☆ 明治十七年(1884)
◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治年十七刊)
為一画『おそよいち吉実事譚』口絵・挿絵・表紙 為一 墨廼家研堂 明治堂(8月)仙台出版
〈半丁の口絵に署名らしきものあるも判読できず。為一の署名は表紙にあり。この仙台版の為一が下掲の葛飾為一と
同人かどうか分からないが、とりあえず収録した〉
☆ 明治二十六年(1893)
◯『葛飾北斎伝』p331(飯島半十郞(虚心)著・蓬枢閣・明治二十六年刊)
(葛飾北斎の門人)
〝葛飾為一 江戸の人。露木氏もと久保田常次郎といふ。北斎翁晩年の弟子にして、今音羽町に住せり〟
〈『葛飾北斎伝』は明治26年9月刊。p25に露木孔彰とあり。飯島虚心の取材は露木氏に拠るところが大きい。また、
北斎が本所亀沢町榿(ハンノキ)馬場に住せし頃の室内の様子を画いて、虚心に贈った人である〉
◯『浮世絵師便覧』p220(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年刊)
〝為一 露木氏、北斎門人、自称なり、◯明治〟
☆ 明治三十一年(1898)
◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年六月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)(94/103コマ)
〝露木為一【明治元年~三十年 1868-1898】葛飾為一の門弟なりと云ふ〟
☆ 昭和以降(1926~)
◯『浮世絵師伝』p3(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝爲一 三代
【生】 【歿】明治二十六年(1893) 【画系】北斎門人 【作画期】明治
露木氏、もと久保田氏、名は孔彰、俗称常次郎、小石川区音羽四丁目に任す、明治二十三年版『明治文
雅姓名録』に出でたり〟
△『増訂浮世絵』p241(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
〝葛飾為一 江戸の人。北斎晩年の門人で、俗称は舊と久保田常次郎といひ、露木を氏とす〟