Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ つやとよ 艶豊 浮世絵師名一覧
〔歌川一豊〈かずとよ〉参照〕
 ☆ 慶応元年(元治二年・1865)  ◯『歳成記』風鈴山人著 玉家如山蔵板 乙丑仲秋(慶応元年八月)刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)◎は難読文字( )は本HPの注記   〈当時人気のあった浮世絵師や戯作者などを吉原細見に擬えて格付けしたもの〉   〝浮世屋絵四郎 〈浮世絵師〉    (一段目)清満 げんや店  貞秀 おふなぐら 芳虎 京ばし   芳艶 ほん丁         国貞 ほんじよ  広重 中はし   芳幾 すは丁   国周 ひもの丁    (二段目)芳藤 下や    芳年 中はし   国輝 おふなぐら 房種(不明)         芳豊 新大さか丁 芳春 あさくさ  芳盛 下や    国久 やなぎ原         国孝 やなぎ原    (三段目)国時 芳富 重次 重清 芳延 芳滝 艶豊 艶政 幾丸 幾年     やくしや/にがほ/むしや/めい/しよ/けしき/女ゑ/合くはん     かはりゑ/ゑでほん/かき入/きはもの/かんばん/あふぎ     (役者 似顔 武者 名所 景色 女絵 合巻 変わり絵 絵手本 かき入? 際物 看板 扇)     やりて せり(遣手 ?)〟    〈明治元年(慶応4年・1868)版の『歳成記』には艶豊の名が見えない〉    ☆ 慶応三年(1867)  ◯『くまなき影』波月亭花雪の三回忌追善集 慶応三年刊    皎々梅崕編 方阿弥陀仏香以序 山々亭有人序 仮名垣魯文跋   (新日本古典籍総合データベース画像 国文学研究資料館)   〝歌川一豊 発句 鬼百合や◎◎こらへたる花の影 一豊     コマ絵(炉端の図に「寄雷火」とあり)     小伝 神田に住(ぢうし)て野菜を業とすゆゑに市場豊(いちばとよ)と呼ぶ、故芳艶の門に入(いり)        初号艶豊(つやとよ)とよびて、浮世絵の画工となり一口(いつこう)を粘(のり)すに足れり、疱        瘡(もがさ)重くして、其(その)面上(おもて)鬼の如く、世にまれなる変相といへども、志(こ        ゝろざ)し仏(ほとけ)なりとて、或人鬼仏と別号を贈れり〟  ◯『浮世絵師便覧』p218(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊)   〝艶豊(ツヤトヨ)芳艶門人、市場氏、◯明治〟    ◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)(90/103コマ)   〝歌川艶豊【明治元年~三十年 1868-1898】市場氏、歌川芳艶の門弟〟  ◯「幕末明治の浮世絵師伝」『幕末明治の浮世絵師集成』p90(樋口弘著・昭和37年改訂増補版)   〝艶豊(つやとよ)市場氏、芳艶の門人、明治二十年代に美人画がある〟