Top 『浮世絵師伝』 浮世絵文献資料館
つ 浮世絵師伝
☆ つきまろ 月麿
◯『浮世絵師伝』p122(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝月麿
【生】 【歿】
【画系】歌麿門人 【作画期】寛政~文化
喜多川を称す、小川氏、名は潤、字は子達(或は士達)、俗称千助(一に六三郎)、墨亭・観雪斎・遒
斎等の号あり、初め画名を菊麿といひ、享和二年より喜久麿と更へ、文化元年の春より月麿と改む、其
の証として、肉筆美人画の款識に「文化元年子春三月、喜多川一流倭画司筆、喜久麿改正名月麿図」と
あるを『浮せ絵師伝』に挙げたり。初め馬喰町に住し、文化年間小伝馬町三丁目厩新道に移り家守を勤
む、晩年浮世絵を画かず号を観雪と改む〟
☆ つきまろ 月麿
◯『浮世絵師伝』p122(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝月麿
【生】 【歿】
【画系】 【作画期】文化~文政
京都の人、谷本氏、読本の挿画あり〟
☆ つくざね 紹真(北尾政美参照)
◯『浮世絵師伝』p122(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝紹真(ツグザネ) 鍬形蕙斎の名(政美の項にあり)〟
☆ つぐおき 紹意(鍬形赤子参照)
◯『浮世絵師伝』p122(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝紹意 鍬形赤子の名(赤子(セキシ)の項にあり)〟
☆ つなじょ 津奈女
◯『浮世絵師伝』p122(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝津奈女
【生】 【歿】
【画系】吉田半兵衛門人歟 【作画期】元禄
京都の人、居初氏、元禄八年版『女実語教』『女童子教』に「居初氏女津奈書画之」とあり、画風半兵
衛流なり〟
☆ つねたつ 常辰
◯『浮世絵師伝』p123(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝常辰
【生】 【歿】
【画系】 【作画期】宝暦
肉筆美人画あり、川又氏の流なるべし〟
☆ つねまさ 常政
◯『浮世絵師伝』p123(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝常政 桂宗信の前名か。(宗信参照)〟
☆ つねまさ 常正
◯『浮世絵師伝』p123(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝常正
【生】 【歿】
【画系】常行門人 【作画期】享保~延享
川又氏、肉筆美人画あり。画風温雅にして、常行と其の特徴を等しうせり〟
☆ つねゆき 常行
◯『浮世絵師伝』p123(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝常行
【生】延宝五年(1677) 【歿】
【画系】 【作画期】宝永~寛保
川又氏、肉筆美人画あり、其の作品の一に風俗絵巻ありて、落款に「常行行年六十五歳筆」とし、箱書
に「寛保元年酉歳四月十六日依好川又常行画之」と記せり、是を以て其の生年を立証するに足らむか〟
☆ つねとみ 恒富
◯『浮世絵師伝』p123(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝恒富
【生】 現在
【画系】 【作画期】明治~昭和
北野氏、本名富太郎、金沢市に生る、明治四十三年文部省第四回美術展覧会へ「すだく虫」、第五回へ
「日照雨」を出品して三等賞、大正四年の九回展へ「暖か」を出品して褒状を受く、其後は日本美術院
の院友となつて製作を続けらる。現住所は大阪市外小阪〟
☆ つるじょ 鶴女
◯『浮世絵師伝』p123(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝つる女
【生】 【歿】
【画系】 【作画期】明和
大阪の人か、稲垣氏、字は千齢、肉筆美人画あり、画風を見るに月岡雪鼎の感化を受けたるものゝ如し〟