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金沢市湯涌温泉から富山県南砺市への県境を越えると眼下には紅葉真っ盛りの刀利ダム湖が広が
る。
富山県の呉西地区の山裾を伏木港へと流れる小矢部川の上流である。
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南砺市から五箇山トンネルの入り口を右にそれると絶壁を縫う様に走る旧国道である
間違って転げると何百メートルも滑落して命を落とすという難所で昔から「人喰い谷」と言われる由縁で
ある
しかしこの時期の景観は素晴らしく、小雨の景色とはいえ紅葉真っ盛りでしばし見とれてしまった
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全く車に出会うこともなく奥へ奥へと進み小さな谷を折り返して今通ってきた向かいの山を望む。
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どこから谷底を見ても底が見えない。高圧塔さえもが遥か眼下に見える。
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峠に差しかかると道路わきに夕べの雷雨で降ったのだろうか、コンクリートを吹き付けたのり面の下に
雪が積もっていた
家に帰って新聞を見たら白山スーパー林道には除雪機が出動していた。
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五箇山への下り坂は落葉した木が目立ち始めたが残っている赤や黄色は特に鮮やかだった。
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峠を降りて五箇山に入り庄川沿いに国道156号線を少し下ると「道の駅たいら」がある
富山県の民謡「麦や節」・和紙・合掌造り相の蔵などで知られる情緒豊かな地域である
道の駅からそれて利賀に行くと利賀フェスティバル世界演劇祭、山祭り、そば祭りなど見所がたくさんあ
る。
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谷間を縫うように走る国道156号線幾つものダムを超えながら富山湾へと注ぐ庄川、遡ると岐阜県「ひ
るがの高原」へ、そこは荘川(庄川の上流)と長良川の分水嶺である
今はいつでも行けるように冬の除雪も行き届いているが昔は冬の間は陸の孤島でよその人を受け入
れなかった所である
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「たいら」から更にわき道にそれ長いトンネルを抜けると利賀の集落が広がる
どうしてこんなに厳しい深山にこんな大きな集落が出来るのか不思議な気がするが、これも島国育ちの
日本人ならでの感覚だろうか?
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