君の笑顔

バイバイと言って背を向ける君に
手を伸ばしたあの雪の日

やっとたどり着いた君の温もりが嬉しくて
ずっとずっとこのままでと
空に祈った

大切なものはいつもすぐ傍にあるから
僕はほんの少し踏み出しただけ


届かなかった手を硬く握り締め
一人で泣いたあの春の夜

きっと泣いていた君の横顔が苦しくて
もっともっと傍にいたいと
海に叫んだ

大切なものはいつもすぐ傍にあるけど
僕は気づかずに一人で歩いていた


ヒグラシの声を聞きながら
僕は一人
君の面影を追い続け・・・


大切なものはいつもすぐ傍にあるけど
僕は気づかずに一人で歩いていた


流した涙を忘れぬようにと
儚い思いを抱きしめていたけど
落ち葉に埋もれた夢の中では
君の笑顔が揺れていた