大いに参考になった鬼塚さんの実習レポート
7/8 鬼塚さんの在宅介護(同行訪問体験記)
7/11 リハビリ体操など利用者さんと触れた施設実習
7/13 達成感と終了の寂しさが混じったデイサービス報告
2004.7.8(木) 「鬼塚さんの実習体験記」
ホームヘルパー取得の先輩・鬼塚さんから貴重な「実習体験記」が届きました。これから実習を控えている鴨下にとって何ともありがたい体験記。
この実習体験記を読み終え、実習の大変さを知ると同時に、今度はどんなことを体験するのだろう、という期待も膨らんだ鴨下でした(^^)。
では、鬼塚さんの「実習体験記」です。
( ホームヘルパーの守秘義務の観点から、一部、変更させていただきました。
***********************************
7月3日 13時〜16時 内容 身体介護A4サイズにびっしり書かれている実習の留意点・心構え・言葉使い・服装・持ち物の用紙を何度も読み返しドキドキしながら実習先に向かいました。頭の中で考えていた挨拶も無事終わり、今日担当の利用者さんの事を目を通すように台帳を渡されました。
え〜!と心の中で叫びました。私は高齢者を想像していたので年齢を見てびっくりです。10代の脳性マヒの女の子でした。出産時重症の仮死状態で脳性マヒに。生活介助すべて介助要する。など、など・・・。夢中で読んでました。
「ただいま」の声で我にかえりました。今日担当のヘルパーさんが帰ってきました。12時30分です。出発は45分です。それまでに昼食を取りたいとの事。後で聞いたことですが次の移動まで時間がないと自転車をこぎながら、おにぎりを頬張る事もあるそうです。
いよいよ出発です。ヘルパーさんの後を付いていきます。自転車のスピードの速い事!同行のヘルパーさんは4年の経験者です。
訪問宅 1時到着。今日の予定は散歩です。(残存機能の維持を図り、快適な生活を送れるようにする。介護負担の軽減を図る。が目的です。)
オムツ等利用者さんの必要な物を持ち車椅子へ。身体介護のボディタッチはありませんと留意点に書いてありましたが、自己紹介の時、病院で働いている事を言いましたので、お手伝いました。2004.7.11(日) 「第二弾 鬼塚さんの施設の実習体験」
これから4時まで散歩です。散歩コースはヘルパーさんが作るそうです。
おかあさんの希望は1時間半位は車椅子に乗せていてほしいとの事で散歩コースを歩きました。途中児童館に寄り、大好きだと言う絵本を読んであげたり、水分補給をしました。
散歩の時は童謡を歌いました。もちろん私も歌いました。あまり久しぶりすぎて、歌詞を忘れていて・・・「次、なんでしたでしょう?」とヘルパーさんに助けを求めたりして、散歩の間、何曲(?)歌ったでしょう。両手以上だと思います。カラオケで演歌ばかりでなく、童謡も歌っておけば良かったと反省です。
その3時間は長いとは思いませんでしたが、この日は真夏日で暑かったです。でも、通常の散歩はヘルパーさん、お一人でするわけですし、今日の利用者さんの担当ヘルパーの方の年齢は60歳だそうです。(散歩は毎日ではなく、週1ですが。)
4時帰宅。 オムツを確認して、ご家族の方に報告を済ませ、ご挨拶をして、実習が終わりました。
この後、同行訪問担当ヘルパーさんは4時半から次のお宅で1時間、生活援助で食事作りがあるそうで、私との挨拶もそこそこに矢の様に飛んで行かれました。そのうしろ姿を見て、私には出来ない!、と思ったのが瞬間の感想でした。
介護老人施設での体験実習;1日目(8:30〜17:30)
案内の用紙の内容を同行訪問の時と同じ様に、何度も読み返し、地図片手に遅刻してはいけないと思い、家を早めに出ました。慎重すぎて40分も早く着きました。
今回は同じ教室から4人と他の教室から2人の仲間がいました。(午前は2組に別れ、午後からは個別でした。) 施設内を案内していただきました。きれいな施設です。 緊張はしていますが、仲間がいることで救われます。
10:00 入浴介助 女性 (午後は男性)
特浴室までの移動 体を洗う 衣服の着脱 水分補給など。
洗髪後の乾燥とそれぞれに介護者の役割分担があり、流れ作業の形を取っていました。浴室はサウナ状態で暑い!
私達の実習は水分補給と髪の乾燥。全て終了の利用者さんをエレベーターに乗せ、お部屋にお連れする事でしたが、衣服の着脱もお手伝いしました。
エレベーターに3人乗せ、お部屋にお連れするのですが、エレベーター操作に慣れるまで戸惑いました。
ここで一番感じたことは自分で出来ることは自分でやってもらう、ということでした。やって差し上げることは簡単なのですが、励ましながら、やる気を起こさせることが、残存機能をいかす事につながりまする。
11:30 個別に午後からお世話になる担当のフロアーに挨拶を兼ね訪問。施設に来て始めて1人になる。
12:00〜13:00 休憩食券を買い(450円)施設内の食堂で入所者さんと同じメニューのものを食べる。ヘルシーでおいしい。コーヒー、お茶、ウーロン茶(あつい つめたい)は好きな物を飲んで良い。たった30分一人になっただけなのに、再会すると、なんだか互いに愚痴になりそうな雰囲気になり、回りに職員がいたので、あとでね、と、みんなで目でうなずきあった。
13:00〜17:30 担当フロアーへトイレ誘導 オムツ交換 この間私はトイレ誘導オムツ交換待ちの利用者の方達に話しかけ、かかわりあいを持つように言われるが、きっかけがつかめない。鬼塚の名前に興味を持たれる方が何人かいらして鬼が付くので恐いイメージ?だったのかも。話のきっかけが名前だったのは、喜んで良いのかちょっと複雑でしたが、でもけっこう盛り上がりました。童謡 歌謡曲等の歌詞ノートを見ながら一緒に歌ったり、本を見て過ごしました。
リハビリに行かれる方、施設内にある美容院や床屋に行かれる方。
リハビリ体操は車椅子に乗ったままの人や椅子に座ったままの人など、さまざまです。首をまげたりのばしたり、まわしたりひねったり、手を上げたり下げたり、ぶらぶらしたり。音楽に合わせてその場で踊ったりもしました。文章からではうまく伝わらないのが残念ですが、私も利用者さんたちと一緒になってリハビリ体操をしました。
15:00 おやつ(ムース 牛乳 お茶)
リハビリ体操している間におしぼりやお茶を用意。召し上がった方より摂取量を確認して下膳。終了の方より、トイレ誘導をしたり オムツ交換をします。見学と補助に私も加わりました。
自立されている方にはこの時間までの排泄状況をお部屋を回りお聞きしました。思い出しながら朝からの話をしてくれました。お部屋は4人でも結構ゆったりです。時々ご家族の面会もありました。
短い時間でしたが、一人、一人の個性を大切にしながら、集団生活に触れることができました。残存機能も人によって様々です。それらの残存機能を生かしながら行う介護に、生意気にもいろいろな事を思いましたが、とにもかくにも利用者さんたちの笑顔に救われた一日でした。
2004.7.13(火) 「第三弾 鬼塚さんのデイサービスの実習体験」
鬼塚さんから、さっそく「デイサービスの実習レポート」が届きました。
あ、デイサービスってご存知ですか?
介護保険制度のサービスの中にはデイサービスというサービスがあり、お年寄りを自宅までバスで送迎し、デイサービスセンターなどの施設で、入浴や食事など日常生活のお世話をしたり、機能訓練等を行っています。今回、鬼塚さんはそのデイサービスのお手伝いを実習してきたのです。
では、今回が最後の実習となった鬼塚さんの実習レポートをご覧ください。
****************************************
デイサービスの体験実習8:40 朝の申し送り8:45 リフト付きバスに乗り、利用者さんのお宅に迎えに行く。あいさつ、言葉使い、などの注意点の説明を受ける。(ご家族にお会いする事があるので。)コースは決まっていて到着時刻をバスの中からケータイで訪問宅に連絡する。杖、車椅子、歩行器、利用とさまざまですが皆さん家の前で待っていらっしゃいます。9:20 このコースの方全員乗せ施設に到着。(実習生で車酔いする人もいるそうです。あまり気にしないでくださいね。)私達は降りましたがバスはまた次のコースへ向かいます。降りた利用者さんは室内履きに替え荷物を渡します。連絡ノート、薬、着替えなどが入ってます。9:30 バイタルチェック(血圧、体温の測定)水分補給(熱い・冷たい・飲み物の好みを聞く)終了した方からリハビリのある方はリハビリ室へ何もない方はテレビ鑑賞、読書、新聞を読むおしゃべりと色々です。バスの到着順に行う。10:30〜11:30リハビリ体操 (内容はその日の担当によって違う)ストレッチ体操、音楽に合わせ体を動かすこの日はことわざ遊びでした。意味を読み上げてことわざを当てたり、四文字熟語を当てる。初心忘るべからず。 七転八起。・・・ちょっとむずかしく、盛り上がりに欠けたかな。11:30〜トイレ誘導 食事準備(お絞り、お茶、エプロン)12:00 昼食 自立、介助あり13:00〜入浴この日は男性からでしたので女性の方は生花でコサージュ作りをしてました。女性が入浴の時は将棋 囲碁などして男性の方は過ごされてました。入浴の衣類着脱などは残存機能を生かし自分で出来ることはご自分でされてました。水分補給は必ずする。14:30 おやつ・帰宅準備15:30〜帰宅 朝と同じコース17:00 全員帰宅 あとかたずけ 次の日の準備17:10〜17:15 ミーティング 終了実習報告が一日の流れになったのは見学と指示があったからです。少し離れ見学させて頂きました。何が辛いって動かないで立っている事の辛いこと!腰まで痛くなりました。施設によって違い利用者さんと関わりを持つ所もあるそうです。色々受け入れる方にも理由はあるでしょうがもう少し関われると思っていましたし関わりたかったです。これから、まとめのレポートを提出すると資格が得られます。教科書、実技、実習で学び、色々な経験をしました。出会いもありました。仕事でご高齢者の方と日々関わっていますが、優しい気持ちになれたような気がします。
1 | ひょんなことからめざしたホームヘルパー2級 |
2 | 分厚い本と格闘したレポート提出 |
3 | 通勤ラッシュに揉まれ通った五反田校へのスクーリング |
4 | 大いに参考になった鬼塚さんの実習レポート 7/8 鬼塚さんの在宅介護(同行訪問体験記) 7/11 リハビリ体操など利用者さんと触れた施設実習 7/13 達成感と終了の寂しさが混じったデイサービス報告 |
5 | 親孝行や生き方の大切さを学んだ鴨下の実習体験談 |