◯『活花百瓶図』二巻 千葉龍朴撰 東雲堂板(漆山又四郎著『絵本年表』より)
上巻 英一蜓・鄰枩・小松軒・寒葉斎・龍水・魚彦・柳文朝・英一川等画
下巻 保国・宮川春水・宋紫石等画
◯『浮世絵師伝』p101(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝小松軒 小松屋百亀の別号〟
△『増訂浮世絵』p117(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
〝小松軒
明和二年三年の摺物に、その遺作がある。二年の摺物には、楊貴妃をかき、大小の暦をあらはして居る。
精一亭といふものゝ工案になつたものである。三年の摺物には、遊女と二人の禿を写したのがある。こ
れには流光洞莎鷹工とある。この絵は後に大小の暦と、莎鷹工及び筆者の名を削つて、摺刷したものが
ある。後から名を補つたのである。小松軒とは、如何なる人か、明かではないが、美女と久米仙人図に、
小松軒の印と省行の二印を押してゐる〟