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☆ じょけい すみよし 住吉 如慶浮世絵師名一覧
〔慶長4年(1599年) ~ 寛文10年(1670)6月2日・72歳〕
 ◯『浮世絵師伝』p104(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)   〝如慶    【生】慶長四年(1599)  【歿】寛文十年(1670)六月廿日-七十二    【画系】住吉派      【作画期】寛永~寛文   『大日本人名辭書』より抜萃すれば左の如し。   住吉広通は有名の画人なり、土佐光吉の次子(長男は光則)、幼名光陳、内記と称す、後薙髪して如慶と   改め法眼に叙せらる。画を善くするを以て徳川幕府の画師となり、東都に住して業を世々にす、今の画家   住吉氏は其後なり、往昔有名の画家住吉慶恩の後、久しく絶えたりしが、広通勅を奉じて新に住吉の家名   を興す、故に広通を以て住吉家中興の祖とす。能く土佐家の画格を守り、其図樣密にして頗る美麗なり、   寛文十年六月二十日歿す、年七十二。遺蹟著名の品は聖徳太子絵伝五巻、多武峰新縁起(土佐広澄との両   筆)、光明寺縁起、義経記、夢物語、曾我物語、宇治拾遺、橋姫物語、天若彦草子木曾物語、二十四孝絵   巻物、奈世竹物語、伊勢物語、妙法院宮鳩之間絵とす(扶桑画人伝)。外に、某氏所蔵の肉筆、紙地極彩   色遊戯、酒宴、踊等の寛永風俗を図したる十枚一帖あり(横一尺三寸位)〟