心のカケラ
君を守る短剣が
天使のように宙を舞い
鋭く尖った矛先は
僕の心を貫いた
真っ赤に染まった
剣の先から
一筋の水が落ちていく
悔恨の想か 安堵の泪か
もう遅い
僕の心は砕け散り
空の彼方へ消えてしまったのだから
空の彼方のカケラたち
水鳥のように雲を抜け
全てのものに蔑まれ
透き通りながら昇っていく
真っ青に染まった
空の果てから
涙の結晶降り積もる
哀惜の念か 歓喜の情か
もう遅い
君の心は海に落ち
僕のカケラを探し続けるのだから