◯「日本小説作家人名辞書」p758(山崎麓編『日本小説書目年表』所収、昭和四年(1929)刊)
〝十字亭三九
絲井武、通称鳳助、紀山人、花輪堂、赤城子、瀧の糸丈(蜀山人命名)、春興、梅園、二世十返舎一九、
登仙笑苫人等の号がある。上野黒川の人、画を蹄斎北馬に学び、二十七歳で十返舎一九の門人となり、
十字亭三九と号す。後二世楚満人(春水)に就き登仙笑苫人と号し、一九没後天保元年二世一九と号す。
上野山麓に住む。天保七年亡命して行方不明〟
〈「日本古典籍総合目録」には十返舎一九二世の作品が二十作載るが作画はなし。そのうち十字亭三九名の作品は五作〉