別れの日


これはわたしの最後の我侭
だから神様
お願いだから
聞き届けてください


君にとっては何時も通りのこの道も
わたしにとっては君との思い出が詰まった素敵な場所
悲しみが胸を支配しようとするけれど
振り切って 笑顔を作る

君は何も知らずにわたしに微笑みかける
その度にわたしの心は軋むけど
絶対に君には言わない
君は知らないから
わたしが君の前から消えること・・・


「何かあったの?」
こんな時だけ敏感に反応するなんて
どうしていいかわからなくなるじゃない
思わず本音が出てきそうになるけど
振り切って 涙こらえる

君は何も知らずにわたしを強く抱きしめる
その度にわたしの心は叫ぶけど
絶対に君には言わない
君は知らないから
わたしが君の前から消えること・・・


君には
君が1番好きだといってくれた
わたしの笑顔だけを覚えていてほしいから
だから・・・
泣いている顔なんて思い出させないくらいの
精一杯の笑顔でサヨナラするよ


これはわたしの最高の強がり
だから神様
お願いだから
涙を流させないでください