Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ いっせん 一蝉浮世絵師名一覧
(小川破笠参照)
 ◯『名人忌辰録』上巻p16(関根只誠著・明治二十七年(1894)刊)   〝小川破笠 笠翁    名観、号夢中庵、又卯観子、通称平助。俳名宗宇、江戸桶町に住す、後津軽侯に仕ふ。延享四年六月三    日歿す、歳八十七。画は一蝶の門にて一蝉と云ふ〟    ◯『浮世絵師伝』p6(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)   〝一蝉 小川破笠、初代一蝶門人たりし当時の号〟    ◯『浮世絵師伝』p149(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)   〝破笠    【生】寛文三年   【歿】延享四年(1747)六月三日-八十五    【画系】一蝶門人  【作画期】享保    小川氏、名は観、字は尚行、俗称初め金弥、後ち平助と改む、笠翁・子蝉・卯観子・夢中庵等の数号あ    り、又別に英一蝉とも云へり。伊勢より江戸に移住し、後ち津軽候に仕ふ。晩年に至るまで作画を止め    ず、よく細密なる肉筆人物画を描けり。彼れ夙に俳道に志し、芭蕉の門人となりて、俳号を宗有また宗    字といふ、其他、髹漆の技に長じ、世に笠翁細工と称する独特の漆器を創製したりき。墓所、芝西久保    天徳寺〟