★金大フィルデータ
1.演奏曲目編その1
 金大フィルは、2002年に第62回目の定期演奏会を迎えます。サマーコンサートを合わせると、公式の演奏会だけでも、91回を数えます。音楽教室(今はやってない?)のようなものを含めれば、100回をゆうに超えるものと思われます。これらの演奏会記録や、演奏会プログラムの記録を元に、様々な角度から金大フィルの歴史を振り返って見ましょう。まず、過去の演奏曲目から分析を試みます。意外な発見もあります。


            表の見方
 茶色は定期演奏会を、緑色は、サマーコンサートを示します。また、セルの中の数字は、何回目の演奏会かを示します。たとえば、s7は第7回サマーコンサートで演奏されたことを示します。「未完成交響曲」は、6個のセルが埋まっていますので、これまで、金大フィルが6回の公式演奏会で演奏したと言うことを意味しています。


As of 2003/1/22

 メイン・シンフォニ履歴
 メインのシンフォニーについて、過去の演奏頻度を調べてみました。第10回定期演奏会(1955年頃)くらいまでは、オープニング、サブメイン、メインと言う一般的な構成はまだ定着していません。交響曲と分類できるものは、第1回演奏分から原則的に含まれています。


意外な発見が・・・・・
最多演奏曲目は、予想通り『運命』でした。都合10回演奏されており、近年はサマコン専用(ほぼ5年おき)の傾向があります。63回定演で、「未完成」が同率首位に上昇しました。但し、サブメインとしての登場分も含みます。

ドヴォルザークの健闘が光ります。しかし、ほとんど、サマコン御用達と言う特徴が見られます。冬向けには、ちょっと軽いのかも知れません。それにしても多い!

ベートーヴェンは4番を除いて、すべて演奏しています、第九の登場は、第58回(98年)までお預けでした。

意外とレパートリーは限られています。登場してない名曲では、チャイ4(難しい!)、スコットランド、フランク、ジュピター、等など

マーラー、ブルックナー等の大曲はやはり、団員数が増えた40以降(第40回定期)の数字が並んでいます。

意外に不人気?なのは、ベト7、ブラ3、メンデルスゾーン、フランスものなど。モーツアルトも、近年はサブメインとしてすら久しく登場していません。逆に、新世界、ドヴォ8は繰り返し登場しながら、ドヴォ7など0回等、偏っています。

もっとも新しい時代の作品は、ラフマニノフです。2番は、90年代にアマチュアオケで流行った曲で、しっかり登場してます。