Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ かつのぶ こんどう 近藤 勝信浮世絵師名一覧
〔生没年未詳〕
 ☆ 正徳享保年間(1711~1736)    ◯『岡場遊廓考』〔未刊随筆〕(石塚豊芥子著・成立年未詳)   ◇「比丘尼」の項 ①135   (「比丘尼見世之図并道中」について)   〝(図あり)    原本ニ年号なし 何レ正徳享保ノ頃ナランカ    比丘尼見世之図并道中 何れの町なる歟未考(近藤勝信筆 板元やま)〟    ☆ 享保八年(1723)    ◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)   ◇絵本(享保八年刊)    近藤勝信画『吉原むかし絵本』一冊 西村重長・近藤勝信画    ☆ 享保年間(1716~1735)    ◯『赤本黒本青本書誌』「赤本以前之部」   ◇赤本   「三ふく」(柱題) 署名「近藤勝信筆」 刊記「板元やま(空白)」    〈解題、「三ふく」は「遊所三幅対」か「好色三幅対」とする。西村重長画・享保八年刊「吉原むかし絵本」と合綴〉    ◯『岡場遊廓考』〔未刊随筆〕(石塚豊芥子著・成立年未詳)   ◇「男色」の項 ①53   〝男娼道中并楼上遊宴之図     享保年中之絵双紙ヨリ写出ス   (模写二葉あり、画中に「近藤勝信筆」「板元やま本」とあり)〟    ☆ 没後資料    ◯『浮世絵画集』第一~三輯(田中増蔵編 聚精堂 明治44年(1911)~大正2年(1913)刊)   「徳川時代婦人風俗及服飾器具展覧会」目録〔4月3日~4月30日 東京帝室博物館〕   (国立国会図書館デジタルコレクション)   ◇『浮世絵画集』第三輯(大正二年(1913)五月刊)    (絵師)  (画題)  (制作年代) (所蔵者)    〝近藤勝信 「娼婦」   享保元文頃  東京帝室博物館〟  ◯『浮世絵師人名辞書』(桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊)   (国立国会図書館・近代デジタルライブラリー)   〝梅祐軒 近藤勝信〟    ◯『浮世絵師伝』p26(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)   〝勝信    【生】  【歿】  【画系】  【作画期】享保    近藤氏、漆絵及び肉筆美人画あり〟    △『増訂浮世絵』p58(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)   〝近藤勝信    如何なる関係の人か明かではないが、漆絵の作者であるから、近藤清春と関係のあるものであらう。神    明前の大和屋から出版した細漆絵の市川団十郎と市川門之助を画いたもの、及び花売女をかいたものな    どは面白い。花売女にそへられた草花の画き方などは、中々巧なものである。また肉筆にも優れたもの    があつて、見立普賢の役者の図などはよいものである。勝信と署名し近藤氏といふ印を用ひて居る〟    ◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)   〔近藤勝信画版本〕    作品数:1点    画号他:近藤勝信    分 野:絵本1    成立年:享保8年    〈一点は『吉原むかし絵本』で、西村重長との合作である〉    〈「西村重長との合作」を訂正する。木村八重子著『赤本黒本青本書誌』「赤本以前之部」』によると、合作ではなく     重長画『吉原むかし絵本』と「三ふく」という柱刻のある近藤勝信画の赤本とを合綴したものの由である。2010/12/     06・追記〉