Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ べいせん くぼた 久保田 米僊浮世絵師名一覧
〔嘉永5年(1852)2月25日~明治39年(1906)5月19日・55歳〕
 ☆ 明治八年(1874)     ◯「絵本年表」(〔漆山年表〕は『日本木版挿絵本年代順目録』)   ◇絵本(明治八年刊)    久保田米僊画『旧習一新』一冊 久保田米僊画 増山守正著 辻本九兵衛他板〔漆山年表〕    ◯『【明治前期】戯作本書目』(日本書誌学大系10・山口武美著)   ◇開化滑稽風刺(明治八年刊)    久保田米僊画『旧習一新』二巻二冊 京都久保田米僊画 増山守正著 二書堂版  ☆ 明治九年(1876)    ◯「近代書誌・近代画像データベース」明治九年刊(国文学研究資料館)    久保田米僊画『滑稽窮理臍の西国』米僊画 増山守正著 福井源次郎他版    ☆ 明治十年(1877)    ◯『【明治前期】戯作本書目』(日本書誌学大系10・山口武美著)   ◇風俗(明治十年刊)    久保田米僊画『西京繁昌記』初編二冊 久保田米僊画 増山守正編 二書堂版    ◯ 内国勧業博覧会(明治10年(1877)8月21日~11月30日・於上野公園)   ◇『明治十年内国勧業博覧会出品目録』4 内国勧業博覧会事務局    (国立国会図書館デジタルコレクション)    〝京都府 第三区 第二類(コマ88)     額 油画 鴨川三條箸図・提籃雑魚(出品者)下京北大文字町 久保田米僊〟  ☆ 明治十一年(1878)     <正月 軽気球飛行 大阪鎮台練兵場>  ◯「見世物興行年表」(ブログ)   「明治十一年一月二三日 軽気球上昇縦覧之図」彩色摺物 久保田米僊画 出版人石川和助  ☆ 明治十二年(1879)  ◯『京都博覧会出品目録』上巻 博覧会社編 明治12年序    (国立国会図書館デジタルコレクション)    〝第三区 美術 第二類 各精好品      画之部      護良親王入経函図【絹本着色】下京区四組元竹田町 久保田米僊     油画之部      鴛鴦図  【扁額】下京区四組元竹田町 久保田米僊      海岸夜景図【同上】(同上)    〝第三区 美術 第五類 油絵之部      油絵扁額 紫鴛鴦   下京区四組元竹田町 久保田米僊           硝子孟盛桃子(同上)〟  ◯『内国勧業博覧会委員報告書』p268 内務省勧商局 明治12年5月刊    (国立国会図書館デジタルコレクション)    〝出品々評     京都府 久保田米仙ノ提籃雑魚佳ナリ〟  ☆ 明治十四年(1881)  ◯『明治文雅都鄙人名録』岡田霞船編 聚栄堂 明治十四年四月刊    (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝画 久保田米仙 西京 東洞院〟     浮世絵師 人名録(『明治文雅都鄙人名録』)  ☆ 明治十五年(1882)  ◯『明治文雅都鄙人名録』岡田霞船編 聚栄堂 明治十五年五月刊    (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝画 久保田米仙 西京 東洞院〟    〈明治14年版人名録と同じ〉  ◯『絵画出品目録』初版 農商務省編 国文社第一支店 明治十五年十月刊    (内国絵画共進会 明治十五年十月開催 於上野公園)   〝第一区(巨勢・宅間・春日・土佐・住吉・光琳派等)     京都府    久保田米僲 東宗派 明人使節国書ヲ豊公ニ奉ル図・秋風鱸魚   〝第五区(円山・四條派等)    東京府    久保田米仙 東宗派 豊公・秋風鱸魚〟    〈米仙、なぜ第一区と五区に登場するのか不明。作品は同じである〉  ◯ 第一回 内国絵画共進会 受賞(明治十五年十月開催)   (『内国絵画共進会会場独案内』明治17年刊より)    銅印 久保田米僊  ☆ 明治十六年(1883)  ◯『絵画共進現存画家人名一覧表』広瀬藤助編 赤志忠雅堂 明治十六年二月    (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝円山四條及雑派    東京  柴田是真    西京(ママ)  月岡芳年    西京  久保田米僯(ママ) トウケイ    渡辺省亭〟   〝古流及狩野派    トウケイ  河鍋暁斎    トウケイ    鍬形蕙林〟   〝歌川派 大阪 笹木芳瀧〟  ◯『龍池会報告』第壱号 明治十六年十月刊    (国立国会図書館デジタルコレクション)   「第一回巴里府日本美術縦覧会記事」    〈明治十六年六月、日本美術の展覧会がパリで開催される。それに向けて龍地会が選定した作品は、狩野・土佐・四條・     浮世絵を中心に、新画五十一幅、古画の二十二幅の合計七十三幅。そのうち浮世絵に関係ある作品は以下の通り〉    〝新画    河鍋暁斎  龍頭観音図  柴田是真  藤花ニ小禽図    小林永濯  少婦戯猫図  渡邊省亭  雪竹ニ鶏図    橋本周延  美人泛舟図  久保田米仙 宇治秋景図    中井芳瀧  婦女観花図〟    〈東京・京都の画家から三十余名を選抜して作画(全て懸幅)を依頼、それを榛原直次郎がすべて表装して送り出した〉   ◯『明治画家略伝』渡辺祥霞編 美術新報鴻盟社 明治十六年十一月版権免許    (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝現今略伝 第五区 円山四條派ノ類    久保田米僊 鈴木 人物 京都府下京区元竹田町     名は寛   父を音七ト云フ 鈴木百年ノ弟子ナリ 京都博覧会ニ褒状ヲ賜フコト三度     第一協進会ノ審査官トナリ 且出品ノ画銅印ヲ賜フ 又京都画学校建設ニ尽力セシヲ以テ     絵事功労褒状ヲ賜フ 又今京都画学校ニ出仕ス〟  ☆ 明治十七年(1884)  ◯ 第二回 内国絵画共進会 絵画出品目録(明治十七年四月開催 於上野公園)   (『近代日本アート・カタログ・コレクション』「内国絵画共進会」第三巻 ゆまに書房 2001年5月刊)   〝第三区(南宗・北宗・南北合宗派)    京都 久保田米僊 北宗 人物・山水  ◯ 第二回 内国絵画共進会(四月開催・於上野公園)    (『第二回内国絵画共進会/出品人略譜』農商務省博覧会掛編・国文社・五月刊)   ◯第三区(四条派)京都府   〝久保田米庵 京都府下京区竹田町ニ住ス。久保田音七ノ男ニシテ、嘉永五年二月廿五日生ナリ。明治三    年ヨリ画ヲ鈴木百僊同百年ニ学ビ、近江・美濃・尾張・伊勢・三河・駿河・武蔵・下総・下野・丹波・    丹後・但馬・播磨等ヲ遊歴シ、明治十三年六月、京都府画学校出仕拝命シ、同十四年、同校議事及工業    委員ニ撰マレ、又屡京都府博覧会ニ於テ、屡賞状賞牌等ヲ受ケ、同十五年、内国絵画共進会審査官ヲ命    ゼラレ、且同会ニ出画シ其褒賞トシテ銅印ヲ授与セラル。嘗テ京都府画学校ヲ興サンコト建議シ、開校    以来孜々トシテ後進ヲ奨励セルヲ以テ絵事功労褒状ヲ併セ授与セラル〟  ◯『第二回内国絵画共進会褒賞授与人名表』農商務省博覧会掛 明治17年5月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション画像)    銀章    久保田米僊 久保田米僊 京都府下京区第四組元竹田町     ☆ 明治十八年(1885)  ◯『現今日本画家人名録』赤志忠七 大阪 赤志忠雅堂 明治十八年三月刊    (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝東宗之部 西京 人物 久保田米仙〟    〈凡例によると、この人名録が収録するのは明治15年・同17年に開催された内国絵画共進会に出品した絵師〉  ☆ 明治十九年(1886)    ◯『【明治前期】戯作本書目』(日本書誌学大系10・山口武美著)   ◇演劇(明治十九年刊)    錦隣子画『桃山譚』一冊 錦隣子画 梅園薫羅筆記 京都・改進堂    ◯ 東洋絵画共進会(明治十九年四月開催・於上野公園)   (『東洋絵画共進会出品目録』滝川守朗編・今古堂・五月刊)    久保田米僊 頼義仏像ヲ描ク図・雪中家鴨    鈴木派 号錦隣子 久保田米僊 三十四年 京都下京区第四組元竹田町  ◯『東洋絵画共進会論評』(清水市兵衛編・絵画堂刊・七月刊)    銅賞 久保田米僊   〝源頼義幼時陶片を以て不動尊像を墻壁に絵くの図は有名の久保田米仙なり。筆々軽妙殊に柳葉は砕乱の    病なし。唯頼義の踵を挙げ脊延せし風が髇よ濛濛り已上の身体は少しも脊延の勢なく、踵計りを挙たる    故、踵の筋を攀りたる跛の如し〟  ☆ 明治二十年(1887)    ◯「国立国会図書館デジタルコレクション」(明治二十年刊)    久保田米仙画『絵島之霞』久保田米仙著画 田中治兵衛(9月)  ☆ 明治二十一年(1888)  ◯『明治廿一年美術展覧会出品目録』1-5号 松井忠兵衛・志村政則編 明治21年4~6月刊   (日本美術協会美術展覧会 上野公園列品館 4月10日~5月31日)   (国立国会図書館デジタルコレクション)   「新製品 第五号」    〝久保田米僊      西渓過雨図          一幀      東早春霽図 春水満四沢之詩意 一幀〟  ☆ 明治二十二年(1889)    ◯「絵本年表」(〔漆山年表〕は『日本木版挿絵本年代順目録』)   ◇絵本(明治二十二年刊)    久保田米僊画    『続東京名勝画詞』二冊 英一蜻写 米僊 二代目歌川貞景筆他画 増山守正編〔漆山年表〕    『洗張浮世模様』 一冊 久保田米僊著並画(京伝作画小紋新法襲用)〔漆山年表〕    ◯『古今名家新撰書画一覧』番付 大阪 吉川重俊編集・出版 明治二十二年二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   ※( )はグループの左右筆頭    和画諸流    (京都 円山応挙) 京都 抱一上人  京都 田中訥言   東京 月岡雪鼎  大阪 岡田玉山     大阪 長山孔寅  画  菊池蓉斎  尾州 浮田一蕙  (京都 尾形光琳)    (東京 瀧和亭)  大阪 松川半山  尾州 小田切春江  大阪 鈴木雷斎     大阪 長谷川貞信(京都 久保田米僊)    (東京 月岡芳年) 大阪 藤原信一  東京 歌川国松   東京 河辺暁斎/サカイ 中井芳瀧     東京 小林清親  大阪 若林長栄  東京 柴田是真  (東京 尾形月耕)  ◯『米僊漫遊画乗』二冊 久保田米僊画 田中治兵衛出版 明治22年12月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)画像「明治廿二年十二月二十日出版」)   〝緒言    予、本年仏蘭西国に開設せし万国博覧会を覧ん為、同国へ渡り、在留八ヶ月にして帰有。其間に見る処    を筆に任せて旅行記に写し得たるもの若干冊あり。文求堂主人之を見て、世の中にしらしめむと求めら    るゝに、いなまず梓に上すことゝなりぬ。左はあれ渡航中港々の停泊っても定まりありて、僅かの時間    なりしかば深く奇を探り勝を尋ぬるに暇まあらず。只雲煙過眼を筆に止めたるのみなれば、大方の君子    幸に之を諒して疎漏を咎むる勿れと願ふになん     明治廿二年冬日記  米僊田寛〟    ☆ 明治二十三年(1890)     ◯「絵本年表」(〔漆山年表〕は『日本木版挿絵本年代順目録』)   ◇絵本(明治二十三年刊)    久保田米僊画『米僊漫遊画乗』二冊 久保田米僊画 田中治兵衛版    〈国立国会図書館デジタルコレクション画像「明治廿二年十二月二十日出版」〉  ◯『明治諸大家書画人名一覧』東京 松雲堂出版 明治二十三年刊〈凡例に「庚寅初秋」とあり〉   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝絵画ノ部〈原典の金額は漢数字だが算用数字に改めた〉    是真 金3円  (凡1円50銭以上8円迄)柴田是真    省亭 金2円50銭(凡1円25銭以上6円迄)渡辺省亭    芳年 金2円50銭(凡1円25銭以上6円迄)月岡芳年    周延 金2円  (凡1円以上5円迄)  橋本直義    国松 金2円  (凡1円以上5円迄)  歌川国松    月耕 金1円50銭(凡75銭以上3円迄)  尾形月耕    国周 金1円50銭(凡75銭以上3円迄)  豊原国周    米僊 金2円  (凡1円以上5円迄)  久保田米僊〟   「本表ノ価格ハ凡テ小画仙紙、聯落ニテ執筆家ノ随意ニ依頼スルノ格トス。全紙ハ右ニ二割半或ハ三割ヲ増シ    半折四五、字額ハ同二割半或ハ三割ヲ減ズ、絖地絹地ハ別ニ其代価ヲ加フ〈以下、屏風や画賛物などへの規定あり〉」  ◯『第三回内国勧業博覧会審査報告』第二部美術(明治23年4月1日~7月31日・於上野公園)    (明治24年刊 国立国会図書館デジタルコレクション)   「美術総論」(博覧会・展覧会受賞歴)     雑派 久保田米仙(p284)    明治17年 第二回内国絵画共進会 銀章  〈1884年・展覧会・上野公園〉      22年 仏国巴里大博覧会   協賛金牌〈1889年・バリ万国博覧会〉      23年 第三回内国勧業博覧会 二等妙技    ☆ 明治二十四年(1891)   ◯『古今名家新撰書画一覧』番付 樋口正三郎編集・出版 明治二十四年十月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝和画諸流 無論時代 (文字も大きさが最大のグループ)    (筆頭)東京 葛飾北斎 英一蝶     西京 岸駒   森寛斎  田中訥言 尾形乾山 田中日華 久保田米仙 原在泉 横山晴暉 松村月渓     大阪 長山孔寅 守住貫魚 西山完瑛 橋本雅邦 森一鳳  松村月渓  岡田玉仙(山?)     東京 瀧和亭  辛野楳嶺 ・尾張 勾田臺嶺〟  ◯『現在今世名家書画一覧』番付 大阪 樋口正三朗編集・出版 明治二十四年十二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)    ※( )は「各派席位混淆」グループ内で字の大きな別格絵師    〝各派席位混淆    東京 久保田米仙  大阪 若林長英  (東京 大蘇芳年)(大阪 田口年恒)   (大坂 鈴木雷斎)  堺  中井芳滝   大坂 武部芳峰  大坂 藤原信一    東京 哥川豊宣   東京 蜂須賀国明  東京 鍋田玉英  ミヤギ 恩田文舟    大阪 三谷貞広   (大坂 林基春)  (東京 橋本周延)    宮城(ママ)松本芳延  同左 正木国晴   同左 安藤広近  ◯『古今博識一覧』番付 大坂 樋口正三朗編集・出版 明治二十四年六月   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝現存画人風流三幅対浪花名所見立     西京 鈴木松年  大坂 渡辺祥益  東京 久保田米僊 年中参詣人のたへぬ天満の天神     大坂 鈴木雷斎  西京 今尾景年  東京 野村文挙  近年は又格別な土佐稲荷〟    〈揮毫を求める者が絶えないことから米僊らを天満天神に見立てたのであろう〉     ◯『明治大見立改正新版書画集覧』番付 東京 片田長次郎出版 明治二十五年刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝絵画高名家     松本楓湖 浅艸栄久丁  渡辺省亭 西鳥越    久保田米僊 芝サクラ川丁     月岡芳年 浅クサスガ丁   英一蜻  下平右ヱ門  小林清親  京バシカガ町     田井月耕 オケ丁     落合芳幾 京バシ滝山丁〟  ☆ 明治二十六年(1893)     ◯「絵本年表」(〔漆山年表〕は『日本木版挿絵本年代順目録』)   ◇絵本(明治二十六年刊)    久保田米僊画『閣竜世界博覧会美術品画譜』三冊 久保田米仙画 大倉保五郎版〔漆山年表〕     〈国立国会図書館デジタルコレクション画像あり〉  ◯『新撰東京案内鑑』小島猪三郎編 指南社 明治二十六年十二月刊    (国立国会図書館デジタルコレクション)   (「第四編名誉録」「絵画家(ゑかき)」の項)   〝松本楓湖   浅草栄久町三五    久保田米僊   芝桜川町    渡辺省亭   浅草西鳥越町     尾形月耕  浮 京橋弥左衛門町    吉田豊彦 浮 芝南佐久間町一丁目  富永年親  浮 京橋南八丁堀一ノ二〟    〈「浮」は浮世絵師という意味であろうか〉    ☆ 明治二十七年(1894)     ◯「絵本年表」(〔漆山年表〕は『日本木版挿絵本年代順目録』)   ◇絵本(明治二十七年刊)    久保田米僊画『図案服紗合』二帖 米僊画 永井素岳編〔漆山年表〕    ◯『大日本書画一覧』番付 竹村貞治郎編集・出版 明治二十七年十二月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝画大家  東京 松本楓湖〟    高名画家 東京 久保田米僊  東京 尾形月耕    画の部  東京 寺崎広業   東京 英一晴(ママ)  東京 市川甘斎〟    〈「席位前後御容赦可被下候也」とあるが、この中で字が一番大きいのは楓湖、次に広業、そして米僊・月耕が続き、     一蜻・甘斎の順となっている。欄外に「諸先生揮毫物御周旋」とあるから、あるいは揮毫料の相対的な相違を反映させ     ているのかもしれない。なお画大家・高名画家・画の部の分類基準はよく分からない〉  ☆ 明治二十八年(1895)     ◯「絵本年表」(〔漆山年表〕は『日本木版挿絵本年代順目録』)   ◇絵本(明治二十八年刊)    久保田米僊画『神部名勝誌』六巻 米僊・広業・鮮斎永興・半古画 東吉貞著 吉川弘文館版〔漆山年表〕  ◯『第四回内国勧業博覧会美術館出品目録』(中島甲之助編 村上勘兵衛出版 六月刊)   (明治二十八年四月開催 国立国会図書館デジタルコレクション画像より)    久保田米僊 朝鮮国京畿黄海両道交界青石関真景 百円  ☆ 明治二十八年(1895)  ◯『明治大見立改正新版書画一覧表』番付 編者名なし 片田長次郎出版 明治二十八年一月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝画家之部     渡辺省亭 尾形月耕 久保田米僊 小林清親 英一蜻 橋本周延 富岡永洗〟    〈この中で江戸浮世絵界の徒弟制度を経て世に出た絵師は、歌川派の周延のみ。省亭は菊池容斎門、月耕は独学、米     僊は鈴木百年門、清親は写真・洋画から日本画に転じ、一蜻は一蝶派、永洗は鮮斎永濯門〉  ☆ 明治二十九年(1896)  ◯ 第一回 日本絵画協会展(明治二十九年七月開催 於上野公園旧博覧会跡第五号館)   (『明治期美術展覧会出品目録』より)    久保田米僊 群鳩図 一等褒状・汀辺秋雨図  ☆ 明治三十年(1897)  ◯『全国古今書画定位鏡』番付 三宅彦次郎編集・出版 明治三十年三月刊   (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝今人書画部〈原典の金額は漢数字だが算用数字に改めた〉    画  松本楓湖  東京 金5枚   渡辺省亭 東京 金5枚       久保田米僊 東京 金4枚   英一晴  東京 銀20枚〈一蜻〉       小林清親  東京 銀20枚  尾方月耕 東京 銀20枚       落合芳幾  東京 銀20枚    画家 寺崎広業  東京 金3枚   鈴木万年 西京 銀30枚       小堀鞆音  東京 銀20枚〟    〈金一枚は金何円か、また銀一枚は何円か交換比率が分からない〉  ◯ 第二回 日本絵画協会展(明治三十年三月開催 於上野公園旧博覧会跡第五号館)   (『明治期美術展覧会出品目録』より)    久保田米僊 桜狩・茸狩・布袋の図    ◯ 第三回 日本絵画協会展(明治三十年十月開催 於上野公園旧博覧会跡第五号館)   (『明治期美術展覧会出品目録』より)    久保田米僊 竹雀  ☆ 明治三十二年(1899)  ◯『東京専門書画大家一覧表』番付 東京 市橋安吉編集・出版 明治三十二年六月刊    (東京文化財研究所「明治大正期書画家番付データベース」)   〝画 久保田米仙 芝新桜田丁ノ十九〟    ☆ 没後資料  ◯『狂歌人名辞書』p63(狩野快庵編・昭和三年(1828)刊)   〝草の屋錦隣子、通称久保田米僊、名は寛、京都四條派の画家にして傍ら狂歌俳句に巧みなり、其の家錦    小路に隣接せるか故に此号あり、明治卅九年五月十九日歿す、年五十五〟    ◯「幕末明治の浮世絵師伝」『幕末明治の浮世絵師集成』p91(樋口弘著・昭和37年改訂増補版)   〝米僊(べいせん)    久保田氏、名は寛、幼名久米吉、別号錦鱗子、京都の人。鈴木百年の門に学び、若くして画名高く、の    ち東京に居を移した。新聞の挿絵等にも新機軸を出したが、明治三十三年に不幸失明した。その子の米    斎、金僊共に名がある。明治三十九年、五十五才で歿した〟