☆ 安永九年（1780）
◯『稗史提要』ｐ357（安永九年刊）
◇黄表紙
作者の部 通笑 文渓堂 四国子 錦鱗 可笑 山東京伝 臍下逸人 窪田春満 常磐松
画工の部 清長 春町 政演 春常 北尾三次郎 春朗 闇牛斎秋童 春旭 松泉堂
〈闇牛斎秋童名の草双紙（黄表紙）はこの年の『銀世界豊年鉢木』（物愚斎於連作・西村板）一点のみ〉
◯『黄表紙總覧』前編（安永九年刊）
闇牛斎秋童画『銀世界豊年鉢木』署名「闇牛斎秋童」「物愚斎於連戯作」西村屋板
〈『黄表紙總覧』安永七年の項、蘭徳斎春童画『安永七郎犬福帳』の備考は、菱川春童、闇牛斎秋童、闇牛斎円志は蘭
徳斎春童の別号かとする〉
◯「日本古典籍総合目録」（安永九年刊）
闇牛斎秋童画『銀世界豊年鉢木』於連作
☆ 没後資料
◯『浮世絵師便覧』ｐ134（飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊）
〝秋童(ｼｳﾄﾞｳ) 門(ﾏﾏ)牛斎と号す、草双紙、◯安永〟
◯『浮世絵備考』（梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊）
（国立国会図書館デジタルコレクション）（35/103ｺﾏ）
〝門(ﾏﾏ)牛斎秋童【安永元年～九年 1772-1780】其の伝詳ならず、草双紙を画けり〟
◯『浮世絵師伝』p79（井上和雄著・昭和六年(1931)刊）
〝秋童
【生】 【歿】 【画系】 【作画期】安永
闇牛斎と号し、安永九年版の黄表紙『銀世界豊年鉢木』を画く、其の画風稍勝川派の特徴を帯びたれば、
或は春童の門人ならむかと思はる、而して、秋童は恐らく円志の前名なるべし。（円志の項参照）〟
◯「日本古典籍総合目録」（国文学研究資料館）
作品数：１点 画号他：闇牛斎秋童 分 類：黄表紙１
成立年：安永９年
〈一点は『銀世界豊年鉢木』（物愚斎於連作）〉