A R E A:  中央アルプス
COURSE: 東熊沢出合〜空木平
1/25000MAP: 空木岳
D A T E: 2006/08/05
WEATHER: 晴〜夕立
T I M E: 07h20m PARTY: 14人

夜が明けた


沖駒石沢合流点付近。この先通る道が良く見える。なんか近そうにみえるけど・・・全然そんなこと無かった。

2日目(東熊沢出合〜空木平)

ひきつづいての沢登り

04:30〜 ぼちぼち起床
大急ぎで寝具を片づけ、ご飯を作り、着替えをし、パッキングをし、たき火の後始末をする。
コーチの方々は、動作も作業も素早く、ご飯を食べていたかと思うと、次の瞬間にはパッキングを済ませてザックを背負ってたりするので、慣れない私は必死になる。
じたばたしているうちにいつの間にかタープが畳まれ、ザイルも撤収済みとなっていた。全然手伝えず、すみません・・・

06:00 東熊沢出会いを出発
静かに出発。沢の幅も広くなり、水量も減って、徒渉をしていても、身の危険を感じることは無くなった。順調にどんどん歩く。やがて水流の幅も狭まって来て、水に入ることもなくなり、岩から岩へと飛び移って歩くようになる。

06:15 沖駒石沢
左手から沖駒石沢が合流。右手にある大きなインゼルにはばまれ、右から流れ込んでいるはずの西熊沢は見えない。
前方にこれからつめるルートが見える。わりと近そうに見えた。(でも、本当は遠かった)



だんだん高度が上がって来た!とっても順調!


ついに雪渓出現

雪渓

ついに前方に雪渓が現れた!雪渓の手前で最後の水汲み休憩。すごく冷たかった。

07:00-8:00 雪渓
しばらく雪渓の上を歩くが、途中で大きな亀裂が出て来た。亀裂を降り、また登り返す。登り返しで滑りそうになり、沢靴でキックステップをしようとするが、朝が早く雪はまだ締まっていて、蹴るとつま先が痛くなるだけで、ステップが切れない。仕方なく棒切れを拾って雪を削ってステップを作りながら登った。工作隊のコーチの方はハンマーの後ろのピッケル風の部分ででステップを作っていた。便利そう!ハンマーを買うときは、ああいうのを買おう!と思った。
さらに雪渓は続いた。フェルト底の沢靴は案外滑らないが、油断していると滑りそうになるので、棒切れの杖をつきながら慎重に登った。ゴム底の沢靴は少しすべりやすそうだった。

南アルプスが見え始めた


はるか下に今日歩いて来たコースが見える。

浮き石地獄

雪渓を順調に通過した後、傾斜がぐっと急になり、ガレ始めた。ところどころに岩場も出て来るが、そこももろく、浮き石もあるし、岩もぼろぼろ崩れ、ホールドは取れ、スタンスははがれるしするので、こわごわ登った。
落石の危険があるため、一人一人の間隔を開けて行く。そのため見渡すかぎり一人ぼっちになる瞬間もあったが、要所要所で、前方の工作隊のコーチや、後方にいる私を担当してくださっているコーチからアドバイスや、指示をもらえ、安心する。さらに恐いようなところには、ザイルを張っていただけた。


09:50 奥の二俣
10:00〜? 休憩
ここでちょっと休憩。傾斜も急だし足元も浮き石だらけで神経を使うので、休憩がうれしい。まわりを見回すと、私にとっては大変なこの場所にもいろんな花が咲いている。この花にとってはここが日常生活の場なんだなぁ・・・と思うと、ちょっと落ち着いた。遠くを振り返ってみると眺めは良かった。はるか下に今日歩いてきたコースも見える。
休憩後、ますますひどくなる浮き石地獄を登った。石は細かくてザレとガレが混じり始め、ちょっとした落石を落としたら最後、ごっそり崩落しそうな感じの場所もある。登れば登るほど状態が悪くなり、気が付くと息を潜めて登っていて、ちょっと酸素不足・・・乳酸がたまる〜。
全員気を付けて登っていても、時々落石が起こっているようで、後ろのほうから落石を知らせる声が起こっていた。




こんな場所にも花が咲いていた


ツメ上がった所から見た空木岳への稜線

稜線!

短いながらも強烈な石楠花と這松の薮を抜けると左手に空木岳へとつづく稜線が見えた!すこしトラバースすると先行していたコーチの方々が登山道で待っていた!


11:00-11:25 稜線で休憩
ついに稜線に出たぁ〜!やっと浮き石地獄から抜け出せてほっとした。足元にかわいらしい白い花が咲いていて気持ちも和んだ。
一人一人が間隔を開けて登っていて、私達生徒2人は先頭の方にいたため、最後の方達が登って来るまでさらに25分ほどかかった。

木曽殿越

木曽殿越へと一気に下った。かなり急な下りだが、道がついているので安心して歩ける。たった5分で到着。

11:30-12:00 木曽殿越
沢靴を脱いで運動靴に履き替えたり、ハーネスを取ったりする。CCレモンを買ってまわしてくださった方が居て、一口いただいたが、びっくりするほど美味しかった!
私は牛乳を買って飲んだがあまり美味しくは感じなかった。疲れた時にはビタミンCの方が良いようだ。

空木岳への稜線


少し登ったあと、振り返ってどこにツメ上がったか検証。左下は木曽殿小屋


気持ちのいい空中散歩


駒峰ヒュッテが見えた


駒峰ヒュッテからの眺め。もう陽が傾いてきた感じ。まぶしい

空木岳への登り

ゆっくり休んだあと空木岳へ向けて出発。ここからは勉強のため先頭を歩くことになった。
なかなかうまくペースがつかめない上、急登で段差が大きいのでゆっくり登るということがかなり難しい。とっても苦しい〜!
なかなか全員が納得するペースっていうのがわからず、一番体力的に弱いのは多分自分だから自分のペースで行けばいいのかな??など悩み苦しみ、リーダーって難しいな〜と実感。ちゃんとしたリーダーになれるのは、いったいいつの日か・・・100年経っても無理かもねー、とか色々考えていたら脳みそも疲れてきた。
少なくともリーダーの大変さの一端がちょっと分かっただけでも収穫。良い経験をさせて頂きました。

2つほどの小ピークを越え、岩っぽい斜面をよじ登って大岩の上に出ると、すぐ下に駒峰ヒュッテが見えた。頂上ももう近い!


14:05 空木岳山頂!
やっと山頂!うれしがって写真を撮っていると、いつの間にか取り残されそうになった。みんな小屋に向かってまっしぐらに下っていく。

空木岳〜空木平

14:18-14:42 駒峰ヒュッテ
小屋ではビールを大量購入!その後テラスで展望を楽しみながら、しばらくくつろいだ。大変だった今日一日を思い返して、しみじみ充足感を味わった。この場所に、このパーティで居られてほんと幸せ〜!

休憩後、空木平へ向けて下る。花が多い場所だったので、写真を撮りながらゆっくりと下った。

15:20 空木平避難小屋
本日の宿泊地に到着。大人数なので、小屋の外でビバークすることになり、外で宴会開始。私は疲れ果てていたので、道ばたでシュラフに入ってとりあえず寝ることにした。

気が付くとにわか雨がぽつぽつと降り出した!大急ぎで避難小屋に避難。なんとか全員小屋に入ることが出来た。私はひきつづき寝た。

>翌日へつづく・・・工事中



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