Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ げんげんどう 玄々堂浮世絵師名一覧
(銅版画家)
 ◯「集古会」第八十四回 明治四十四年(1911)九月 於青柳亭(『集古会誌』辛亥巻五 大正2年4月刊)   ◇課題 維新前の銅板    大槻文彦(出品者)     7玄々堂銅版 比叡山延暦寺細図     一枚     8     洛東華頂山細景春之景   一枚      以上十図 知見開導帖中交張〟    林若樹(出品者)     初代玄々堂松本保居 銅版下画 二冊     初代玄々堂     銅版下画 二枚 京都大仏耳塚図下画 並版刻対照、金閣寺図 同上     初代玄々堂     銅版種本 一冊 西洋絵模写本           京都風景写生図 一冊    広瀬菊雄(出品者)初代玄々堂觹 百人一首 一幅 款云「天保十二丑春 帝都 玄々堂」  ◯『浮世絵師伝』(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)   〝玄々堂    【生】天明六年(1786) 【歿】慶応三年(1867)十一月廿八日-八十二    【画系】        【作画期】天保~弘化    松本氏、名は保居、俗称儀平、京都東山鷲尾町に住す、銅版の技を専門とし、初め天保七年当時にあり    ては「地球万国全図」及び「日月写真図」又は外国風景の写しなどを出版せしが、それに引続きて、京    阪の名所絵を銅版とせしもの頗る多し。江戸に於ては、江漢・田善・雷洲等の先進者あれど、銅版画を    民衆化し、実用化せしめ、また有力なる後継者を作りたる事は、彼の功労与かつて大なり。墓所、京都    東山霊山〟    〈『原色浮世絵大百科事典』第二巻「浮世絵師」は収録せず〉