〜同窓会報 第5号〜

 

「蟹江高校創立 三十周年を祝って」

                 同窓会会長 伊藤 誠

 特別に厳しい暑さだった夏も過ぎ、日に日に秋らしく感じられる 頃になりました。この同窓会報が、皆様方に到着する頃は、シドニー オリンピックも終わり、日本人選手の活躍が大きな話題となって いる頃だと思いますが、会員の皆様には、今なお厳しい経済情勢 の中、色々とご苦労されながら、ご活躍されている事と察します。
 2000年、二十世紀最後の年に、母校蟹江高校が創立三十周年 を迎えました。この原稿を書くにあたり、前回の周年事業で発刊された 創立二十周年記念誌を持ち出し、開校当時の年々、出来上がって いく校舎の様子、運動会の芝植え作業、制服、制帽での登校風景など の写真を見ますと、なつかしく思うとともに、三十年の年月が、確実に 経過したことを実感させられます。また記念誌に寄せられた先生方の 在職中での思い出、苦労されたお話、各年代の卒業生の文章の中には、 部活動や生徒会活動を通して、蟹江高校での三年間の経験が、その後 の人生に大きく影響したというような内容を見ますと、蟹江高校への 想いが大きい同窓生も多いのではないかと思います。
 同窓会も来年三月の二十八回生が卒業されますと、一万人に達する 予定であります。今回は、会員の皆様方全員に同窓会総会、懇親会の 案内も兼ね、同窓会報を送付させて頂ました。内容につきましても、 創立三十周年特別号として、多くの恩師の方々お言葉を頂きました。 厚く御礼申し上げます。しかし卒業生の入会金を収入として、同窓会報 の発行、総会、懇親会などの事業を行っていますが、このままでは、 通信費の増加をまかなう事が出来なくなるのが現状です。三十周年を 転機に、同窓会運営方法も、例えば同窓会のホームページを作成して、 その中で、会報、総会の案内をするとか、新聞広告を利用するとか、 総会の方法を変えるとか、今後大きな課題となります。会員の皆様の ご理解とご協力をお願いいたします。
 さて、同窓会では別ページにご案内の通り平成十二年十一月十八日 (土)本校の三十周年記念式典と同日の午後に、総会、三十周年記念 祝賀会を開催いたします。会員の皆様方、お世話になった先生方と、 三十周年を一緒にお祝いしませんか。ぜひ、お誘い合わせご参加下さい。
 最後に、同窓会の皆様の益々のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し 上げます。

 

「三十周年を期して」

                 校 長 吉田 敏彦

 昭和四十六年四月に地域の期待を一身に集めて開校した本校は、 今年で三十年を迎え、同窓会・PTAを中心にした実行委員会を 基に、来る十一月十八日(土)に三十周年記念行事を蟹江町中央 公民館で開催する運びとなっております。
 海部・津島に、稲沢東高校とともに、津島高校(本年百周年) に次いで開催された学校であります。開校当時の日本の状況は、沖縄 の祖国復帰と日中国交回復の新しい時代の幕開けの一方で、ドル・ 石油ショックと公害問題が起こり、高度経済成長から次の安定成長へ 移行する時期でありました。学校周辺の田園風景は大きくは変わって おりませんが、その間の在校生の数には時代とともに変化に富んでお ります。第一回生は五学級編成の二百二十五名であり、十回生から 二十回生までは十学級編成で創立二十周年は千三百八十八名で記念式典 を祝いました。その後は全国的な少子化現象で、本年度の三十回生は 開校時の五学級二百名の入学となりました。従って創立三十周年記念 行事は六百三十余名で祝うことになっております。
 これまでの卒業生は九千八百四十三名に及び、多方面でご活躍され ておられ喜ばしい限りであります。本校でも、三名の同窓教諭により 教科指導・部活指導に全力を注いでおって頂いております。 これら卒業生の在学当時のご活躍のほどは、玄関先の陳列ケース内の トロフィーや廊下の壁に掛けてある賞状に当時を偲ぶことができます。 今、再生を計り、少しずつではありますが成果も見られるようになって おります。学校としては、地域との連携を深めるとともに、同窓会の 皆様のご支援・ご協力を今後ともお願いしたい次第です。 最後に皆様方のご健勝とご活躍を祈りながら筆を止めさせて頂きます。


ひとつ前に戻る

トップへ戻る