◯『浮世絵師伝』p163(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝不韻斎
【生】 【歿】 【画系】 【作画期】安永
京都の人、合羽摺中判の浮絵あり。「都東山ざしきの図」と題するものゝ図中衝立に「不韻斎画」と
あり。
都まる山にはのけしき 大坂てんま天神まつり
大内歌合之図 富士のまきかり
八わたほう生会 おらんだ路登んだんの都
うきゑ淀はな火の図 おらん陀出口のみなと
(各)京寺町通三條上ル丁菊屋安兵衛板〟
△『増訂浮世絵』p198-9(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
〝合羽摺の作家 不韻斎〟
〝不韻斎
何人なるや明でないが、浮絵の作がある。都東山ざしきの図、うきゑ淀花火之図、大坂てんま天神まつ
り、おらんだ出口のみなとなどの類である。何れも菊屋安兵衛板である〟