◯『浮世絵の諸派』上下(原栄 弘学館書店 大正五年(1916)刊
(国立国会図書館デジタルコレクション)上(95/110コマ)
〝奥村政信
政信の後は利信・政房の二人ある位であつた。光月堂・万月堂などいふ画家もあるが、奥村の流を汲ん
だ人々であらう〟
◯『浮世絵師伝』p192(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝万月堂
【生】 【歿】 【画系】 【作画期】寛延
画風政信に似たり、紅摺絵美人画あり。(林カタログ二二五図)〟
△『増訂浮世絵』p94(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
〝万月堂
万月堂と署名した初夢三幅対三枚続の紅摺絵がある。これは細絵の三枚が連続して、保存されてゐるの
で珍らしい。これも芳月堂にまがへての堂号であるかも知れない。万の字も芳の字と相近い形に書せら
れてゐる。画風も政信に似てゐる〟