年祝い・賀寿
還暦」は、数え年61歳。陰暦で、60年たつと生まれたときの干支(えと)に再び還るところから。

古希」は、70歳。杜甫(とほ)の詩「人生七十古来稀(まれ)なり」による。「古稀」とも書く。

致仕」は、70歳。「礼記」の「丈夫七十にして事を致す」による。昔、中国で70歳になると退官を許したところから。

喜寿」は、77歳。「喜」の字の草書体が「七十七」に見えることによる。

傘寿」は、80歳。「傘」の略字が「八十」に見えることによる。

米寿」は、88歳。「米」の字が「八十八」に分解できることによる。

卒寿」は、90歳。「卒」の俗字「卆」が「九十」に分解できることによる。

白寿」は、99歳。「百」から「一」をとると「白」となることによる。

賀寿は祝うと共に、人生の節目に当たります。
節目は変り目、人力では如何ともし難い事が起りがちです。それで、事前に神明の御加護を祈り、神人合一の大きな力を得て、清く明るく正しく直き誠の心に立ち帰り、元気愉快に笑い楽しく生活し、心無きしわざを避けて、慎重に言動し、広く世の為、人の為、国の為、世界の為に「役立つ事」を、積極的に、建設的に、各々其の最善を尽しましょう。

 「志学」は、15歳。「論語」の「十有五にして学に志す」による。

 「破瓜」は、女性の16歳男性の64歳。「瓜」の字を二分すると「八」の字が二つになり、8+8=16、8×8=64というところから。

 「弱冠」は、男性の20歳。古代中国で男子20歳を「弱」といい、元服して冠をかぶったことによる。

 「而立」は、30歳。「論語」の「三十にして立つ」による。学問が備わって自分の立場ができあがる年、の意。

 「不惑」は、40歳。「論語」の「四十にして惑わず」による。人生の方向が定まって迷わなくなる年、の意。

 「知命」は、50歳。「論語」の「五十にして天命を知る」による。天から与えられた使命を知る年、の意。

 「耳順」は、60歳。「論語」の「六十にして耳順(したが)う」による。
                   修養を積んで他人の言葉を素直に受け入れられるようになる年、の意。