初めての合同演奏会


            
76年入学  トランペット  O氏
          



1978年合演
 いきさつはどうあれ、京大と金大がはじめて合同演奏会をやったのです。
 なんと22年も前のお話しです。
 曲は、ムソルグスキーの「展覧会の絵」から、バーバヤーガとキエフの大門。
 ブラパンではやっていてもオーケストラでは、なかなか出来る曲ではありません。



 最初はどっちの大学も、形としての演奏ということで選抜して練習に臨んでいました。練習は各大学で行い、指揮は私が、京都に出向いて行ったこともあります。当時、京響のコンサートマスターの尾花さん宅に泊めていただき、酒盛りをしたものいい思い出です。
選抜のオーケストラのはずが、最終的には、みんな出たい出たいということで総勢140人あまりの巨大なオーケストラで演奏をしてしまいました。
それくらい盛り上がった良い演奏会になったということでしょう。
キエフの最後でTpがオクターブ上げる演奏なんて聴いたことないですよね。
指揮をやらせていただいた私にとっても大変貴重な体験をさせてもらったのですが、いまでも悔いが残っていることがひとつあります。

 アンコールをやらなかったということです。

 もちろん、準備など何もしていなかったのですが、あまりの拍手で何かをしなければという気持ちがあったにもかかわらず、若かったせいか機転が利かなくて、やらずじまいで終わってしました。団員のみんなからもう1回やりたかったなあー、と聞いたときは後の祭りでした。
 両団の演奏に対する意識もすごく高く、前向きなものでした。お互いにいい刺激になったと思います。
 特に金大フィルにとっては、もう1ランクも2ランクも上達するきっかけであった気がします。


 いまでも、その後何人かの人と交流もあるし両大学間でも交流をしているようです。
これからも、形だけの合同演奏ではなく、お互いに刺激しあって、これからのみんなの演奏活動の糧になってもらいたいものです。

                    懲りずに下手な棒振りやっている 


最終更新 2000/8/5