【Rのエンジンルーム】

ふと疑問に思って少し調べてみました。

NSX-R のエンジンルーム
 120 kg 軽量化された車重、熟練工によってシビアに組み上げられたエンジン、 締め上げられたサスペンション、1965年 F1 チャンピオンマシン RA272 を イメージさせるチャンピオンシップホワイトのボディーカラーを身にまとい、 真紅のホンダエンブレムを冠するマシン。
 NSX オーナーから見ても特別な存在、それが「NSX - R」。

 今回は、120 kg の軽量化、特にエンジンルームに目を向けてみます。
 最初に目に付くのはもちろんエンジンメンテナンスリッドです。
軽量化のためにアルミメッシュ化され、その制作は熟練工の手によって数時間かけて 一つひとつ手作りで行われています。

 一般に、車のエンジンはボンネットで覆われ、メンテナンス以外で 人の目に触れることはほとんどありません。これは、エンジンルームの 部品はその機能と耐熱性(もちろん耐久性も)だけを考えて作ればいい という事ですよね。
 さて、NSX のアルミメッシュの場合はどうでしょうか。
 アルミメッシュ化した事で遮音性は失われます。これは NSX-R の性格を考えれば些細な問題ですし、 背中から聞こえるエンジン音が強調されてホンダミュージックを堪能でき、 演出として十分楽しめるでしょう。  軽量化はもちろんですが、 エンジンルームを見せることでもオーナーをその気にさせてくれるという演出効果もありますね。

 そこで私も、このアルミメッシュのエンジンメンテナンスリッドが欲しいと思って少し調べてみました(^^ゞ
 お値段ですが、約11万円です(^o^: まずお金。サラリーマンの悲しい性ですね(^_^: 確かに高価ですが、手作りの逸品という事を考え、頑張ればなんとかなる金額と思いました。  しかし、、、。
 先の一般車のエンジンルームの話で、パーツの機能と耐熱性について少し書きましたが、 NSX-R の場合、これに加えて「紫外線対策」も考えなければならないのです。
 メッシュ化された事によって直射日光にさらされるエンジンルーム。
紫外線による劣化は人の肌の日焼け(化粧品による抑制のCMも盛んですね)やボディカラーの退色を例に 出すまでもなく、無視できません。
 このため、 NSX-R のエンジンルームは紫外線対策を施したパーツに変更されているのです。  これは予想外、でも知れば納得の事でした。
 ここまで考えられた NSX-R。  巡り合った幸運なオーナーさんは大切にして欲しいですね。  もちろん、床の間に飾っておくのではなくて、たまにはサーキットで遊ばせてあげて欲しい という意味ですよ(^^)

 というわけで、私のアルミメッシュ計画は一時中断(^^:
NSX パーツリストをながめて、ワクワク&がっくりする日がしばらく続きそうです。



【戻る】 【トップ】 【目次】