☆ 明治二十六年(1893)
◯『浮世絵師便覧』p210(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年刊)
〝年章(アキ)〟(名前のみ)
☆ 明治二十九年(1896)
◯「味方ヶ原合戦」三枚続 幽斎年章 明治29年(玉川大学教育博物館ネット画像)
☆ 明治三十一年(1898)
◯「月岡芳年翁之碑」明治三十一年五月 芳年七回忌 向島百花園に建立
〝芳年門人 中澤年章(現存)〟
◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)
(国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)
〝年章 芳年門人、中沢氏〟
◯『近世文雅伝』三村竹清著(『三村竹清集六』日本書誌学大系23-(6)・青裳堂・昭和59年刊)
◇「中沢年章 人物小話(二)」p382(「伝記」8-11・昭和十六年十一月)
〝芳年門人だそうですが、物には記されてゐないやうです。甲府から二里計りの在の農家の子で、今でも
多分息子か孫かゞ農場に従事してゐるでせう。若い時芳年の所へ行き、病気をして甲州へ帰り、甲府の
表具師長岡、今の楽平子の親の所に寓居してゐた(中略)芳年の話をして、師匠は大の天麩羅ずきで、
箸と茶碗を持つてよく屋台店へ出かけたと言つてゐました(云々)〟
◯「幕末明治の浮世絵師伝」『幕末明治の浮世絵師集成』p90(樋口弘著・昭和37年改訂増補版)
〝年章(としあきら)芳年の門人、明治二十年代に作画がある〟