☆ 享保三年（1718）
◯「絵本年表」〔漆山年表〕（享保三年刊）
井村勝吉画『絵本稽古帳』大本三巻「洛下染物絵師 井村勝吉」柏原屋清左衛門他板
☆ 没後資料
◯『古画備考』三十一「浮世絵師伝」中ｐ1383（朝岡興禎編・嘉永三年四月十七日起筆）
〝井村勝吉【宝永元年刻、丹前雛形ト云本ゑがく、京都人】用捨箱〟
〈柳亭種彦の随筆『用捨箱』は天保十二年(1841)の刊行〉
◯『浮世絵師便覧』ｐ213（飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊）
〝勝吉（ｷﾁ）井村氏、染物師にして絵本稽古本あり、京師の人、◯宝永〟
◯『日本美術画家人名詳伝』補遺（樋口文山編 赤志忠雅堂 明治二十七年(1894)一月刊）
（国立国会図書館デジタルコレクション）
〝井村勝吉 染物師を業にす 絵本稽古帳を画く 宝永頃 京師人〟
◯『浮世絵備考』（梅山塵山編・東陽堂・明治三十一年(1898)刊）
（国立国会図書館デジタルコレクション）（24/103ｺﾏ）
〝井村勝吉【宝永元～七年 1704-1710】京都の人、染工にして『絵本稽古帳』を画けりと云ふ〟
◯『浮世絵師人名辞書』（桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊）
（国立国会図書館・近代デジタルライブラリー）
〝勝吉 井村氏、染物師にして絵本稽古帳あり、京師の人、宝永頃〟
〝勝吉 井村氏、江戸住、享保頃〟
◯『浮世絵年表』ｐ74（漆山天童著・昭和九年(1934)刊）
「享保三年 戊戌」(1718)
〝五月、染物絵師井村勝吉の『絵本稽古帳』三巻出版〟
△『増訂浮世絵』ｐ71（藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊）
〝井村勝吉 京都の人、宝永版絵本稽古帳を画く。染物絵師で風俗人物を善くす〟
◯「日本古典籍総合目録」（国文学研究資料館）
作品数：３点
画号他：井村勝吉
分 類：染色１・図案２
成立年：享保３年（１点）
正徳２年（１点）
〈『原色浮世絵大百科事典』第二巻「浮世絵師」は勝吉を「かつよし」とするが、『浮世絵師便覧』と「日本古典籍総合
目録」は「かつきち」とする〉