Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ こうなん しば 司馬 江南 浮世絵師名一覧
〔生没年未詳〕
 ※〔漆山年表〕 :『日本木版挿絵本年代順目録』 〔目録DB〕:「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)   〔中本型読本〕:「中本型読本書目年表稿」   〔狂歌書目〕:『狂歌書目集成』    ☆ 文化五年(1808)    ◯「絵本年表」〔漆山年表〕(文化五年刊)    江南司馬画『職人尽狂歌合』二冊 北渓画 江南司馬伋 六樹園判    ◯「読本年表」〔中本型読本〕(文化五年刊)    司馬江南画『天羽衣』江南先生画 六樹園作    ◯「絵入狂歌本年表」〔狂歌書目〕(文化五年刊)    司馬江南画    『狂歌三十六歌仙』一冊 江南司馬級(ママ)画 六樹園饌 狂蝶子文麿輯 版元不記載    『職人尽狂歌合』 二冊 葵岡北渓画・司馬江南画 六樹園判 蔦屋重三郎板      (〔目録DB〕所収の画像の署名は「北渓画」「江南司馬伋」)    ☆ 文政年間(1818~1829)    ◯「絵入狂歌本年表」〔目録DB〕(文政年間刊)    江南司馬画『三十六人狂歌合』一冊 江南司馬画 六樹園飯盛撰  ◯『扶桑名画伝』写本 堀直格著 嘉永七年(1854)序   (国立国会図書館デジタルコレクション)   司馬江漢の項([34]巻十之六 雑家 71/138コマ)   〈司馬江南と司馬江漢を同人かとする言説中に次のような按記があった、珍しいので引用する〉   〝『知己詩曩』初編地巻画部に司馬江南 京師人 君圭門人と見◎たるあり〟   〈これに拠ると、江南は市川君圭(享和3年(1803)没68歳)の門人のようである。君圭は京都人で鶏画の名人とされる。    『知己詩曩』は国文研の「日本古典籍総合目録DB」に拠ると、文政三年(1820)刊の漢詩集。本HPは内容未確認で    あるが参考までに載せた。『扶桑名画伝』のこの全文記事は本HPの「司馬江漢」の項参照〉    ☆ 没後資料    ◯『浮世絵師便覧』p226(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊)   〝江南(ナン) 草双紙、◯文化〟  ◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)(61/103コマ)   〝江南【文化元~十四年 1804-1817】其の伝詳ならず〟  ◯『今西コレクション名品展Ⅲ』カタログ 熊本県立美術館 平成三年刊   「喫煙遊女図」紙本掛幅 署名「大日本東都江南司馬伋寫〔司馬〕〔不明〕印」    画賛「全盛の君あればこそ此里の花も吉原月もよし原 蜀山人」    解説「蜀山人の賛は同紙ではなく、本来一具のものの合装かどうか分からない」    〈蜀山人のこの狂歌は文化14年跋の『千紅万紫』に載るもので、同8年頃の詠と思われる。本HP・Top・付録「大田     南畝(四方赤良・蜀山人)詩・狂歌」→「名所編」【よ】→「吉原」参照〉    ◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)    作品数:3点    画号他:仍・司馬江南・司馬江南仍    分 類:読本1・狂歌2    成立年:文化5年(1点)        文政年間(1点)    〈三点とも六樹園(宿屋飯盛・石川雅望)の作・撰に拠るものである。飯島虚心の『浮世絵師便覧』がいう「草双紙」     は見当たらない〉