紅
紅色の 空仰ぎ
紅色の 峰眺む
紅色の 両手には
溢れるほどの紅紅葉
風を運ぶは 赤卒
哀放ち
我が流すは
紅涙
(赤卒:赤とんぼのこと)
私の心
震える声
必死に抑えて
笑顔のまま
別れの言葉
悲しむだけの
涙なんて
いらなかったから
あのころ
必要だったのは
ひとりで歩く力
あのころ
欲しかったのは
私のこころだけ
カケラ
大切にしすぎた
胸の奥の
想いの欠片
最後まで
君のココロに
届かなかった
きっと
ただ少し
臆病だっただけ
だから
ただ少し
悲しかっただけ
キモチ
伝えたい言葉があって
言い慣れた言葉じゃないから
なかなか言えなくて
言ってもらいたがりのくせに
自分からは言えなくて
でもきっと伝えるから
大切な貴方に
精一杯の
私の気持ち