Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
いっく じゅっぺんしゃ 十返舎 一九その他-江戸
 ◯『狂歌東西集』〔江戸狂歌・第五巻〕千秋庵三陀羅法師編・寛政十一年(1799)刊   〝里花   おはぐろのふしみの里の花さかり入相のかねつきかねるなり   十遍舎一九〟   〝山郭公  ちりはてしその花山のほとゝきすねにかへるにはしかしとぞなく 十遍舎一九〟   〝川蛍   舟人もあすの日和やみなと川ほしのふるかとおもふ蛍に     十偏舎一九〟   〝海上夏月 磁石見る夏の月夜の涼しさは秋もきたかとおもふ海はら  十偏舎一九〟         夏の夜の浪間に月を宮嶋はあきのまなことおもふすゝしさ 十偏舎〟   〝野外虫  はかりさる玉野の草の葉すゑにもものさひてなく虫のもろこゑ 十偏舎一九〟   〝雪    祖師ゐます身延の山のいたゞきもけさはかぶれる雪のきせ綿  十偏舎一九〟   〝五月雨  庭の面に箒目たつるひまもなしさればさつきの雨の長尻  十偏舎一九〟   〝納涼   いにしへは奈良の都と仰けんうちはの里の風のすゞしさ         此風を待おほせてや居眠の舟こきいだす夜のすゞしさ   十偏舎一九〟   〝紅葉   石橋にあらぬ岩はし紅葉して色も赤熊のかつらきの山   十偏舎一九〟   〝菊    ゑのことは白きを後の雛に似てごふんの色の菊の花園   十偏舎一九〟   〝納涼   明礬にかく文月のふたつ星たらゐの水にあらはれにけり  十偏舎一九〟    ◯『狂歌杓子栗』巻之下〔江戸狂歌・第五巻〕便々館湖鯉鮒編・寛政十一月(1799)序、文化五年(1808)刊   〝恋  はつかしや君にふらるゝ錫杖のかたちよりして生れたるみは 十返舎一九〟   〝社頭 神木の松は大こくはしらにえ鼠の宮にちとせふるかけ    一九〟    ◯『五十鈴川狂歌車』〔江戸狂歌・第六巻〕千秋庵三陀羅法師編・享和二年(1802)刊    「風流五十人一首」(「百人一首」をまねて仮装の画像と狂歌を配した狂歌本)   〝十編舎一九 はつかしや君にふらるゝ錫杖のかたちよりして生れたる身は〟    ◯『狂歌波津加蛭子』〔江戸狂歌・第八巻〕宿屋飯盛編・文化九年(1812)刊    挿絵署名「一九画」    ◯『狂歌関東百題集』〔江戸狂歌・第八巻〕鈍々亭和樽編・文化十年(1813)序    挿絵署名「十返舎一九画」「一九画」