石油価格関係リンク集

世界の石油需給を正確、迅速に把握することは大変困難です。それは、世界各国の石油需給統計の現状を見ても容易に分かることです。また、石油需要と石油供給を比べた場合、産油国、国営石油会社などの石油生産会社の数が限定されていることもあり、その信頼性に依然疑問が残るものもありますが、石油供給の方がどちらかと言えば、集計しやすいと言えます。石油需要については、米国、日本の石油需給統計が世界の最先端にあります。しかしながらこれも完璧ではありません。ただ、石油統計週報を公表しているのは世界広しと言えども、今のところこの二ヶ国のみです。欧州も、週報整備を目指していますが、未だに具体化はしていません。
そんなことで、世界石油需給統計は、価格情報に比べて、その性格も異なっていますし、透明性などで格段に劣ることになります。
それを踏まえて、おいおい紹介して行くことにします。
まず、良く引用されている世界石油需給表が掲載されている報告書などを紹介しているサイトを次に記します。

米国エネルギー省エネルギー情報局(DOE/EIA)
代表的な報告書:短期エネルギー見通し(STEO;Short-Term Energy Outlook)

石油輸出国機構(OPEC)
代表的な報告書:月次石油市場報告(Monthly Oil Market Report)

国際エネルギー機関(IEA)
代表的な報告書:石油市場報告(Oil Market Report)


以上三つの機関が毎月世界石油需給(年、四半期、月間石油生産量)の現状及び短期見通しを発表しています。

国際エネルギーフォーラム 国際エネルギーフォーラム事務局(IEFS)は、エネルギー閣僚からの要請により、迅速かつ正確な世界石油需給統計の整備に2001年から取組み、上記OPEC、IEAの他4国際機関の協力を得て、毎月、協力国から提出された需給統計をまとめ、インターネット上に公表しています。年々、提出国の数は増えてきていますが、未だ完璧ではありません。また、需給表の作成には至っていません。この整備作業はJODI(Joint Oil Data Initiative)、その需給統計は、JODI World Database と言われています。


エネルギー・インテリジェンス メジャー情報に特色を持つPIW誌の関連サイトです。週刊誌のPetroleum Intelligence Weekly は毎月上記三機関と同様の国際石油需給表を掲載しています。生憎、サイトにはそれが公表されてはいません。有料となります。また、Petroleum Market Intelligenceという需給をより詳しく報じた、専門の月刊誌も発行しています。

オイル・アンド・ガスジャーナル 石油、天然ガス情報では最も古い、歴史と伝統のある雑誌です。こちらも生憎サイトには公表していませんが、週刊誌には、毎月1回世界各国の原油生産量(月間及び累積)を掲載しています。年末にその年の原油生産量、翌年1月1日時点の原油確認埋蔵量を掲載する年末特別号は、最も長い歴史を持っています。


以上の他にも、各種コンサルタントがそれぞれ得意分野を持ちながら世界石油需給表を作成してクライアント(顧客)に有料で配布しています。その中では、ロンドンベースのCGES(Center for Global Energy Studies)、ハワイベースのフェシャラキ・アソシエイツ・コンサルティング・テクニカルサービスなどが有名です。特に後者はアジアの石油需給表作成には長い歴史を持っていますし、そこに強みを持っています。


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