☆ 宝暦二年(1752)
◯「絵本年表」〔漆山年表〕(宝暦二年刊)
岡山友杏画『絵本艶哥仙』六冊 画工岡山友杏 作者北村充雄 橘屋治兵衛板
☆ 没後資料
◯「西川祐信画譜」(宮武外骨編 雅俗文庫 明治四十四年(1911)九月刊)
(『浮世絵鑑』第三巻所収・国立国会図書館デジタルコレクション)
◇岡山友杏(49/53コマ)
〝『世話詞渡世雀』(上下二冊)といふは、全編俚諺のみを綴りて教訓体の事を述べたものであつて、作
者は花洛窓梅軒可耕とある。此書に挿画あつて巻末に左の如く署名してある
「花洛 画工 岡山友杏 宝暦三年酉正月 京六角通ふや町西入丁 書林 岡権兵衛板」
此外に岡山友杏と署名したものはマダ見ないが、八文字屋本の挿画には、此友杏の筆であろうかと思は
れるものがある。画風に拠つて云ふと西川祐信の門人であるらしい。
『七福神悪魔軍記』といふ絵本に「岡山繁信筆」とあるが別人と見る(此花)
岡山友杏は京都の人なり、宝暦二年版『絵本艶歌仙』といへる豆本六冊あり、其画風西川派に似たり、
祐信門人か(白鷺亭筆記)〟
◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)
(国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)
〝友杏 宝暦三年出版の世話詞渡世雀に此名あり、京師住、祐信風〟
◯『浮世絵師伝』p203(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝友杏(キヤウ)
【生】 【歿】 【画系】西川風 【作画期】宝暦初
京都の人、岡山氏、宝暦二年版『絵本艶歌仙』六冊あり、又宝暦三年版の『世話詞渡世雀』を描く〟
◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)
作品数:1点
画号他:岡山友杏
分 類:絵本1
成立年:宝暦2年(1点)
『絵本艶歌仙』絵本 北村充雄撰 岡山友杏画・宝暦二年(1752)刊)