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浮世絵文献資料館
浮世絵師総覧
　
☆　たいろう　いしかわ　石川　大浪
浮世絵師名一覧
〔宝暦12年(1762) ～ 文化14年(1817)・56歳〕
　
　☆　享和三年（1803）
　
　◯「絵本年表」〔目録ＤＢ〕（享和三年刊）
　　　石川大浪画『聚珍画帖』三巻　石川薰松軒模写　狩野探幽画　大和田安兵衛板
　
　☆　文化十年（1813）
　　
　◯『馬琴書翰集成』⑥227　文化十年十月二十四日　馬琴宛・石川大浪（第六巻・書翰番号－来18）
　　　（貼紙）
　　〝「石川大浪【屋敷本所割下水。文化十年来翰】」〟
　　〝愈御多祥、欣喜此事候。扨は此間申上候「関帝画本」取ニ上候。此奴御渡可被下候。頓首
　　　　十月念四日　
　　　　馬琴先醒　　大浪〟
　　　〈「関帝画本」は『三国志』の美髯公・関羽像に関するものと思われるが、未詳〉
　
　☆　文化十三年（1816）
　
　◯『柳亭種彦日記』ｐ153　文化十三年八月十一日
　　〝時々さぶり、大浪君への手紙したゝめる、正本九ノ巻のかきなをしなす〟
　　　〈「さぶり」は未詳。大浪君は石川大浪。種彦との交友はどの程度だったのだろうか〉
　
　☆　没後資料
　
　◯『【諸家人名】江戸方角分』（瀬川富三郎著・文化十四年～十五年成立）
　　「本所　古人・画家」〝大浪（空欄）石原　石川七左衛門(侯)〟
　
　△『東京掃苔録』（藤浪和子著・昭和十五年序）
　　「下谷区」本光寺（谷中坂町六六）日蓮宗
　　〝石川大浪（洋画家）通称七佐衛門、幕府大御番衆の士。洋画に巧なり。文化十四年十二月二十三日歿。
　　　年五十六。智徳院殿勇健日進居士〟
　
　◯「日本古典籍総合目録」（国文学研究資料館）
　　〔石川大浪画版本〕
　　　作品数：４点　
　　　画号他：乗加(ﾉﾘﾏｻ)・石川乗加・石川大浪
　　　分　類：絵画１・語学１・動物２
　　　成立年：享和３年（１点）
　　　〈分類の語学とは前野良沢訳・石川乗加編とあるから画作ではあるまい。動物の二点「ツナカイ考」「鹿角図譜」は、
　　　　いずれも近藤正斎重蔵の著作に対する挿画〉