●戦う患者さん●(21)2002.2.18
テレビを見ていたら、日本のガン治療がいかに欧米諸国に比べ遅れているかという番 組を放送していました。
ガンによっていろいろな抗ガン剤があり、どの抗ガン剤がその人に合っているかは使ってみないとわかりません。
まただんだん効かなくなってくると別の抗ガン剤替えなくてはなりません。
使える標準治療薬の選択肢が多ければ多いほど治る率も高くなります。
その使える標準治療薬が日本は欧米よりかなり少ないのです。
私は悪性褐色細胞腫になるまでは世界中どこの国でも分け隔てなく抗ガン剤を全種類使えるモノと思ってました。
それも保険で。でも実際は欧米で認可され実際かなりの効果もあり、当たり前のように使われている標準治療薬でも日本で認可されていないため使えない薬が多いというのです。
日本で認可されるには日本国内に於い て再び臨床試験をしなければならないというが厚生労働省の言い分。
なんで?ですよね。
すでに欧米で臨床結果が出ており実際に治療に使われている薬なのに。
もうこれは日本国内の製薬会社と行政側の間に何らかの悪しき関係があると思わざるをえません。
血友病の人達のエイズ問題もそうだったけれど、どうしてこうも日本という国は人の 命を軽んじる国なのでしょう。
戦争で特攻なんて命をむざむざ捨てさせることを国民に強制するような国でしたから、弱者の命なんて自分たちの私利私欲の前では薄らいでしまうものなのでしょう。
しかしここでただただ不平を言っていてもどうしようもないとテレビを見て感じました。
認可されていない薬にしかもはや頼る道がない人は、保険が適用されないため、毎月100万円もの自己負担で抗ガン剤を打つか、あまりの高額のため諦めるしかないのです。
テレビではこんな現状に立ち向かい行政を動かす為に病の体を押して活動している人達を紹介していました。
私との何たる違い。戦うのは病気だけではないそのすごさ。
アメリカのガン患者の人達は、団体を作り自ら資金を製薬会社に提供し新薬の開発を行っているというのです。
臨床試験には自分たちの体を提供。
そうやって開発した薬で見事ガンに打ち勝っている人達がいるとのこと。
私の場合、極端に症例の少ないガンなのでなかなか同じことはできないでしょうが、 もっと積極的に病気と闘うべきと感じました。
何ができるというわけではないでしょうが、保険適用の抗ガン剤を欧米並にしてもらう活動に協力していきたい。
私にできることきっとあるはず。
今年は町内会の班長さんだし、仕事も週一日だけど再開したし何やら忙しい予感。
シャキッとしたら病気も吹っ飛ぶぞ。ふふーんだ。