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 久し振りに中東に行きました。その時の写真を紹介します。オマーンの首都はマスカットですが、マスカットとはアラビア語で「落ちるところ」の意味で、海から見た山が海に落ち込む様を表したと言われています。ただし、オマーンでは葡萄が採れる筈もありませんが、マスカットを行き来した欧州の商人がマスカット葡萄を取り扱っていたことから命名されたとの説もないわけではありません。


オールドマスカット遠景
 オールドマスカットとも言うべきマスカット地区はオマーンの歴史が凝縮する町とのことですが、そこはまさに風光明媚で、昔、その入り江を訪れた船乗りたちはその美しさに感銘したと記されています。ここには、アラム王宮がありますが、これは国王の住居ではなく、主として国事を行う建物とのことです。この王宮周辺には、宮内庁、近衛軍関係の建物が立ち並んでいます。また、入り江にはポルトガルがオマーンを占領中の1588年に建造した二つの城塞が今も修復されて残されていますが、これも美しい景観に大きく寄与しています。青い海と青い空、赤茶けた岩山に聳えたつこの人造の建造物は、周囲の自然と見事に融和して立っています。


アルアインの古い砦の写真の門にある開かれた木戸にマウスをあわせクリックしてください。中に入れます。


アルアインは、ザイードUAE大統領の出身地であり、むしろUAEの国土として著名ですが、その一部にある遺跡はオマーン領にあり、国連の世界遺産にはオマーンとして登録されているのです。アルアインはアブダビから近く、通常UAE領から訪れますが、この街は、途中でオマーン領と分断されているようで、知らない内にオマーン領に入ってしまう程とのことでした。今回、私もUAEのアブダビから訪れましたが、そのオアシスで著名な街は、イメージしていた鬱蒼とした緑に囲まれた砂漠の中の清涼なところとは大きく異なっていました。それは当然といえば当然ですが、やはり暑いし、緑といっても、椰子の木を中心とした森でした。季節のせいか水がふんだんに流れると言った光景は生憎見られませんでした。街全体の雰囲気は、他のアラブの街も最近は緑を増やしていることもあり、それと大きく異なるところはありません。椰子の木のジャングル、古い要塞風の建物は、これらの近代的な街の中にあるのですが、明確に区分けされて保存されていました。詳細は定かではありませんが、説明によりますと、これら要塞の中には1000年を超える古いものがあるとのことです。



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このBGMはBujinoさんのホームページからダウンロードさせていただきました。曲名は「旅にでよう!」ですが、本当に旅に出たくなるような、心がうきうきする曲ですね。また、このBujinoさんのホームページは、大変格調が高く素敵です。