Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
版本年表一覧版元別 草双紙(黒本・青本)新版目録 宝暦~明和~安永年間版元別 合巻新版目録
  ※『草双紙事典』叢の会編・東京堂出版・2006年刊(初期草双紙(赤本・黒本・青本)の解題・研究事典。    ①〔国書DB〕:「国書データベース」国文学研究資料館      角書は省略 ◎は表示不能文字  <宝暦年間>(1751-1763)  ☆ 宝暦二年(1752)壬申  ◯『猿塚物語』巻末 鱗形屋孫兵衛板 新刊目録〔岩崎文庫画像〕   〝申正月新板目録 絵師 鳥居清信/鳥居清満    ちんぜい八郎 一代記 五冊物  増補うら嶋    上下    公平から舩      上下   金平せ参     上下    女三のみや      三冊   いもせ山 風流鑑 三冊物    さる塚物かたり    三冊   おば捨山物語   三冊    わたなべ 花いくさ  三冊   うねめ物語    三冊    いぶき山合戦     三冊   平安城都定    三冊    玉つしま       三冊〟  ☆ 宝暦六年(1756)丙子  ◯『草双紙事典』(宝暦六年刊)   『播州曽根松』巻末 鱗形屋孫兵衛板「広告一覧」   〝子正月【新板】目録  絵師 鳥居清倍 鳥居清満    【東岸柳南枝梅】箎管隅田川 五冊物 大織冠鎌倉開 三冊    【山椒太夫】老花婿     三冊  唐崎愛護松  三冊    【篠原合戦】錦母衣     三冊  播州曽根松  三冊    【延命】味噌豆由来     三冊  通天橋楓縁  三冊    【対面曽我】赤木柄     二冊  竹斎老匙加減 二冊    【頼光金臣】本末記     二冊  男色狐敵討  二冊    【琵琶法師】三筋糸桜    二冊  春袋地口種  二冊     板元 鱗形屋孫兵衛 珍敷新板物 御慰ニ追々出し御覧ニ入可申候〟    〈この「子」歳を、『草双紙事典』は宝暦六年のものとする〉  ☆ 宝暦七年(1757)丁丑  ◯『役者名物略姿』上下 鳥居清倍 鳥居清満画 鱗形屋孫兵衛   (国立国会図書館デジタルコレクション)〈稀書複製会本・昭和5年刊〉   〝丑正月 新板目録 絵師 鳥居清倍/鳥居清満     実盛本末記     五冊 【延喜聖代】鉢敲濫觴 三冊    【大塔宮】 熊野篠繫 三冊 【油やほそめ小実久待】思妖競 二冊    【亀山曽我】念力岩  三冊 【福◎】萬穀◎    二冊    【山本勘助】軍配団  三冊 【弥陀次郞】踊大文字 三冊    【役者名物】略姿   二冊  家内儀魔離     三冊    【伏見夜舩】沖津白波 三冊 【浮世】めつけゑ   全     弁慶分身石     三冊  元木阿弥手柄噺   二冊     板元 鱗形屋孫兵衛 珍敷新板物 御慰ニ追々出し御覧ニ入可申候〟  ☆ 宝暦八年(1768)戊寅  ◯『草双紙事典』(宝暦八年刊)   『孖孖孖』巻末 鱗形屋孫兵衛板「広告一覧」   〝寅正月【新板】目録  絵師 鳥居清倍 鳥居清満     【通神】吾妻伽羅夫   五冊 【武勇熊谷】鉈捨山     三冊    【梅雨左衞門】名所井筒 三冊 【飛騨規矩】指南車     三冊    【吉田兼好】北山桜   三冊 【加茂長明】狸の腹◎    三冊    【伊豆御山】旭梛葉       道成寺昆原記       三冊    【本朝俚諺】藪香物   二冊 【酒餅陰陽】無間鐘     二冊    【分福】丹頂鶴     二冊 【うしにひかれて】善光寺詣 二冊    【助読】孖孖孖     二冊 【諸道まめ助】息才男    二冊     板元 鱗形屋孫兵衛 珍敷新板物御慰ニ追々出し御覧ニ入可申候〟    〈「日本古典籍総合目録」および『草双紙事典』ともに、この「寅」を宝暦八年とする〉  ☆ 宝暦十年(1760)庚辰  ◯「国書データベース」(宝暦十年刊)   『草木国土歌嚢蛙鶯』巻末 鱗形屋孫兵衛板 広告(画像)   〝辰正月【新版】目録 絵師 鳥居清倍/鳥居清満    【道風】艶書有馬筆  五冊 【佐野本領】玉恋聟  三冊    【長哥】目利安紀原  三冊 【葛城皇子】邪神退治 三冊     達磨出生記     三冊  忠統情短冊     三冊    【草木国土】歌嚢蛙鴬』三冊 【堅地椀久】相生松山 三冊     三鼎金王桜     三冊 【新撰】謎語何    壹冊     寿兵勇根源     二冊  妖物多名卸     二冊    【四十七字】母物語  二冊 【穴野名寄】嫁狐和名 二冊    【古今風俗】栄花物語 拾冊     版元 鱗形屋孫兵衛  ☆ 宝暦十一年(1761)辛巳  ◯『草双紙事典』(宝暦十一年刊)   『娘敵討念刃』巻末 山本小兵衛板「広告一覧」   〝ゑ本 巳之年新板目録    倭詞元宗談 上中下  今物語青柳塚   上中下    ◎帯日高川 上下   紅白三人女    上下    貧偸却恋歌 上下   勅宣養老水    上下    娘敵討念刃 上下  【化物】大穴底隠坊 上下   【化物】大居座後座 全      画師 鳥居清倍 鳥居清満    扨御断り申上げまする    一 めづらしきしんはんもの御なぐさみにおひ/\にいだし御らんに入奉り可申候 以上    戯作(麥沾宇)丈阿    彫工 町田平七 上村兵吉 橋上定七     通油町丸屋 山本小兵衛版〟  ☆ 宝暦十二年(1762)壬午  ◯『草双紙事典』(宝暦十二年刊)   『寺子短歌』巻末 西村屋与八板「広告一覧」   〝【壬午】春新板物目録  画工 鳥居清倍 鳥居清満    【和田阿佐利】努陰陽尺鏡 五冊   可児才蔵花降里      三冊     義女再来記       三冊  【笛寄鹿手白猿】音曲猿沢月 三冊     吾妻権現由来      三冊   本津間之由来       三冊     盛遠夢浮橋       上下   源九郎狐出世咄      上下     鳥跡槿物語       上下   童子廓雛形        上下     往古噂放鳥       上下   八重桜倭歌        上下     御三稔奥羽鏁      上下  【木丸判官】太平樲     上下    【いろは文字】寺子短歌  上下     珍敷御慰ニ新板物追々出し御目かけ可申候 已上〟  ☆ 宝暦十三年(1763)癸未  ◯『草双紙事典』(宝暦十三年刊)   『団十郎蓬芥伝』巻末 鱗形屋孫兵衛板 広告(画像)   「未正月新板目録 絵師 鳥居清倍/鳥居清満〈角書略〉   〝娜二代鉢木   五冊  宝舩の始    三冊  団十郎蓬芥伝  弐冊    大原木の始   三冊  鴟𨄙藤戸魁   三冊  源太夫旅行生土 弐冊    周防内侍仮寐枕 三冊  夫泉郎婦中珠取 三冊  万能金徳丸   弐冊    沖石水魚筆始  三冊  和国廿四孝   弐冊  本記原     弐冊    相合蛇目傘   三冊  鴬問答     弐冊〟  <明和年間>(1764-1771)  ☆ 明和四年(1767)丁亥  ◯「国書データベース」(明和四年刊)   『今昔浦島噺』巻末 松本屋治兵衛・山本小兵衛板 広告(岩崎文庫画像)   〝亥之歳新板絵本目録    【梅津のかもん 梅の由兵衛】向梅浪花質 上中下三冊     【山海妖物】怪談竪貫競         上中下三冊    【絵姿人形 綱手車】貝初七種薺     上下 三冊    【宇治橋姫】太平兜人形         上下 二冊     画師 鳥居清満      同  鳥居清経     戯作 八十二翁丈阿     画師 富川房信     彫工 町田平七 小林八之助 橋上定七    (□の中に「山」の字の印)松本屋治兵衛 板元     通油町売所(◯の中に「山」の字の印+「丸小」)山本小兵衛     扨御断り申上まする     一 めづらしきはんもの御なぐさみにおい/\にいだし御らんにいれ奉り可申候以上〟    〈『草双紙事典』は「亥之歳」を明和四年とした。またこの目録は本来『うらしま』のものではなく別本から綴じ合わ     せたものとする。〔岩崎文庫〕に画像あり〉  ☆ 明和五年(1768)戊子  ◯『草双紙事典』(明和四年刊)   『大鳥毛庭雀』巻末 山本小兵衛(丸小)板「広告一覧」   〝ゑ本 子之年新版目録    【初夢公時】娘独婿八人      上中下 【男女相性】三世相袖鑑        上中下    【信田小太郎小山判官】絹川思煙草 上中下 【ちゞとばゞばあつたとさ】大鳥毛庭雀 上下    【蛸の入道鯱之介】大朝比奈磯辺廻 上下  【鳥海弥三郎鎌倉権五郎】弓勢陸奥責  上下    【料理こん立狐のふる舞】娯伽草  上下  【七福神かへ名の役割】春遊座舗狂言  上下     画師 鳥居清満     同  鳥居清経     戯作 八十六翁丈阿     画師 富川房信     扨御段り申上げまする     一 めづらしきはんもの御なぐさみにおい/\にいだし御らんにいれ奉り可申候 以上     彫工 町田平七 小林八之助 松本清八 橋上定七    (◯の中に「金」の字の印)小間物屋伊兵衛板     江戸通り油街 丸屋(◯の中に「山」の字の印)丸小)山本小兵衛〟     〈『草双紙事典』はこの「子之年」を明和五年とする。不審なのは戯作者・丈阿の年齢、この明和五年の目録では      〝八十六翁〟とあるが、前年の同四年の目録では〝八十二翁〟である〉  ☆ 明和六年(1769)己丑  ◯「早稲田大学古典籍総合データベース」(明和六年刊)   『妖化役者附』巻末 鱗形屋孫兵衛板 広告   〝丑正月 新板目録  画工 鳥居清満/鳥居清経/北尾重政    【和漢】面向不背珠   五冊  【市原鬼童】臥夜黒牡丹  三冊     天王寺亀井活鑑    三冊  【金閣銀閣】茶湯始    三冊    【本艸綱目】春霞清玄凧 三冊   三千三百阿漕浦     三冊     建久四稔猪武者    三冊  【狐福】物種太郎     三冊     浮世宿替女将門    二冊  【王子藤森】東西/\ちき 二冊    【三浦衣笠】百六壽   二冊  【こわいおかゐ】鬼屁   一冊     久太郎町舂米屋    二冊  【風流】妖化役者附    二冊       ◯ニ三鱗 板元 鱗形屋孫兵衛〟  ☆ 明和七年(1770)庚寅  ◯「国書データベース」(明和七年刊)   『瀬川結綿』巻末 鱗形屋孫兵衛板 広告   〝(明和七年寅)正月 新板目録 絵師 鳥居清満/鳥居清経/北尾重政    【◎◎◎萱】京水染桜    五冊物 【◎五平於孀婆】嫁納諏訪語 三冊    【おなつ清十良】契約石宝殿 三冊  【野間内海】古跡長田貝   三冊     近江国犬神物語      三冊   雔討女筆雲龍       三冊     真妻夫那都羅詮      三冊   殺生石水晶物語      三冊     坂田金平◎(ニンベン+鮨)   ◎冊  【奥州山州】潮釜川原院   二冊    【◎髪◎袖】鬘華婿     二冊  【◎◎】見物左衛門     二冊    【◎◎】瀬川結綿      二冊         ◯ニ三鱗 板元 鱗形屋孫兵衛〟  <安永年間>(1764-1780)  ☆ 安永元年(明和九年・1772)壬辰  ◯『草双紙事典』(明和九年刊)   『功薬罐平』巻末 鱗形屋孫兵衛板「広告一覧」   〝辰正月【新板】目録>    絵師 鳥居清満 鳥居清経 北尾重政    【柿本人麿】明石松蘇利 五冊【北条時頼】政道明月院 三冊    【化娘】沙門大黒舞   三冊【九十六文】陸奥壺碑文 三冊      悪源太忿怒霹靂    三冊【曽我武田】目貫因縁  三冊    【伊豆熱海】温泉縁起  三冊【八百屋お七】恋藤巴  三冊    【貞節】女武者花鑑   二冊 鼠嫁入蝙床      二冊    【竹斎筍斎】悴褒医   二冊【分福茶釜】功薬罐平  二冊    【世間形気】質屋本   二冊【御月様いくつ】十三七 二冊     通俗三国志      十冊【此度出来仕候、御求御覧可被下候】    (◯の中に三つ鱗の印)板元 鱗形屋孫兵衛    御慰ニめづらしき新板追々出し御覧に入可申上候 已上〟  ☆ 安永二年(1773)癸巳  ◯『草双紙事典』(安永二年刊)   『色里通』巻末 鱗形屋孫兵衛板「広告一覧」   〝巳正月【新板】目録    絵師 鳥居清満画 鳥居清経画 北尾重政画    【鎧宮】麻布一本松 三冊  五衰殿熊野本地   三冊     変成男子悟衣川  三冊 【現在未来】鬼戯   二冊    【梅漬】膏惚薬   二冊 【宗祇俳諧】行脚物語 二冊    【野暮大尽】色里通 二冊  魁(鬼+堯)太平記 五冊     御慰にめづらしき新板追々出し御覧に入可申上候已上     (◯に三つ鱗印)板元 鱗形屋孫兵衛〟     〈『草双紙事典』はこの「巳」を安永二年(1773)とする。なお「日本古典籍総合目録」は宝暦十一年(1761)とする〉   ☆   ◯「国書データベース」   〝丑年新板絵本目録    【九郎判官】蝦夷錦末広源氏 上中下  /【四国辺路】恩愛狐首途  上中下    【相模王陸見王】日本邪正鑑 上中下  /【漢軍和勢】盤中太平神取 上下    【時雨春雨】御伽暦合戦   上下   /【狸◎】昔模様当時話   上下〈◎は免+ム〉    【田原秀郷】龍都名代鐘   上下   /【いぬとさる】鳥羽絵(以下欠)      絵師 鳥居正満/鳥居正経/北尾重政   板元 西宮新六