Top 『浮世絵師伝』 浮世絵文献資料館
ら 浮世絵師伝
☆ らいざん 雷山
◯『浮世絵師伝』p218(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝雷山
【生】 【歿】
【画系】北斎門人 【作画期】文化
別号・百寿、肉筆美人画あり〟
☆ らいしゅう 雷周
◯『浮世絵師伝』p218(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝雷周
【生】 【歿】
【画系】北斎門人 【作画期】文化~文政
豊芥子著『街談文々集要』文化七年五月の條に「雷周孝行の事」と題して左の如く記せり。「本材木町
七丁目儀右衛門店北斎門人雷周事俗称彦次郎、祖父六兵衛身まかりて後祖母きんえ孝行を尽しめる事殊
に深切なりければ、此度公儀より右彦次郎へ御褒美として銀三相、きんえ生涯一日に米五合づゝ被下置
候段実に難有事なり祖母当年七十八歳になるよし」「此一事は当春(文化七年)三月の事なりしが、右
行状板行になりて都下を売歩行しは五月十一日なり、版元田所町地本問屋つるや金助」
彼の作品は、あまり世に多く遺存せざるが如し〟
☆ らいしゅう 雷洲
◯『浮世絵師伝』p218(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝雷洲
【生】 【歿】
【画系】北斎門人 【作画期】文化~安政
安田氏、名は尚義、字は信甫、俗称貞(或は定か)吉、後ち茂平と改む、文華軒、馬城等の号あり、銅
版画を善くし、又読本の挿画などを描けり、住所四つ谷大木戸より青山に移る。彼の作品として世に知
られたるものは、文化十一年版の読本『小栗外伝』の挿画、年代末詳の銅版画『東都勝景銅版真図』十
余枚、同じく『東海道五十三次』揃等なり、また先年彼の肉筆「江之島の図」を見しに、手法全く銅版
画風にして、款識に「安政三年丙辰七月、雷洲安田茂平製」とあり、以て彼の生存年代を察するに足る
べし。(雑誌『浮世絵』第四十八号参照)
因みに、天保十三年版『広益諸家人名録』二編に、彼が画名の傍に「蘭画」とせり、蓋し、当時の洋画
の意味なるべし〟
☆ らいしん 雷震(葛飾北斎参照)
◯『浮世絵師伝』p218(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝雷震 北斎の別號〟
☆ らいじゅ 雷寿
◯『浮世絵師伝』p218(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝雷寿
【生】 【歿】
【画系】 【作画期】文化
歌川を称す〟
☆ らいせん 雷川
◯『浮世絵師伝』p219(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝雷川
【生】 【歿】
【画系】 【作画期】文化~文政〟
☆ らいと 雷斗
◯『浮世絵師伝』p219(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝雷川
【生】 【歿】
【画系】 【作画期】文化~文政〟
☆ らいどう 籟堂
◯『浮世絵師伝』p219(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝籟堂
【生】 【歿】
【画系】 【作画期】宝暦~明和
肉筆美人画あり、画風祐信の影響を受く〟
☆ らんう 蘭雨
◯『浮世絵師伝』p219(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝蘭雨
【生】 【歿】
【画系】 【作画期】明和
明和年間の摺物に此名あり〟
☆ らんじょ 蘭女
◯『浮世絵師伝』p219(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝蘭女
【生】 【歿】
【画系】菱川末流 【作画期】正徳
「扶桑艶画蘭女」と落款せる肉筆見立紫式部の図あり〟
☆ らんしゅう 蘭秀
◯『浮世絵師伝』p219(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝蘭秀
【生】 【歿】
【画系】 【作画期】慶応
歌川派、江戸の人、団扇絵役者絵あり〟
☆ らんこう 蘭江
◯『浮世絵師伝』p219(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝藍江
【生】 【歿】天保元年(1830)七月廿二日-六十五
【画系】蔀関月門人 【作画期】文化~天保
大阪の人、中井氏、名は直、字は伯養、俗称養蔵(或は養三)、詩文を中井竹山に学び、又、茶道に嗜
めり。墓所、大阪生玉覚円院〟