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河童の絵を書いてみました。牛久沼の前で松の木に凭れ、夕陽を眺めているところです。腕組みをして思いに耽っている河童は一体何を考えているのでしょうか。
私は河童が好きです。なぜ好きになったのかは良く分かりません。強いて考えると、子供の時に、河童とあだなをつけられたせいかも知れません。教科書に載っていた芥川龍之介の写真に似ているなどと言う友達もいました。そうは思いませんでしたが、その写真の龍之介は痩せこけていて、当時徹夜に近い勉強をしていて痩せこけていたのが似ていたのかもしれません。もともと、龍之介の小説は好きでしたから満更でもありませんでした。それからというもの、妙に河童に関心を持ち、河童に関する本も手当たり次第に読みました。どんどんと河童の世界に引き込まれていきました。小説、民話、漫画などその数の多かったこと、未だに全部は読みきれていません。そんなわけです。また、仏教用語の「喝破」に結び付けて悦に入ったりしていました。
しかし、河童はそのキャラクターが相当に幅広いですね。子供に親しがられた可愛らしいものから、ちょっと恐い妖怪的なものまであります。民話も、恐いもの、イタズラなもの、善行をするもの、まるで人間みたいにいろいろなものがいます。
この図はどちらかと言えば、妖怪的なものです。
今は、悲しみをぐっとこらえているようです。どうも、牛久沼の河童ではありませんが、人間の女の子に恋をしてしまったようです。その子は家に帰り、もう来てくれません。そして、その泪が沼に流れ込み、揺れているようです。
 

BGMは、また、日比野信午さんの曲を使わせてもらいました。その名もなんとSadです。
河童の気持にピッタリですね。


新たに牛久沼の前田さん制作のHP「牛久沼・河童の泪」にリンクを貼らせてもらいました。

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