[シノプシスの和訳]
プラスチックボンド磁石はNd2Fe14BペレットとSrO 6Fe2O3ペレットの混合物を磁場下で射出成形することによって製作し、これら磁石の磁気特性及び温度係数について調査した。このプラスチックボンド磁石の温度変化によるヒステリシスを測定した。この磁石物質の物理特性に関して重要な現象を明らかにした。即ち、常温の温度条件下で適当なSrO 6Fe2O3の添加量の場合Nd2Fe14BとSrO 6Fe2O3のプラスチックボンド磁石の磁束密度及び保持力の温度係数は297−323Kの温度範囲でSrO 6Fe2O3を約20〜60 mass%添加したものは正となり、323−373Kの温度範囲ではSrO 6Fe2O3を約18〜43 mass%添加したものは正となった。更に、パ−ミアンス係数の動作点Pc(B/H) = 1及び2での磁束密度の温度係数は297−323Kの温度範囲で0〜0.22 %/K、323−373Kの温度範囲で0〜0.1 %/Kにそれぞれ制御できた。