タイトルを見て「ページが違う?」と思ったかもしれませんが、間違いではありません。


【届かなかったJTCC】

[1996/10/--]

KI さんがランティスクーペ TypeR を買いました(^_^)
ランティスと。
やっぱり記念撮影でしょう(^_^ゞ

身近にいた少しアレな人(笑)
 今回は少し前の話を書きます。
友人(後輩)が車を買ったという、それだけの事なんですが、その車種選択が、、、(^_^:
 車名は「ランティス」です。 え? そんな車は知らない?(爆)
 とりあえず、マツダが造った少し不運な車と覚えておいて下さい(^_^:
その生い立ちは、、、。
とどかなかった JTCC
 今でこそ、レースといえば RX-7 くらいしか思い浮かばないかもしれませんが、 ランティスも発売当初からレースへの参戦が考えられていた車なのです。
 1999年、一つのレースカテゴリーが姿を消しました。
JTCC・・・「日本ツーリングカー選手権」です。
 大雑把なレギュレーションを踏まえた上で、 ランティスのスペックと照らし合わせてみると、 その生い立ちが見えてきます。
項目車両規定ランティス
形式4ドア4ドア
定員4座(市販車)4人
全長4,200 mm 以上4,220 mm
排気量2,000 cc 以下2,000 cc
レヴリミット8,000 rpm
エンジン形式レシプロV型
気筒数6気筒
 表を見て気付いたかもしれませんが、ランティス(クーペ)は、 JTCC を戦う車として生まれてきたと言ってもいいでしょう。
 ランティスはもとよりマツダ車の販売促進のためか、勝つためか、 レースへの参戦を強く意識した車として生まれたのが、 不幸の始まりだったのかもしれません、、、。

メモ : トヨタの GOA よりも早い時期、 ランティスはマツダの高剛性ボディ第一弾として世に出ました。  当時、2,000 cc クラスで 16 インチホイール + 50偏平タイヤ を標準装備していた事からも、 そのシャーシー性能がわかります。  大径ホイールを履きこなすには、優れたボディとサスペンションが不可欠なのです。
 しかし、、、目的であるレースに勝てず、早々に撤退する事に、、、。

 レースに合せた見慣れないパッケージング(デザイン)のせいか、 勝てなかったせいか、ランティスの販売成績は、、、(T-T)
 バブルの崩壊、マツダの経営難、そして長引く不況、、、 後継車を生むことなく、ランティスは製造中止になりました。
 KI さんのランティスはマイナーチェンジ後のモデルで、 購入時すでに製造中止の噂が流れ始めていました。  それでも、とても気に入っていたらしく、新車で購入したのでした。  もしかすると、そのディーラーでは最後に売れたランティスかもしれません(^_^:
 大切に乗ってあげて下さいね〜。

という話を考えていました。
それから しばらく経ったある日のこと、、。



【純白の AZ-1】

[1999/05/26]

同じ人が M2-1015 を買ってしまいました(^o^)
M2-1015
やっぱり記念撮影でしょう(^_^ゞ

やっぱり少しアレな人でした(笑)
 そのランティスに乗る KI さん、最近、態度に落ち着きがないと思っていましたが、 ある日の突然の電話でそのわけが判明しました。
 「kakepiさん、なんかウチの前に変な車が停まっているかもしれません。」  「いきなり何?(・_・)」
 「エンジンが後ろにあって、ドアが上に開くらしいです。」  「はぁぁぁ?(・_・:」
、、、、、まさか(^_^:  KI さんが アノ車に興味があって、今まで何度も購入を検討していた事は知っています。  でも、そのたびに流れていましたし、なにより滅多に市場に出てこない車です。  なんの前触れもなく、簡単に決めるとは思えませんでした。
 「KIさん、そのうち良いこともありますって。」 >まるっきり信じていません(爆)
 「いや、だから買っちゃったんです(^_^: 今日、納車で、まずkakepiさんに電話したんですよ。」
 「もしかして、本当に?(^_^: まさか、M2-1015 じゃないよね?」 >嘘だと思っています。
 「はぁ(^_^) そういえばリアに 1015 とかあって、色は白だったような気が。」
 「やっぱり嘘だぁぁぁ! KI くん、夢は寝てからみようね(爆)」 >まだ信じていません(爆)
 「本当ぉですってば!(^_^:」
 「この目で見るまで信じないもん!(~-~) 本当なら今、ウチに来て見せて。」 >わがまま。
 時刻は 21:30 を過ぎ、ウチまで 30 km 以上あります。  (まだ信じていなかったので)たぶん来ないだろうな〜と思ってビールを開けようとしたら、 庭に黄色い補助灯の白い車が入ってきました。
 「来ました〜!(^_^)」
 「、、、(爆笑!)まさか本当だったとは!(^O^: とうとう道を踏み外してしまいましたね!(爆)」
 「kakepiさんに言われたくないです(^_^:」 ごもっともです(^_^:
おめでとう〜♪
M2-1015  納車されたんですからお祝いしましょう!
こんな時間に開いているお店はファミレスくらい、、、。
「kakepiさん、ボク、カニが食べたいです(^_^)」 おごってって事ですね(^_^:
「そうきましたか(^_^: わかった、じゃ、行きますか!」
 というわけで、やってきました某ロブスター(笑)
とりあえず手頃な、冷カニ・カキ・アリゲーターフライ(爆)を食べながら 1015 購入までの経緯を聞きました。 生まれて初めてワニ食べました(^_^:
 なんでも、たまたまコンビニで中古車情報誌を立ち読みして見つけ、 電話してみたらまだ売れていなくて、 見に行ったら程度もまぁまぁで、 契約してしまったそうです。  と、その出会いは全くの偶然と衝動買い(爆)が重なったものでした(笑)  今までずぅ〜っと悩んでいたのはなんだったんでしょう?(^o^:
 「1015」というのは、AZ-1 の M2 ヴァージョンの事で、外板のデザインが変更されていますが、 足廻りなどに変更はありません。 全国限定 50 台だったと思います。
【M2 1015 試乗記】
 KI さんの厚意で試乗する事ができました。  何年ぶりでしょう。 実は、AZ-1 は発売直後にディーラーで試乗した事があるのです。  その時は恐ろしく(危険なぐらい)クイックなハンドリングに驚きましたが、 自分のものにして、車に慣れたら楽しいだろうな〜とも思いました(^_^)
 その印象は変わりませんでした(^_^)
相変わらずミートポイントの狭いクラッチを約 1,500 rpm でスッと繋いでスタート。
エンジンも暖まっていたので、様子を見ながら 1 - 2 - 3 速と高回転まで引っ張って様子を見ます。
 KI さんが助手席で引きつっていたような気もしますが、気のせいでしょう(^_^:
自分としては、マージンを十分とって、クルマにも優しく扱ったつもりです。 怖かったのならごめんなさいですm(__)m

 エンジンは意外とトルク感があるんですね。 軽というより 1,000 cc クラスに乗っているような感じです。  エンジンもミッションも特に問題ないようです。  ちょっと欲しくなってしまいました(^_^:
 国産趣味車としての資格は十分ありますね!
M2-1015  というわけで、KI さんも ランティス と 1015 という[つがい]を持つことになりました。
 うんうん、よい傾向ですね〜(笑)
身近に趣味車に乗る人が増えていくのは楽しいことです(^_^)
 私も NSX と デルソル の 2台と付き合っているせいか、 KI さんに「kakepiさんのせいですよ(^_^)」と言われたんですが、 それは違います。  私の車生活 & 行動が、KI さんの背中をほんの少し押したかもしれませんが、 購入を決めたのは KI さん自身ですから、 もともと下地があって、こうなる運命だったんですよ(笑)
 なにはともあれ、KI さんの 2台体制が末永く続くことを祈っています(^_^)  頑張ってください!



【戻る】 【トップ】 【目次】