☆ 安永九年(1780)
◯「日本古典籍総合目録」(安永九年刊)
◇黄表紙
北尾三二郎画『桃太郎宝噺』・『浦山太郎兵衛 竜宮の巻』春満作・『空音本調子』春満作
『十二支鼠桃太郎』鼎峨作・『山主我独』木鶏作〈三二郎は北尾政美〉
☆ 享和二年(1802)
△『稗史億説年代記』(式亭三馬作・享和二年)〔「日本名著全集」『黄表紙二十五種』所収〕
〝北尾三治郎画〟
〝三二郎改 北尾政美画〟
〝中古の後 政よし画 此後青本を休〟
◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)
(三二郎名の作品)
作品数:6
画号他:北尾三二郎・北尾門人三二郎
分 類:黄表紙5・咄本1
成立年:安政九年(5点)(安政年間合計6点)
〈黄表紙はすべて安政九年(1780)の刊行。咄本の『小鍋立』は安政年間刊とあるが、漆山又四郎(天童)は同書の巻末
に「北尾重政門人三治郎十五歳画」とあることから、安永七年の刊行とし、北尾政美の初筆としている。(漆山又四
郎「北尾政美と其の作品」『書物展望』八の一所収)〉
<「はなし 栄 四」の柱刻を有し、巻末に『小鍋立』と同様「北尾重政門人三治郎十五歳画」とある黄表紙仕立の絵入
咄本を、福岡大学図書館が所蔵する由である。すると、三二郎名の作品は安永七年の咄本二点と同九年の黄表紙五点
ということになる)
北尾三治郎十五歳画(福岡大学図書館所蔵)