浮世絵文献資料館 | ||
☆ さけい 莎鶏 | ||
◯『仮寝の夢』〔百花苑〕⑦57(諏訪頼武記・文政四年序) 〝今の錦画ハ明和の初、大小の摺物殊外流行、次第に板行種々色をまじへ、大惣になり、牛込御籏本大久保 甚四郎俳名巨川、牛込揚場阿部八之進砂鶏、此両人専ら頭取に而、組合を分け大小取替会所々に有之、後 は湯島茶屋などをかり大会有之候。一両年に而相止。右之板行を書林共求メ、夫より錦繪を摺、大廻に相 成候事〟 ◯『浮世絵師伝』p72(井上和雄著・昭和六年(1931)刊) 〝莎鶏 【生】 【歿】 【画系】 【作画期】明和 明和二年の摺物に「莎鶏工」の下に水光洞の印をしたるものあり、或は裏面に莎鶏組と押印したるあり、 巨川と肩を並べし版画革新の功労者なり〟