文と云て、木戸口にて十八文これを取る。大いに行はれ前代未曾有の大当りなり。それ以来、皆十八文中銭    なしとなり、ただ来舶の駱駝のみ二十四文を募る。江戸はこの類二十八文、三十二文。右のごときは各皆小屋と云    へども、はなはだ広く高く、柿葺(コケラブ)き板囲也。また大ならざる小屋にて種々を見せ、十六文、十二文、十八    文等、物に応じてこれを募るもあり〟