☆ 天保初年(1830~)
◯『江戸現存名家一覧』〔人名録〕①309(天保初年刊)
〝東都画 池田英泉・鳥居清満・立斎広重・勝川春亭・葛飾北斉(ママ)・歌川国貞・歌川国芳・歌川国直・
柳川重信・柳川梅麿・葵岡北渓・静斎英一〟
〈勝川春英門人の初代春亭は文政九年亡くなっているから、天保初年、現存する勝川春亭とは二代目春亭なのであ
ろう。英泉・広重・北斎・国貞等、当時名だたる浮世絵師と肩を並べている。評価は高かったのであろう〉
☆ 没後資料
◯『古画備考』三十一「浮世絵師伝」中p1400(朝岡興禎編・嘉永三年四月十七日起筆)
〝春亭 【武者一番、弟子ニ上手無シ、天保十年死】〟〈この天保十年(1839)没の春亭を二代目春亭と見た〉
◯「勝川家過去帳」(『原色浮世絵大百科事典』第二巻「浮世絵師」の勝川春亭の項)
〝元祖勝川春亭(文政七年一一月九日没)、二代春亭幸吉、三代春亭辰吉(明治三五年二月四日没、六六歳)〟