☆ 没後資料
◯『葛飾北斎伝』p327(飯島半十郞(虚心)著・蓬枢閣・明治二十六年(1893)刊)
(葛飾北斎門人)
〝葛飾北目 江戸の人。姓氏詳ならず。文化三年、鬼武作の草双紙『敵討怪談』、鬼武物語、および同三
年、竹塚東子作『片身打他力の焼継』等を画く〟
〈鬼武作の『敵討怪談』とは、「日本古典籍総合目録」にいう黄表紙『【復讎怪談】鬼武作説話』(北周画・文化二年
刊)のことか。これは『日本小説年表』から記載したようだ。また文化三年刊の『片身打他力の焼継』も北周画とあ
る。岩波文庫本『葛飾北斎伝』の校注者・鈴木重三氏は「この絵師の存否不明」とする〉
◯『浮世絵師便覧』p206(飯島虚心著・明治二十六年刊)
〝北目(ホクモク) 葛飾、◯北斎門人、◯草双紙多し〟
◯『日本美術画家人名詳伝』補遺(樋口文山編 赤志忠雅堂 明治二十七年(1894)一月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)
〝葛飾北目 北斎門人 草双紙絵を画く〟
◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)(63/103コマ)
〝葛飾北目【文化元~十四年 1804-1817】為一の門弟、其の伝詳ならず〟
◯『浮世絵師伝』p181(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝北目
【生】 【歿】 【画系】北斎門人 【作画期】文化
葛飾を称す、文化三年版の読本二三種の挿絵を描けり〟
△『増訂浮世絵』p244(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
〝北目 葛飾を称す。江戸の人。文化年間、草双紙の挿絵を画いた〟
◯「日本古典籍総合目録」(国文学研究資料館)
収録なし
〈『浮世絵師便覧』は「草双紙多し」とし、『浮世絵師伝』は「読本二三種の挿絵を描けり」とするが、「日本古典籍
総合目録」には見当たらない〉