まず、このストラトスのデザイン、というか姿勢を見てください。サーキットを走るレーシングカーにしては全高が高く、 かといって市販車をベースにした車にも見えないと思います。 そう、これが1970年代、ラリーを目的に開発されたワークスマシンの一つのの究極の形なのです。 フェラーリのDino246GTから移植したエンジンをミドに搭載、 後輪を駆動するMR形式を採用し、優れたコントロール性と 2輪駆動としては圧倒的なトラクション性能を発揮したマシンでした。 この後、コントロール性よりも勝利! よりトラクション性能を重要視した4WDマシン時代へと移っていきます、、、。 「STRATO'S」は英語の「stratosphere:成層圏」からとった名前です。 1970年、トリノ国際自動車ショーにプロトタイプ発表。 以後、開発が進み、1972年11月、ツール・ド・コルスでデビュー。 1974年、1975年、1976年、WRC 3年連続制覇! 数々の勝利を得て、1981年、短いラリー生命を終える事になります。 <schwarzさんより> ホモロゲーションの切れる最後の年も、 ダルニッシュの手によりツール・ド・コルスを制し、 切れた後もマイナーイベントを荒らし回りました。 つい最近も、フランスのマイナーイベントにエントリーしていたそうです。 若き日のアレッサンドロ・ナニーニも、 ストラトスで草ラリーに参加していたとの話も、 ジョー・本田のエッセイで読んだことが有ります。 |