◯『浮世絵師伝』p25(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝一磨
【生】明治十五年 現在 【画系】 【作画期】明治末~昭和
織田氏、本名一磨(カズマ)、画号も同じ。東京芝公園地に生れ、石版画に趣味を有ち、最初金子政次郎
(米人スモリック門人)に就て石版術を学び、東京勧業博覧会美術部へ装飾画を出品したるを始めとして、
自画、自摺の石版画數十図あり、東京及び大阪の名所等の外に、明暗の感じを表はしたる石判に佳作あり。
帝国美術院展覧会へ自画自摺の石版画を出品して数回入選。大正十三年より木版画に、出雲、伯耆の名所
等数図を作る。現住所東京府雜司ヶ谷鶴巻三八一〟