skt207 2016.7.24 製作開始


2017.5.21 進水
田辺市内之浦湾〜神島

無事進水 浸水なし。安定性申し分なし。

内之浦湾を周回する

私も試乗しました。人力二倍で船足は抜群。

女性二人で神島に向かう。
荒波を乗り越えて無事帰還。
 
 
 
 設計は2015.11から行っていました。
安定したタンデム艇で本格的なツーリングできるものを考えました。
船体形状は、従来とは違って、胴長です。
 木取りは、5種、8枚のベニア板です。
 2016.7.24
 ClaftRoboを使って、木取り図から1/10模型を作成してみます。
8枚のケント紙に入れた浅い切り目をもとに、カッターナイフで部材を切り出します。
まずは、長手方向への接続です。合い印が一直線になるように接合します。
 隔壁と、側板の接合をします。側板につけた位置決め板をガイドに隔壁を固定。
前後は、クリップで仮止め状態。
さらに、左右底板を接合しておきます。(実艇の場合は、不要)
最前、最後の隔壁は、あとで組み立てます。
 底板も組み立てて、接着します。このとき、船体の中央ラインに隔壁の中心線がきていることを確認します。
また、隔壁の最上部が平行になっているか、すなわち、船体にねじれがないかを確認して接着します。
側板上部に渡した横棒が、平行になっているかで、ねじれが確認できます。
 中間船体板をはめ込み、仮組みします。横棒を渡し、PPバンド(模型では輪ゴム)で締めると、船体板が密着します。
このとき、フレーム線を合い印に固定し、接着します。
この段階まで、前後の船体板は接着せず、バラバラの状態にしておきます。
この段階で、正確な組み立てのために確認する必要のあることは。
1 隔壁の中心線が、一直線になっていること
2 隣り合う船体板のフレーム線が、一致していること
3 船体にねじれがないこと

ここまでの作業が、うまくいけば、最前、最後の隔壁と、ステム材でねじれがないことを確認しながら組み立てます。

                      2016.7.24
模型では、船体板を接着して、最前部の隔壁を固定します。
 さらに、ステム材をはさみこむように、まとめて接着します。
左右のずれは船体のゆがみになるので要注意。
クリップをはずすと、いい感じで接合できました。
船体の全体像ができてきました。
2016.7.25
位置決め板を張り付け、サイドパネル用の隔壁を接着します。実艇では、その前に、内側綿テープ接着が必要です。
 隔壁にサイドパネルを接着します。上下に注意が必要です。上部は少し円弧を描いています。
 サイドパネルを固定すると、剛性が高まり、しっかりしてきました。
2016.7.27
 デッキ板を接合し、接着します。
 張り合わせると、立体形状が現れてきます。
コーミング部がへこんで波を打っているようになっています。
2016.7.28 
 船体とデッキ板をカップリング。
特に大きな問題はなさそうです。
2016.7.30
 
 
Real製作も同時進行です。
まずは、ベニア板への方眼描きです。
けがきの5枚を、ずれがないように重ねます。
木ぎれを使って、トントンたたけば、きれいに揃いました。
平らな大きな机の上で作業をします。
スケール、曲尺、赤ボールペン
2016.7.25 
マレーシア製
2類(タイプ2) 1等 4mm F☆☆☆☆
1枚798円
 こぐちにつけた印を、罫書き面に写しておく。
 端材で作った定規で方眼線を引く。
カーボン紙とは違う色の赤の水性ボールペンを使用。
あれこれ考えながら作業して5枚の方眼線を引くのに1時間。
原寸型紙の四隅を切り取っているのは、十字線を方眼線に合わせやすくるため。
A4原寸型紙、セロテープ、透明定規、カーボン紙、インクの切れたボールペン(原寸型紙の線をなぞる)
原寸型紙には、赤、青、緑、水色、黒の5色で重ねて印刷している。
まずは、赤色の線をけがくのに、2時間かかった。
2016.7.30
べニア板一枚のけがきに約2時間
そこに、中学生が登場。
一気に作業が進みます。ていねいです。
無事5枚のけがきが終わって、いよいよ切り出し。
のこぎりでの切断は、けがきの約半分の時間。
ただし、体力がいります。
汗がほとばしります。
 切断が終われば、
重ね切りしたもう一枚の部材に、番号入れと、フレーム線の写し作業を行います。道具は「フレーム線写し取り器〜」製作虎の巻参照」
そして、船体板の連結接合を行います。
このとき、基準線がピンと張った水糸に重なるようにすれば、部材は正確に接合されます。ここでの誤差はのちに響きますので慎重に行います。
8月19日  中学生製作員 2名参加
船体板Cに隔壁を仮組しました。
けっこう長いです。
8月21日 
 隔壁を接着しました。久しぶりの作業です。
バンドのかけ方は、隔壁が密着するように工夫しています。
バンドを締めすぎるとベニアが変形します。あて板やくさびを活用します。
5枚の隔壁をここで接着しておきます。
船体板と隔壁の接合位置はずれないように慎重に行います。 合い印がぴったりと合いました。
8月28日
底板Dを接着しました。
2枚のつなぎ目を隔壁板の中心線にあわせます。グニャグニャだった船体の剛性が一気に高まります。
バンドの締めにひと工夫。2枚の底板船体板が密着するようにバンドを一巻きします。
隔壁板が、船体板の位置決め板に密着するように、端材で反対側からつっぱり棒で押さえて、ホッチキスでパチン。名付けて「力棒」。組み立て精度があがります。
8月29日
 ひっくり返して中央線を確認。よし。
 船体板Cは少し削る必要がありました。フレーム線をあわせながらバンドで締め上げて接着固定。
ねじれ確認。よし。
それにしても、、デカ、、オモ
8月中の完成はかなわず。
8月31日
船体板を隙間ができないように、ステップラーで止めます。
板の合わさっている角を押し込むようにすると、隙間がなくなり、板が密着します。そこですかさず、パチン。名付けて「ステップラー・ステッチ」。
ステム材も止めて、内側から、接着剤を流し込みます。
さらに、船体外側から、船体板の接合隙間に接着剤を入れます。
3枚のステム材はガイド穴にくぎを刺して仮止めです。この後、接着剤を入れて、本接着。そして、余分なところを切り取り成形します。(後日)
隙間をなくして船体板を密着させると、しっかりして、剛性が高まります。
9月4日
船体内側とデッキ板内側の塗装を行った後、台形デッキの天板を接着します。
側板との接合部には、板厚の4mmの入ったところに、「コマ」を接着しておき、形状をつくります。

 台形デッキのサイド板に同様に「コマ」をつけ、接着します。
 
コーミングを積層し完成。
外部塗装を行います。11月15日 
台形デッキのサイド板とコーミングに色を付けました。
2016年11月20日