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☆ こく「国」の字が付く浮世絵師浮世絵師名一覧
  〔国〕(よみ)は当館の読み  ◯『本朝画家人名辞書』(狩野寿信編・明治二十六(1893)年刊)    (国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)    国明(くにあき)〔歌川国明、本氏ヲ蜂須賀ト言フ、国貞ノ門人ナリ、天保六年生〕    国明(くにあき)〔一鳳斎国明ハ国貞ノ門人ニシテ、二代目国貞ト称ス、其初代ハ誰タルヲ知ラズ〕     国雄(くにお)      〔酢屋国雄、平十郎ト称ス、大坂ノ人ナリ、画法ヲ橘守国ニ学ビ、皎天斎ト号シ、多ク浮世絵ヲ画ク、寛政年中〕    国景(くにかげ)〔歌川国景ハ豊国ノ門人ニシテ、戯作者藍庭、藍亭ノ子ナリ、安政頃〕    国一(くにかず)〔歌川国一ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国勝(くにかつ)〔歌川国勝ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国兼(くにかね)〔歌川国兼ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国清(くにきよ)〔歌川国清、本名ヲ荒川八十八ト云フ、本所石原ニ住ス、歌川国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国貞(くにさだ)〔二代目豊国ノ初名〕    国幸(くにさち)〔歌川国幸ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国郷(くにさと)〔歌川国郷ハ国貞ノ門人ナリ、安政頃〕    国重(くにしげ)〔歌川国重ハ豊国ノ門人ナリ、後豊国ト改ム、安政年中〕    国孝(くにたか)〔歌川国孝ハ国貞ノ門人ニシテ、本所柳島ニ住ス、文久年中〕    国瀧(くにたき)〔歌川国瀧ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国宅(くにたく)〔歌川国宅ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国武(くにたけ)〔歌川国武ハ国長ノ門人ナリ、安政頃〕    国忠(くにただ)〔歌川国忠ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国種(くにたね)〔歌川国種ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国玉(くにたま)〔歌川国玉ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国為(くにため)〔歌川国為ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国周(くにちか)〔一鴬斎国周ハ別ニ志満山人ト号ス、歌川国貞ノ門人ナリ、安政年中〕    国近(くにちか)〔歌川国近ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国次(くにつぐ)〔歌川国次、通称ヲ幸蔵ト云フ、豊国ノ門人ニシテ、銀座四丁目ニ住ス、安政年中〕    国綱(くにつな)〔一蘭斎国綱ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国鶴(くにつる)〔歌川国鶴ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国照(くにてる)〔歌川国照、勘右衛門ト称ス、二代目豊国ノ門人ナリ、安政年中〕    国輝(くにてる)〔一雄斎国輝ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国時(くにとき)〔歌川国時ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国得(くにとく)〔歌川国得ハ国貞ノ門人ナリ、本所松倉町ニ住ス、文久頃〕    国利(くにとし)〔歌川国利ハ豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国富(くにとみ)〔歌川国富ハ国貞ノ門人ナリ、文久年中〕    国朝(くにとも)〔歌川国朝ハ国貞ノ門人ナリ、四谷ニ住ス、文久頃〕    国與(くにとも?)〔歌川国與ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国虎(くにとら)〔歌川国虎、久米蔵ト称ス、二代目豊国ノ門人ナリ、安政中〕    国直(くになお)〔歌川国直、名ヲ鯛蔵ト云フ、信濃ノ人ナリ、画ヲ豊国ニ学ビ、麹町ニ住ス、天保頃〕    国直(くになお)〔二代目国直、本郷三丁目ニ住ス、安政年中〕    国長(くになが)     〔歌川国長、名ヲ梅干之助ト云フ、豊国ノ門人ナリ、金六町ニ住ス、文政年中、年四十余ニシテ歿ス〕    国信(くにのぶ)〔歌川国信ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国春(くにはる)〔歌川国春ハ国貞ノ門人ナリ、安政頃〕    国晴(くにはる)〔正木福松ト称ス、東京ノ人ナリ、画ヲ一光斎芳盛ニ学、安政元年生〕    国彦(くにひこ)〔歌川国彦ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政年中〕    国久(くにひさ)〔歌川国久ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国寿(くにひさ)〔歌川国寿ハ国貞ノ門陰ナリ、文久頃〕    国英(くにひで)〔歌川国英ハ二代目豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国弘(くにひろ)〔歌川国弘ハ国貞ノ門人ナリ、安政頃〕    国房(くにふさ)〔歌川国貞、本名ヲ大竹政直ト云フ、江戸人ナリ、歌川国貞ノ門人ナリ、天保五年生〕    国政(くにまさ)〔歌川豊春ノ門人ナリ、安政年中〕    国政(くにまさ)〔二代目歌川豊国ノ門人ナリ、初名ヲ国貞ト云フ、故ニ二代目国貞トモ称ス、安政年中〕    国政(くにまさ)〔歌川国政、通称ヲ甚助ト云フ、元会津ノ人ナリ、画ヲ国芳ニ学ブ、安政年中〕    国升(くにます)〔貞升ノ晩号〕    国松(くにまつ)〔歌川国松ハ豊国ノ門人ナリ、安政中〕    国丸(くにまる)     〔五彩楼国丸、名ヲ文治ト云フ、武州川越ノ人ナリ、豊国ニ就テ画ヲ学ビ、別ニ一円斎ト号ス、文政ノ末年、歳三十      余ニシテ歿ス〕    国麿(くにまる)〔歌川国麿ハ国貞ノ門人ナリ、明治年中〕    国道(くにみち)〔歌川国道ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国満(くにみつ)〔歌川国満ハ豊国ノ門人ナリ、通称ヲ熊蔵ト云フ、芝口三丁目ニ住ス、安政頃〕    国光(くにみつ)〔歌川国光ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国峯(くにみね)〔歌川国峯ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国宗(くにむね)〔歌川国宗ハ国長ノ門人ナリ、安政頃〕    国盛(くにもり)〔一宝斎国盛ハ国貞ノ門人ナリ、安政頃〕    国安(くにやす)     〔一鳳斎国安、通称ヲ安五郎ト云フ、画ヲ歌川豊国ニ学ビ、両国村松町ニ住ス、天保年中三十余ニシテ歿ス〕    国安(くにやす)〔二代目国安ハ安政年中ノ人〕    国芳(くによし)     〔一勇斎国芳ノ碑文ハ江戸向島三囲社境内ニ在リ、東條信耕ノ撰スル所ナリ、茲ニ掲グ(以下略、本HP歌川国芳の      明治年間に全文あり)〕    国花女(くにかめ)〔歌川国花女ハ豊国ノ門人ナリ、安政頃〕    国久女(くにくめ)〔歌川国久女ハ国貞ノ門人ナリ、文久頃〕    国芳女(よしとり)〔歌川国芳ノ長女ナリ、名ヲ鳥ト云フ、画法ヲ父ニ学ビ、未ダ嫁セズシテ夭ス〕    国芳女(よしじょ)〔名ヲ吉ト云フ、歌川国芳ノ次女ナリ、画法ヲ父ニ学ビ、田口其英ノ妻トナル、安政頃〕  ◯『書画別号大観』(斎藤好道 田谷竜郷著 芳雲堂 大正四年(1915)一月刊)    (国立国会図書館デジタルコレクション)    国春楼(こくしゅんろう)〔池田英泉〕    ◯『古代錦絵画家人名辞書』(浅野気山校訂 慶文堂書店 大正四年(1915)七月刊)    (国立国会図書館デジタルコレクション)    国長(くになが)  〔初代豊国門人 名は梅千(ママ)之助と云ふ 一寿斎と云ふ 安政年中の人なり〕    国芳(くによし)  〔初代豊国門人なり 井草と云ふ 文久年中の人 一勇斎と号す 年六十五歳にて没す〕    国松(くにまつ)  〔初代豊国門人なり 安政年中の人〕    国安(くにやす)  〔初代豊国門人なり 名安五郎と云ふ 天保年中の人 一方斎と号す〕    国次(くにつぐ)  〔初代豊国門人なり 名幸造と云ふ 安政年中の人〕    国重(くにしげ)  〔初代豊国門人なり 文政年中の人なり〕    国直(くになお)  〔初代豊国門人なり 文政年中の人なり〕    国貞(くにさだ)  〔初代豊国門人なり 弘化二年 二代豊国と改め 香蝶楼と号す〕    国丸(くにまる)  〔初代豊国門人なり 名を文治と云ふ 一円斎と号す 三十歳にて没す〕    国満(くにみつ)  〔初代豊国門人なり 名を熊造と云ふ 文政年中の人〕    国景(くにかげ)  〔初代豊国門人なり 文久年中の人〕    国利(くにとし)  〔初代豊国門人なり 文久年中の人なり〕    国花(くにはな)女 〔初代豊国門人なり 安政年中の人〕    〈以下「二代目」豊国門人には豊重(二代豊国)門人と国貞(三代目・自称二代目豊国)門人との区別がない〉    国政(くにまさ)  〔二代目歌川豊国門人なり 安政年中の人なり〕    国政(くにまさ)二代〔二代目豊国門人なり 安政年中の人 名を勘助と云ふ〕    国安(くにやす)二代〔国芳の門人なり 安政中の人 年三十歳にて没す〕    国生(くにお)   〔歌川二代豊国門人なり 安政年中の人 一九斎と号す〕    国花(くにはな)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人 大文斎と号す 四十二歳にて没す〕    国直(くになお)二代〔二代豊国門人なり 太造と云ふ〕    国真(くにざね)  〔二代豊国門人なり 天保年中の人〕    国弘(くにひろ)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人〕    国照(くにてる)  〔二代豊国門人なり 勘五郎と云ふ〕    国信(くにのぶ)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人〕    国忠(くにただ)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人〕    国種(くにたね)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人〕    国勝(くにかつ)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人〕    国虎(くにとら)  〔二代豊国門人なり 久米造と云ふ〕    国兼(くにかね)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人〕    国武(くにたけ)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人〕    国宗(くにむね)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人〕    国彦(くにひこ)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人〕    国時(くにとき)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人〕    国幸(くにさち)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人〕    国近(くにちか)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人〕    国為(くにため)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人なり〕    国宅(くにたく)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人なり〕    国英(くにひで)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人なり〕    国虎(くにとら)  〔二代豊国門人なり 天保年中の人なり〕    国孝(くにたか)  〔二代豊国門人なり 天保年中の人なり〕    国朝(くにとも)  〔二代豊国門人なり 天保年中の人なり〕    国得(くにとく)  〔二代豊国門人なり 天保年中の人なり〕    国寿(くにひさ)  〔二代豊国門人なり 天保年中の人なり〕    国明(くにあき)  〔二代豊国門人なり 蜂須賀と云ふ 天明(ママ)年中の人なり〕    国輝(くにてる)  〔二代豊国門人なり 天明(ママ)年中の人なり 一雄斎と号す〕    国綱(くにつな)  〔二代豊国門人なり 一蘭斎と云ふ  文久年中の人なり〕    国清(くにきよ)  〔二代豊国門人なり 流(ママ)川八十八 文久年中〕    国周(くにちか)  〔二代豊国門人なり 一鶯斎と云ふ  文久年中〕    国麿(くにまる)  〔二代豊国門人なり 明治年中の人なり〕    国郷(くにさと)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人なり〕    国盛(くにもり)  〔二代豊国門人なり 一室斎と云ふ  文久年中の人なり〕    国房(くにふさ)  〔二代豊国門人なり 大竹政直と云ふ 文久年中の人なり〕    国春(くにはる)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人なり〕    国鶴(くにつる)  〔二代豊国門人なり 安政年中の人なり〕    国道(くにみち)  〔二代豊国門人なり 文政年中の人なり〕    国一(くにかず)  〔二代豊国門人なり 文政年中の人なり〕    国與(くにとも)  〔二代豊国門人なり 文政年中の人なり〕    国玉(くにたま)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人なり〕    国瀧(くにたき)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人なり〕    国光(くにみつ)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人なり〕    国峰(くにみね)  〔二代豊国門人なり 寛政年中の人なり〕    国明(くにあき)二代〔二代豊国門人なり 一風斎と云ふ 明治年中の人なり〕    国雄(くにお)   〔二代豊国門人なり 文久年中の人なり〕    国晴(くにはる)  〔二代豊国門人なり 文久年中の人なり〕    国久(くにひさ)女 〔二代豊国門人なり 文久年中の人なり〕    国芳(くによし)女 〔国芳の長女なり 姓(ママ)は(トリ)と云ふ〕    国芳(くによし)女 〔国芳の次女   姓(ママ)は(キチ)と云ふ〕    国竹(くにたけ)  〔仝(国芳?)〕    ◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)    (国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)    国明(くにあき)〔三世豊国門人、蜂須賀氏、元治、慶応〕    国明(くにあき)     〔三世豊国門人、一世国明の弟、蜂須賀氏、原姓は平沢氏、俗称斧三郎、一鳳斎又た鳳斎と号す、角力を好む、二世      国明と称す、明治廿一年七月廿九日没〕    国雄(くにお) 〔守国門人、橘氏、国雄、挹芳斎、皎天斎と号す、俗称酢屋平十郎、大阪住、延享頃〕    国興(くにおき)〔二世豊国門人、後に三世豊国門人〕    国景(くにかげ)〔一世豊国門人、歌川氏、一笑斎と号す、後に二世豊国門歟〕    国魁(くにかけ)〔三世豊国門人、茜斎と号す〕    国勝(くにかつ)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国員(くにかず)〔一世豊国門人、浪花人、万延頃〕    国一(くにかず)〔二世豊国門人、後に三世豊国門人〕    国兼(くにかね)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国兼(くにかね)〔二世豊国門、後に三世豊国門人〕    国清(くにきよ)     〔一世豊国門人、本姓江守安蔵、一楽斎と号す、幕府の小吏なり、茶番狂言名を松魚と云ふ、罪を獲て八丈島に流さ      る、文化頃の人(或は曰く和田氏と)〕    国清(くにきよ)     〔三世五渡亭国貞門人、一楽斎と号す、別に松魚楼の号あり、天保頃、是は右同人にして、初め豊国後国貞門ならん〕    国貞(くにさだ)〔一世豊国門人、角田氏、俗称庄五郎、又は庄蔵、後に省造と改む、三世豊国を見よ〕    国貞(くにさだ)     〔三世豊国門人、竹内氏、名は宗久、梅堂と号す、初め一寿斎、三世国政、中ころ二世国貞となり、後に四世豊国と      なる。香蝶楼と号す、明治十三年七月二十日没、五十八歳〕    国貞(くにさだ)     〔二世国貞門人、竹内氏、俗称栄久、梅堂豊斎と号す、三世香蝶楼国貞と改む、大正四年、六十八歳にて存生〕    国幸(くにさち)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国幸(くにさち)〔三世豊国門人、槙田氏、福井藩士〕    国郷(くにさと)〔三世豊国門人、歌川氏、俗称政次郎、立川斎又た一曜斎と号す、早世〕    国重(くにしげ)〔一世豊国門人、二世豊国元蔵の初名〕    国重(くにしげ)〔一世豊国門人、歌川氏、豊広の子、豊清の後名なりとの説あり、喜斎と号す〕    国重(くにしげ)〔二世豊国門人〕    国茂(くにしげ)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国繁(くにしげ)〔三世豊国門人、歌川氏、初名国路、本業提灯業〕    国孝(くにたか)〔三世豊国門人、俗称喜之助、一柳斎と号す、国貞の差配人、後瘋癲病となり没す〕    国瀧(くにたき)〔一世豊国門人〕    国武(くにたけ)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国宅(くにたく)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国忠(くにただ)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国忠(くにただ)〔三世豊国門人、歌川氏、久次郎〕    国種(くにただ)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国玉(くにたま)〔三世豊国門人、国貞の義弟の子なり、俗称岩次郎、一宝斎と号す〕    国為(くにため)〔一世豊国門人、歌川氏、一年斎と号す〕    国為(くにため)〔三世豊国門人、米吉〕    国近(くにちか)〔一世豊国門人、一に国周に作る、歌川氏、俗称藤次郎、一英斎と号す、早世〕    国周(くにちか)     〔三世豊国門人、荒川氏、俗称八十八、豊原を称して、歌川氏を名乗らず、歌川氏派中にして歌川を名乗らざる者独      り国周あるのみ、一鴬斎と号す、明治三十三年七月一日没、六十六歳〕    国次(くにつぐ)〔一世豊国門人、歌川氏、中川氏、俗称幸蔵、一応斎と号、文化元年没、六十二歳〕    国次(くにつぐ)〔一世国次男、二世国次、歌川氏、幸蔵〕    国綱(くにつな)〔二世国輝の初名〕    国鶴(くにつる)〔二世豊国門人、和田安五郎、大阪住〕    国鶴(くにつる)〔和田安五郎男勘之助、歌川二世国鶴と号す〕    国鐵(くにてつ)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国照(くにてる)〔一世豊国門人、甚右衛門〕    国輝(くにてる)     〔三世豊国門人、岡田氏、俗称藤四郎、初め貞重、独酔舎と号す、弘化の初め国輝と改む、一雄斎、又は雄斎と称す、      明治七年十二月十五日没、四十五歳〕    国輝(くにてる)〔初め国綱、後に二世国輝と号す、俗称山田金次郎、一蘭斎と号す、三世豊国門人〕    国時(くにとき)〔一世豊国門人、歌川氏、一鏡斎〕    国時(くにとき)〔三世豊国門人、歌川氏、俗称久喜萬字家の楯吉といふ〕    国得(くにとく)〔三世豊国門人、歌川氏、大屋幸五郎〕    国利(くにとし)〔三世豊国門人、山村氏、俗称清助、梅寿と号す、歌川氏〕    国歳(くにとし)〔三世豊国門人、歌川氏〕    国富(くにとみ)〔三世豊国門人、俗称磯吉、蒔絵師の子〕    国登(くにとめ)〔一世豊国門人、女子なり、歌川氏〕〈国登女〉    国朝(くにとも)〔三世豊国門人、初め二世豊国門人、俗称友次郎、本業は酒舗なり、大阪の人〕    国虎(くにとら)〔一世豊国門人、俗称久米蔵、歌川氏〕    国直(くになお)     〔一世豊国門人、歌川氏、本姓吉川、俗称弥四郎兵衛、又鯛蔵、一煙斎、一楊斎、浮世庵、一斎、柳煙楼、写楽斎後      素園、独醒舎、独酔舎等の諸号あり、後に明画を学び北斎を慕ふ、晩年廃業惜しむべし、信州の人、安政元年六月      廿八日、六十二歳〕    国直(くになお)〔三世豊国門人、芦原氏、三世国直と号す〕    国長(くになが)     〔一世豊国門人、歌川氏、俗称梅干之助、一雲斎と号す、切組画に長ぜり、文政中四十余歳没せり〕    国信(くにのぶ)     〔一世豊国門人、金子氏、俗称惣次郎、天保年中、御小人目付を勤め、故ありて豊国より一陽斎の号を与へらる、堰      埭楼、一礼斎、陽岳舎、志満山人等の号あり〕    国信(くにのぶ)〔三世豊国門人、二世国信と号す〕    国花(くにかめ)〔一世豊国門人、女子なり、歌川氏〕〈国花女〉    国春(くにはる)     〔二世豊国門人、元と俳優嵐徳三郎なり、文政十一年俳優を止めたる故に、筆を採りたるは十二年間なり、山風亭と      号す、天保十年十月廿六日没、卅七歳〕    国晴(くにはる)〔芳盛門人、歌川氏、俗称正木福松、芳盛斎国晴と欵す、後に一光斎二代芳盛と改む〕    国彦(くにひこ)〔一世豊国門人、歌川氏〕    国久(くにひさ)〔二世豊国門人、後に三世豊国門人となる女子なり〕    国久(くにひさ)〔三世豊国の娘、栄女の婿、勝田久太郎、陽龍斎と号す、明治廿四年二月五日没〕    国寿(くにひさ)〔三世豊国門人、俗称弥五郎、歌川氏〕    国英(くにひで)〔一世豊国門人、一筆斎或は曰く一峯斎と号す、歌川氏〕    国広(くにひろ)〔一世豊国門人、歌川氏、浪花人〕    国広(くにひろ)〔三世豊国門人、浅草蔵前、伊勢四郎の手代〕    国弘(くにひろ)〔二世豊国門人、後三世豊国門人か〕    国房(くにふさ)〔一世豊国門人、多三郎、文化頃〕    国房(くにふさ)〔三世豊国門人、大竹氏、俗称鶴三郎、後に政直と改む、二世国房と号す、又一梅斎の号あり〕    国房(くにふさ)〔三世豊国門人、俗称吉蔵、福井藩、島崎捨八〕    国総(くにふさ)〔二世豊国門人、歌川氏、天保頃〕    国政(くにまさ)     〔一世豊国門人、佐藤氏、俗称甚助、会津人、俳優半身の似顔画に長ぜり、草双紙と読本の類は画かず、文化七年十      月晦日没、年卅八歳とあれども不詳〕    国政(くにまさ)     〔竹内氏、三世国政と号す、後に梅(ママ)蝶楼二世国貞となる。一寿斎と号す、明治十三年七月廿日没、五十八歳〕    国政(くにまさ)〔四世国政、後に三世香蝶楼国貞と改む、梅堂豊翁(ママ)と同人、竹内栄久〕    国益(くにます)〔三世豊国門人、歌川氏、岩次郎〕    国升(くにます)〔貞升門人、歌川氏、大阪人、嘉永頃〕    国松(くにまつ)〔和田国鶴の次男〕    国松(くにまつ)〔二世豊国門人、後に三世豊国門人、一龍斎と号す、国鶴次男と同人歟〕    国丸(くにまる)     〔一世豊国門人、俗称伊勢屋伊八、後に文治、武州川越産、一円斎、五彩楼、翻蝶庵、軽雲亭、彩霞楼等の号あり、      俳諧を鴬笠庵に学びて龍尾と号す、文政十三年没、卅七歳〕    国丸(くにまる)〔三世豊国門人、歌川氏、二世国丸と号す、国麿を見よ、同人なり〕    国麿(くにまる)     〔三世豊国門人、歌川氏、横山近二、或は曰く菊越菊太郎と、二世一円斎又菊武と号す、俳名菊翁、安政頃〕    国道(くにみち)〔二世豊国門人〕    国道(くにみち)〔初め二世豊国門人、後に三世豊国門人〕    国路(くにみち)〔国繁の初名〕    国満(くにみつ)〔歌川氏、一世豊国門人、俗称熊蔵、一翁斎と号す、文化頃〕    国光(くにみつ)〔一世豊国門人〕    国光(くにみつ)〔三世豊国門人、歌川氏、一雄斎〕    国峯(くにみね)〔歌川豊宣の弟、国久の男、勝田氏、俗称銀次郎、梅蝶楼と号す、新聞挿絵〕    国宗(くにむね)〔一世豊国門人、歌川氏、俗称山下松五郎、長文斎、杉嶺と号す〕    国宗(くにむね)〔二代国政同人なり、山下勇蔵、後に二世国宗となる〕    国邑(くにむら)〔三世豊国門、歌川氏、石沢清次郎〕    国盛(くにもり)〔二世豊国門人〕    国盛(くにもり)〔三世豊国門人、初め春舛と号す、一宝斎とも、安政頃〕    国安(くにやす)     〔一世豊国門人、歌川氏氏、俗称安五郎、一鳳斎と号す、後名を改めて、西川安信といふ、又改めて国安と称す、天      保三年七月六日没、卅九歳〕    国安(くにやす)〔初代国安門人、二世国安、歌川氏〕    国泰(くにやす)〔三世豊国門人、歌川氏〕    国雪(くにゆき)〔三世豊国門人、道之助〕    国雪(くにゆき)〔二世国貞門人、梅章と号す、右と同人か〕    国芳(くによし)     〔一世豊国門人、歌川氏、本姓柏谷氏、幼名芳三郎、後ち孫三郎、紺屋業なり、後に井草氏に養はる、始め国直の宅      に僑居す、一勇斎又朝桜楼と号す、水滸伝の画最著はる、文久元年三月五日没、六十五歳〕    国雷(?)〔歌川氏〕    国春楼(こくしゅんろう)     〔英泉 渓斎と号す、後に里介無名翁、国春楼、桜北亭等の号あり、戯作名を一筆庵可候といふ〕    ◯『浮世絵師伝』(井上和雄編・昭和六年(1831)刊)    (国立国会図書館デジタルコレクション)    国梅(くにうめ)〔二代年信 芳年門人、初め修斎(また鮮中舎といふ)国梅と号す〕    国重(くにしげ)〔国重 柳斎重春の前名〕    国富(くにとみ)〔富信 二代豊国門人、初め国富といひ、文政年間に富信と改む、別に花川亭と号せり〕    国晴(くにはる)〔二代芳盛 初代芳盛門人、芳盛斎国晴、明治十三年、二代芳盛を襲名、一光斎と号す、明治〕    国道(くにみち)〔国繁 歌川氏、三代豊国門人、初五常亭国道(又は国路)といへり〕     国綱(くにみち)〔二代国綱 二代国輝の前名〕